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京急本線呑みある記 その34 鶴見市場「正木屋」 [京急本線呑みある記]

2008年12月26日(金)

「K-20 怪人二十面相・伝」を観る。
第二次世界大戦を回避し、貧富の差が固定化してしまった日本の話。
SF用語で言うと、パラレルワールド物だ。
広瀬正など読んでいるので、こんな言葉が出ちゃうのである。
今のアメリカの気分を表しているのが「地球が静止した日」なら、今の日本の気分はこれか。
娯楽作品としては、こちらの方が良く出来てるんじゃあないか。
この日も、子供の姿が目立った。
映像も素晴らしく、ジブリの実写版を観ている様だ。
ただ気になったのは、平吉が泥棒修行をするところ。
大々的に指名手配されているのに、白昼堂々と街中を飛び回るのは、無茶だ。
あんな怪しい奴、目茶目茶目立つぞ。

映画の後は、京急に乗って鶴見市場で下車。
久しぶりの「京急本線呑みある記」だ。
川崎方面に向かって左側に下りる。
左手に少し戻ると、駅のエレベーターの前に立ち飲み屋がある。
これは予習してきた。
刺身が美味いらしい。
開店は5時から。
後、20分以上ある。
少し歩こう。
戻って踏み切りを渡る。
色々飲食店がある。
バーもスナックもある。
踏み切りを渡って右へ道沿いに行くと、突き当たりに飲み屋があった。
もうやっているようだ。
「正木屋」という名前である。
早い時間からやっているのは、古い大衆酒場には良くあること。
しかし大衆酒場よりも高級な感じで、どうやら大衆割烹と言うジャンルのようだ。
まあそれにしたって、大衆であることに変わりは無い。
寒いし、ここに入ろう。
がらがら。
「今晩は」とおばちゃんが出迎えてくれる。
「1人ですけど」
「どうぞ」
カウンターは無く、4人がけと2人がけのテーブルがいくつも組み合わせてある。
伊勢佐木町の「長八」と似た様なつくりだ。
違うのは、各テーブルにガスコンロがセッティングされていること。
鍋が売りなのかな。
私は、奥の一番大きな島に座った。
先客はいない。
寒かったので、燗酒を頼む。
おばちゃんが目の前の自動酒燗器から大徳利に注いで持ってくる。
銘柄は大関のようだ。
「一合?二合?」なんて訊かれない。
ここら辺が、大衆割烹なのだろう。
ぐい飲みも利き酒などに使われる、大振りの物。
風情は無いが、燗酒がさっと出てくるのはありがたい。
ううん、体に沁みる。
目の前のボードには、本日のお勧め。
みんな刺身か生もので、600円~700円。
牡蠣にも心惹かれたが、かんぱちの刺身(650円)にした。
ぐるりと品書きを見渡す。
基本は海鮮系のようだ。
しかし焼き鳥もあって、一本70円。
冷奴、玉子焼き、コロッケなどの食堂系もある。
おから(250円も)追加。
おからは温かく、汁気の多いタイプ。
 
新たにお客さんが入ってきた。
常連さんらしく、一気に賑やかになる。
店のおばちゃんも賑やか系で、お客さんとぽんぽんやり取りしながら、仕事を進めていく。
もう1人お仲間がきて、更に賑やかに。
また宴会の客らしき人たちがぽつりぽつりと入ってきては、二階に案内されている。
そういえば私の隣の部屋も、座敷のようだ。
全体としては、かなり大きな店なのだろう。
厨房も大きく、今私のいるフロアーとそんなに違わないかもしれない。
何人もの人が立ち働いており、白いコック帽をかぶった人もいる。
テーブル席のフロアーは大衆酒場の雰囲気だが、座敷は割烹の雰囲気なのかもしれない。
女性客も入ってきた。
懐が深く、地元の人にとっては重宝な店だろう。

 燗酒を、お代わり。
冷奴(250円)も頼む。

計 2390円


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京急本線呑みある記 その33 京急鶴見「鳥八」 [京急本線呑みある記]

2008年6月12日(木)

久しぶりに、京急本線呑みある記。
鶴見である。
鶴見は昔、IBS石井スポーツに、山用品を買いに来ていた。
最近は、ご無沙汰だ。

京急の駅を、JR側に出る。
JR鶴見駅の前を通り過ぎ、ブックオフの脇を入って少し行った右手。
そこにあるのが、焼き鳥屋の「鳥八」。
場所だけ調べておいた。
映画「菊次郎の夏」の撮影で使われたことで、一部では有名。
隣も居酒屋のようだが、今日はやっていない。

引き戸を開け中に入る。
こじんまりとした店を想像していたが、意外と奥行きがある。
左手がカウンター。
その中が厨房。
右手がテーブル席。
奥でL字型になっている。
テーブル席は賑わっているが、カウンターには誰もいない。
カウンターに座り、瓶ビール(大瓶580円)を頼む。

焼き鳥はヒナ、オヤ、レバ、カシラ、バラを一本ずつ塩で頼む。
バラだけ150円。
それ以外は130円。
全てネギがはさんであり、皿には練りカラシ。

私の近くのテーブル席は、ガンガンに盛り上がっている。
後から入ってくるのも、グループ客ばかり。
長いカウンターは、いっこうにうまる気配が無い。。

ビールの後は、ホッピー(480円)。
たっぷりの氷入り。
更に焼き鳥、スナギモ、ハツ、タン(各130円)をタレで。
それに、生のトマト(300円)。

これだけ食べれば、腹も一杯。
お勘定をし、駅に向かう。
途中、立ち飲みの焼き鳥屋が2軒あるが、また今度にしよう。

さて、次の京急本線呑みある記は、いつかな。


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本線京急呑み歩き その32 花月園前「SAGAMIYAの立ち飲みコーナー」「中華みのり」 [京急本線呑みある記]

9月19日(水)

本線京急呑み歩き その32は花月園前。
花月園競輪場が、あるんだっけ。
競輪って、やったことないが。
駅は、ホームの上にある。
改札を出て、右へ降りる。
左手は、線路をまたぐ
長い跨線橋だ。
駅前は、ごちゃごちゃとした商店街。
「花商会」の名前がついている。
花月園の商店街で「花商会」か。
洒落てるな。

そのまま歩いていくと、国道15号(第一京浜)にぶつかる。
横浜からこっち、お馴染みの光景だ。
あたりを、ぶらぶらと歩き回る。
昔は海辺だったと言うような、ひなびた感じが漂っている。
あまり、競輪場のある町という雰囲気はない。
立ち飲みの出来る酒屋は、幾つかあるが。
これは、このあたりの一般的な光景だろう。

競輪場は、線路の反対側だ。
そちらにも、行ってみる。
白い大きな建物がある。
JFEの社宅のようだ。
飲み屋は、有りそうにない。
競輪で儲けた人たちは、鶴見や川崎、もしくは野毛あたりへ行くのだろうか。
また「花商会」側に戻る。
15号を渡り、JR国道駅に行ってみる。
こちらも、橋上駅。
ガード下が薄暗く、凄い雰囲気。
飲み屋が、幾つかある。
古い邦画の、ワンシーンのようだ。
時間が早いので、どこも開いていないが。
そのうち、訪れることがあるかもしれない。
更に当てもなく歩いていると、土手に出た。
登ると、視界がひらける。
鶴見川だ。
海も近いはず。
あたりは、遊歩道として整備されている。
歩いていける範囲に、このような場所があるのは、良いもんだ。
向こうに見えるのは、鶴見大橋か。
そっちの方まで行けるのかと思ったが、すぐに行き止まり。
また15号に戻る。

少し歩いた所に、酒屋の立ち飲みが見えた。
酒屋の名前は「SAGAMIYA」。
駅から見ると、生麦交番前の信号を渡り右へ少し行った所。
サンデーマートの向かいになる。
今は、夕方の4時20分頃。
そろそろ呑むか。
先客は5~6人。
立ち飲みコーナーは酒屋とは別になっていて、壁に沿ってカウンターがある。
奥に店の人がいて、そこで注文する。
「ビールください」
キリンラガー大瓶が、出てきた。
350円である。
ちなみに中瓶は300円、小瓶は220円だ。
見れば、カウンターの隅につまみの小鉢。
ここへ新しいのが、ぽんぽんと置かれた。
何かの肝のようだ。
「これは何ですか」
「ええと・・・何かの肝です」
おいおい、まあ良いか。
「これください」
七味をかけると美味しいとの事で、少し振り掛ける。
両方あわせて450円。
まず、瓶ビールとコップをカウンターに置き、更に小鉢を取りに行く。
店が狭いので、気をつけなくては。

ビールを、くいっと。
暑い中を歩きまわったので、実に美味い。
私以外は、それぞれ適度に盛り上がっている。
狭い立ち飲みコーナーてのは、一見では入りにくいもんだが、こういう状況なら気も楽だ。
肝は魚の肝。
何の魚かは判らない。
味つけは薄く、確かに七味が良いアクセントになる。
大瓶一本呑むと、結構良い気持。
とりあえず、ここは出よう。

15号を渡り、駅前へ。
さあどうしよう。
実は駅の近くに、結構広い立ち飲みがあるのだが、今日はもう立ち飲みは良いや。
駅から見ると少し行って右手に入ったところに、中華料理屋がある。
「中華みのり」と言う名前。
焼き鳥もやっていて、夕方からは居酒屋も兼ねるようだ。
まだ5時前だが、もうやっている様子。
ここにしよう。
店に入り、カウンターに座る。
カウンターの向こうが、厨房。
入り口の脇が、焼き鳥の焼き台。
持ち帰りも、やっているようだ。

まずは、生ビール(500円)。
それと、焼き鳥を頼む。
若どり、ハツ、タン、レバ、ツクネを一本ずつ塩で。
一本80円。
店は、いわゆる中華料理店。
メニューは中華料理と、居酒屋メニューは半々。
夕方は、4時半からのようだ。
テレビでは、水戸黄門をやっている。
出てきた焼き鳥は、小ぶりだが80円なのでこんなもんだろう。
ビールの後は、レモンサワー(400円)。
テレビは、ニュースになっている。
ロシアから成田向けの飛行機の機内で、酒に酔ったロシア人が暴れ、拘束された事件。
うーん、酒は怖い。
こちらも、今日はこの辺で。

計1300円


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京急本線呑みある記 その31 生麦 立ち飲み処「じゃん×2」 [京急本線呑みある記]

2007年8月14日(火)

「しまった・・・・・・」
私は呆然と、壁の張り紙を眺めていた。

京急本線のみある記 その31は生麦。
その字ずらからして、ビールかホッピーが呑みたくなる。

夏だからしょうがないが、とにかく毎日暑い。
昨日今日は、更に輪をかけて暑い。
北久里浜の駅まで歩くだけで、ぐったりだ。
電車に乗っても、意外と座れない。
ゆったりとすることが出来たのは、横浜駅で普通に乗り換えてから。
乗り込んだ普通電車では、すっかり眠り込んでしまったらしい若い女性。
発車寸前に気がつき、飛び出していった。
連日、暑いもんなあ。
冷房の中で揺られていりゃあ、眠くもなるか。

初めて降りた生麦駅のホームは、思っていたより広々している。
が、やはりガーンと暑い。
階段を登ると、ホームにかぶさるように廊下がある。
少し歩いて、改札を出る。
右手は、JRの線路。
左手は、ごちゃごちゃとした飲食店街。
左手に降りる。
出てすぐの路地を覗くと、「焼肉大衆」がある。
「大衆」ってこのあたり、あちこちにあるなあ。
路地に入る。
立ち飲みやら、大衆酒場やらがある。
路地をぬけ、右折。
屋根のある、商店街がある。
少しでも、日陰が欲しい。
良い感じのパブがある。
だがこの時期、休みのようだ。
残念。
冷たいビールを、キューっとやりたかったのだが。
更に歩く。
歩き出すと、どんどん歩いてしまう。
キリンのビール工場らしき建物も見える。
確かビールも呑めるはずだが、1人で工場行ってもなあ。

踏み切りに戻り、線路の向こう側にも行ってみる。
向こうの町は普通だが、この踏み切りは凄い。
広大で、途中で鳴り出したら、向こう側までたどり着けないのではないか。
ちょっとした恐怖である。
帰りは、歩道橋を使った。

歩き疲れ、結局一番最初に入った路地へ。
「大衆」の向かいにある、立ち飲み屋に入る。
「じゃん」と言う名前のようだ。
オープンしたばかりのようで、店の前には花輪が飾ってある。
ホッピーののぼりも、出ている。
店に入る。
2人のバイトらしきおネエさんが、忙しく働いている。。
先客は、無し。
やっているか確認。
大丈夫である。
店の中央部に、U字型のカウンター。
壁に沿って、やはりカウンター。
全て立ち飲み。
U字型カウンターの、右側手前に取り付く。
壁の品書きをさっと見て、キリンラガー大瓶(500円)を頼む。
おネエさんが「どうぞ」と、折りたたみの椅子を持ってきた。
「どうも」と、つい座ってしまう。
いつもなら立ち飲みで腰掛けるなんて事はしないのだが、今日はなんだか疲れている。
がらがらだし、そう肩肘張ることもあるまい。
オネエさんは、どんどん椅子を置いている。
こうなってりゃあ、みんなすわっちゃうだろうなあ。

歩き疲れた体に、椅子とビールは極楽だ。
本当は新しい店なので、もっとキンキンに冷房が効いているとも思っていた。
しかし、エアコンはあるにはあるが、あまり効かせていないようだ。
その代わり、沢山の扇風機が、置いてある。
床にも、天井にも扇風機。
これはこれで、一つのやり方だな。

さて汗も引いたし、つまみを頼もう。
と、じっくり壁の品書きを見て、気がついた。
オープン記念のサービスで、生ビール(中)が、200円
通常だと、390円。
通常280円のサワー類は、100円だ。
但し、どちらも最初の一杯だけ。
「しまった」と思ったが、後の祭り。
まあ、しょうがない。
こういうことも、あるのだ。

汗も引いたし、つまみ、つまみ。
こちらも立ち飲み価格で、ほとんどが250円。
冷奴は100円である。
枝豆と牛もつ煮込みを頼む。
どちらも250円だ。

注文を聞いたお姉さんが、「オープン記念のサービスをやってます」と紙に書いた物を持ってきた。
そこには「生ビール200円云々」の文字。
うーん、一歩遅かったな。
瓶ビール呑んだあと、生ビール頼んでも200円なのとか、サワーの一杯目だけはやはり100円なのとか訊こうと思ったが、なんだかせこいようで、止めにした。
別に、サービスに頼らなくても、充分安い。

枝豆は茹でてあり、すぐ出てきた。
煮込みは、大根、ゴボウ、コンニャク、人参、インゲンなど野菜が多い。
この間行った「諸星」の煮込みとは、好対照。
でも250円だからなあ。
それに考えてみたら、この方がヘルシーだ。

瓶ビールの後は、ホッピー(390円)にする。
カウンターの外のオネエさんが、入り口近くの冷蔵庫から、グラスとホッピーを取り出す。
「焼酎お願いします」とカウンターの中のオネエさんに渡す。
受け取ったオネエさんはカウンターの中の生ビールサーバーから、グラスに液体を注ぎ込む。
おお凄い、この店は焼酎をビールサーバーで冷やしているのか、と思ったら、ただの間違いだった。
焼酎は、別のボトルに入っており、常温。
2冷である。
ううむ、ちょっとずつ惜しいな。

厨房の中から、店主らしき親父さんが出てきた。
「サービスです」と、きんぴらごぼうを出してくれた。
ありがたい。
見てると、このオヤジさんが、オネエさん達に、所々で指示を出している様子。
客が品書きをじーっと見ていたら、一声かけるといったたぐいの事だ。
但し、客に聞こえるようには、言わない。
で、言われたオネエさんは、「ハイ」と即座に実行する。
これが、なかなかすがすがしい。
たとえ最初はちぐはぐでも、そのうちこなれてくるに違いない。
教えられているのが、マニュアルではなく、仕事のコツだからだ。

少しずつ、お客さんも入ってくる。
みんな良くわかっているらしく、生ビールや、サワー類を頼んでいる。
サービス券らしきものを持っている人もいる。
あらかじめ椅子が置いてあるので、みんな当たり前のように椅子に座る。
暑い夏は、どうしてもそうなるな。

テレビでは、高校野球。
あそこは、もっと暑そうだ。

ホッピーの後は、グレープフルーツサワー(280円?100円?)。
これを呑んで、お勘定。
計1490円
(と言うことは、グレープフルーツサワーは100円)
後払い方式。

お釣とともに、ポイントカードをくれる。
店を出てからカードを見ると、店の名前は「じゃん×2」だった。
つまり「じゃんじゃん」か。
それはいいが、スタンプを全部集めるとどんな特典があるか、書いていないぞ。


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京急本線呑みある記 その30 京急新子安「市民酒場 諸星」 [京急本線呑みある記]

2007年8月7日(火)

京急本線呑みある記 その30は、京急新子安。

子安の次は、新子安。
降りたことはないが、あてはある。
新子安といえば、「諸星」。
大衆酒場好きには、有名だ。
雑誌にだって、載っている。
今日はもう、最初からここに行くつもりで、家を出た。
駅から近いことも、知っている。
ここのところ、連日暑い。
知らない街をあてもなく、30分も1時間も酒場を探して歩くというのも、時にはつらい事もある。
この前の子安のように、延々と屋根のある商店街が続くという幸運が、いつもあるとは限らない。

電車を降り、ホームを左に向かって歩く。
階段を登る。
高架の上に、改札がある。
改札を出て右へ行くと、JRの新子安駅方面。
左へ行くと第一京浜方面。
出てすぐの所に「諸星」はある。
今は、夕方の4時少し前。
「諸星」は4時開店。
でももう、暖簾が下がっている。
やっているようだ。
ここですっと入っても良いのだが、それでは何か寂しい。
少しでも、歩こう。
暑いから、少しだけ。
「諸星」の先、国道の一つ手前を左に入る。
すぐに焼肉の「大衆」がある。
その先も、中華料理屋があったり、居酒屋があったり。
立ち飲みらしき、焼き鳥屋もある。
但し、まだ開いていないが。
子安の国道側に比べると、飲食店濃度が濃い。
突き当りまで行き、同じ道を戻る。
さあ「諸星」と思うが、足はつい左、国道側へ。
何もないだろうと思っていたが、意外と飲み屋がある。
道の向こうにも、ある。
面白いなあ。
さてまあ、
この辺で戻るか。

いよいよ「諸星」だ。
白い暖簾をくぐり、サッシの引き戸を開ける。
これぞ大衆酒場と言う、渋い店内。
奥に細長い。
左手に、直線のカウンター。
右手は、テーブル席。
先客は無し。
長いカウンター席の、真ん中辺りに座る。
厳密に言うと、少し入り口よりだ。
普通はカウンターの中に厨房があったり、接客する人がいるもの。
だが、ここのカウンターの中は、酒棚である。
それも上から下まで、一升瓶がぎっしり。
店の奥に、中年の男性が1人。
注文を、訊きにくる。
とりあえず、瓶ビール(530円)。
出てきたのは、キリンのクラシックラガー大瓶。
つまみは、しめ鯖(480円)と、モツ煮込み(480円)。

あらためて、棚の酒瓶を眺める。
下の方は、キンミヤの一升瓶。
ラックに、入っている。
真ん中あたりは、東鏡と言う日本酒だ。
これが、一番多い。
更に上のほうには、剣菱もある。
それ以外も、幾つかある。
店の奥、高いところに、ブラウン管のテレビ。
立派な神棚も、見える。

しめ鯖は油の乗った、大衆酒場っぽい感じ。
モツ煮込みは、モツとコンニャクのみ。
ビールの後は、ホッピー(470円)。
氷入り。

少しずつ、お客さんが入ってくる。
2人組みは、奥のカウンターへ。
4人組は、手前のカウンターへ。
一人客は、4人がけのテーブル席へ。
まだまだ空いているので、ゆったりと座る。
手前のカウンターのグループは、人数が増え、カウンターを挟んで座っている。
おお、このカウンターは、そういうカウンターだったのか。
こちらに座っていると判らないが、向こう側にも椅子があるようだ。
こりゃあ繁忙時には、かなりの客が入れそうだ。
でもまあ今は、ゆったりとしている。
ちょっと予想と違った。
「銀次」や「味珍」など早めにやっている大衆酒場は、近所の年寄りのたまり場になっていることが多い。
もっとも、初めてきたので、いつもこうだとは限らないが。
私は、この早い時間の、がらんとした感じが好きだ。

瓶の中のホッピーは、半分残っている。
ナカだけ頼んだ。
最近は用心して、ナカだけと言うのはやらないようにしている。
が、たまには良いだろう。
つまみに、ハムカツ(430円)。
こちらも、コッテリしている。
正直、夏バテの50男には、ヘビーか。

もう少し、バランスよく頼めるようになりたいなあ。
ここはそのうち、また来ることがあるはずだ。

計2660円


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京急本線呑みある記 その29 子安「立ち飲み倶楽部 蔵」 [京急本線呑みある記]

7月25日(水)

京急本線呑みある記 その29は、子安。
いつもの事だが、まるで予備知識が無い。
とりあえず、乗り込んでみよう。

駅の改札を出ると、目の前に地下連絡通路の入り口が有る。
左手に見えるJRの線路の下を、くぐっているようだ。
駅を出た人たちが、どんどん入っていく。
向こう側には、商店街が見える。
右手は、京急の線路。
こちらは、踏切である。
まず、右にいってみよう。

向こう側は、何軒か飲食店はあるが、密度が低い。
生活臭が薄いというか。
立ち飲みできそうな酒屋もあるが、誰もいない。
まだ、夕方の4時少し過ぎ。
こちらもまだ、さほど臨戦態勢に入っていない。

駅前に戻り、地下通路へ入る。
出たところの正面には、立派なお寺が有る。
右手は、商店街。
「大口1番街」と言うらしい。
来たのは初めてだが、なんだか聞き覚えの有る名前だ。
商店街に入ってすぐ左手に、立ち飲み屋が有る。
立ち飲み屋らしく、もう何人か飲んでいる姿が見える。

ここで、一杯引っ掛けていく手もあるが、ちょっと二の足を踏む。
今日は休みなのだが、色々有って寝不足。
一杯やると、動けなくなる可能性がある。
別にそれでもかまわないのだが、ちょっと、この商店街を歩いてみたい。
なんだか、とても奥が深そうなのだ。
で、実際に歩いてみると、これが実に凄い。
行けども行けども、商店が続く。
下町らしく、焼き鳥等も売っている。
もうやっている居酒屋も有る。
生活臭が、横溢している。

ずんずん歩いていく。
大きな通りに出た。
そこを渡ると、また別の商店街が続いている。
「大口通り商店街」と言うらしい。

更にずんずんいくと、JRの大口駅前。
JRの小さな駅舎は、味わいがある。
駅の周辺を歩く。
魅力的な居酒屋もある。
暑い中を歩いたので、どこかに入りたくなる。
だが、今日のテーマは子安。
グッと我慢して、Uターンする。
再び、地下道の入り口近くまで戻る。
幾つか開いている店は有るのだが、どれにするか迷う。
とりあえず、最初に見かけた立ち飲み屋に入って考えよう。

「立ち飲み倶楽部 蔵」という名前だ。
入り口は、開けっ放し。
暖簾をくぐって、店に入る。
先客は2人。
右手にカウンターがあり、その中に年配の女性が1人。
喉が渇いたので、とりあえずビール
壁の品書きを見ると、瓶ビールは大が350円。
中が320円。
当然、大だ。
「ビールは何にします?」と訊かれる。
「キリン、サッポロ・・・・・・」と来たので、サッポロ。
これは、条件反射みたいなもんだ。
どこで呑むか聞かれたので、「あそこ」と左手の壁際のカウンターを指差す。
テレビがあるので、ゆったりと観ることの出来る場所を選んだ。
ビールとグラスは、おばちゃんが持ってきてくれる。
そこで、キャッシュ・オン・デリバリー。

あらためて、壁の品書きを見る。
飲み物は、ホッピーも有る。
350円。
他に日本酒も、焼酎も、ワインも有る。
グラスで200円。
立ち飲みで、ワインは珍しいかもしれない。

つまみの品書きは、見当たらない。
注文をするカウンターの所には、缶詰や袋物。
立ち飲みの定番だ。
良く見ると、カウンターの入口近くには、食品ケースがある。
近寄ってみる。
中には、つまみの小鉢がぎっしり。
ケースには、モツ煮込み(300円)の張り紙あり。
他に、もう一品書いてあった。
しかしケースの中には、もっといろんな種類がある。
とりあえず、牛肉のたたきを頼む。
やはり私の飲んでいるカウンターまで、持ってきてくれた。
代金300円を払う。

今までいたお客さんが帰り、新たなお客さんが入ってくる。
ホッピーを頼んでいる。
多量の氷入りだ。
次に入ってきた客も、ホッピー。
やはり、氷入り。
特に、氷を入れるだの入れないだのと言うやり取りは、無い。
これが、定番なんだろう。

つまみが牛肉のたたきなので、ちょっとホッピーにもそそられる。
ワインも、良いかもしれない。
だが、瓶ビール一本で、結構出来上がってしまった。
さくっと飲むのが、立ち飲み。
今日は、これで帰ろう。

計650円

家に帰ってから、気になり、大口1番街について調べる。
すると、なんとあの「居酒屋礼賛」に、記事があるではないか。
しかも、その時の店が「立ち飲み倶楽部 蔵」だ。
自分じゃあ、適当に歩いてるつもりだったのに。
とんだ、孫悟空であった。


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京急本線呑みある記 その28 神奈川新町「あきた屋酒店」「横浜(ハマ)の大衆焼肉」 [京急本線呑みある記]

2007年6月25日(月)

梅雨らしく、朝からしとしと雨が降る。
涼しくて良い。
雨がやみ、出かけた安浦から、北久里浜まで歩く。
平成町にマンション群が出来た為、このあたりは、かなり変わった。
私は、馬堀海岸がまだ砂浜だった頃の事も、覚えている。
昔から住んでいる人の話によると、北久里浜駅周辺も今とは違っていたらしい。

自宅に戻り、再度出かける。
さあ、今日は神奈川新町だ。

改札を出て、右手は線路。
とりあえず左へ。
すぐの所に、旧東海道神奈川の宿についての案内板あり。
その先は広い道路。
第一京浜だっけ。
その向こうに、「横浜の大衆焼肉」の看板が見える。
「大衆」って、あちこちで見かけるけれど、今まで入ったこと無い。
ちょうど、良い機会かもしれない。

信号を渡り、店先へ。
今は夕方の4時30分頃なのだが、店はやっているようだ。
ビールもホッピーも安い。
まず決りだな。

でも、もう少し歩こう。
そのまま少し行くと、酒屋があった。
「あきた屋酒店」と言うらしい。
中をのぞくと、カウンターやテーブルがある。
酒屋の角打ちって奴だ。
とりあえず、ビールでも引っ掛けるか。
店に入ると、左手に冷蔵庫。
勝手に開けて缶ビール(キリンラガー小)を取り出す。
カウンターの中の、店の人に代金を払う。
230円。
立ち飲みのテーブル席に戻り、外を眺めながらビールを呑む。
大きな通りに面しており、入口も開けっ放し。
小さな子供をつれた親子などが通る。
子供と目が合う。
明るい表通り。
薄暗い店内。
目と鼻の先なのに、違った時間が流れている。

店の中に、目をもどす。
客さんが、チーズをつまみにビールを呑んでいる。
店の中は、袋物のつまみが一杯。
角打ちメインの店のようだ。
この後、焼肉なので、つまみはやめとこう

缶ビール一杯呑んだら、結構良い気持ち。
「ごちそうさま」と言って、店を出る。
なんだか酔いが回ってしまい、もう歩き回る気がしない。

そのまま、「大衆焼肉」へ向かう。
レンガ風の、こじんまりした建物。
店に入ると、そこそこ広く、また小ざっぱりしている。
右手がテーブル、左手が座敷。
時間が早いので、先客は無し。
テーブル席に座る。
テーブルの中央が四角く切り取ってあって、少し低い位置にガス台がある。
「大衆」って名前から、テーブルの上にガスコンロが乗っているような形を想像していた。
大船の「ジンギスカン」のような。
案外、普通だ。

でも、メニューの値段は「大衆」。
ビールはさっき呑んだので、樽生ホッピー(300円)。
焼肉は塩焼きで、タン(300円)、カシラ(300円)、こころ(ハツ)(200円)。
それに、冷やしトマト(200円)。
「トマトはマヨネーズにしますか、塩にしますか」と訊かれる。
勢いで、こちらも塩。

生ホッピーは、良く冷えている。
ただ、ちょっと薄く感じる。
もっともこれは、こちらが濃いホッピーに慣れているせいで、
 本来これが普通なんだろうけど。
トマトをつまみながら、チビチビとやる。
焼肉は、金属の皿に盛り合わせて出てくる。
まずは、タンから。
まずはビールってのと一緒で、焼肉と言えば、まずはタン塩だ。
タンは、すぐ火が通る。
ちょいちょいと焼いて、さっさと食べる。

がらんとした店内で、哀愁の1人焼肉。
なんだか、今までに味わったことの無い、不思議な感じ。
店で働いている女性達は、日本人じゃないみたいだし。
「あきた屋酒店」とは別の意味で、異界にいるようだ。

ホッピーをお代わりし、カシラ、こころと焼いていく。
酔ったのか、こころを少し焦がしてしまう。

全部、塩で頼んだので、口の中がしょっぱくなる。
そういう時には、トマト。
確かヨーロッパでは、「黄金のリンゴ」とかって呼ばれているんじゃなかったっけ。
勢いでこちらも塩にしてしまったが、マヨネーズの方が正解だったな。
まあいいや、そのまま食べよう。

少し青臭い酸味が、口中を満たす。
夏の香りだ。
夏は、少年時代の郷愁。
青い空。
入道雲。
波の音。

埋め立てられる前、このあたりは、海岸だったようだ。
駅の周囲は、亀住町に浦島町。
昔々浦島は、亀に乗って、竜宮城へ行ってきた。
私は京急に乗って、呑みに行く。
飲み屋では、違った時間が流れている。

気がつけば、頼んだものは全て平らげた。

計1,600円


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京急本線呑みある記 その27 仲木戸「立ち呑み 龍馬」 [京急本線呑みある記]

2007年6月20日(水)

川崎のチネチッタで、「キサラギ」を観る。
アイドルオタクのネット仲間が、一室で繰り広げる推理劇。
ネット上でしか知らないので、お互い相手の正体がわからないと言う点が、ポイントになっている。
目の付け所は面白いんだが、ちょっと、わざとらしい所も。
舞台にしたほうが、良かったかな。

映画の後、川崎の街を散歩しながら、京急の駅へ。
なかなか良い雰囲気の通りがある。
そのうち、来よう。
今日は、仲木戸へ行かなくちゃ。

京急本線呑みある記 その27だ。
電車が普通なので、とことこ進む。
しかしこの普通って言葉、ややこしいよね。
不通ってのもあるし。
口にしたら、イントネーションは一緒。
「○○行き普通列車は、現在事故の影響で不通です」なんて言われたら、一瞬何のことだか判らないに違いない。
そんなこと、普通、言わないか。

まあ、それはともかく、仲木戸の駅。
普通しか止まらないだけあって、あまり大きくは無い。
でも小ぎれいで、開放感が感じられる。
全体的に、新しい感じだ。
改札を出て階段を降り、街を散歩。
すぐそこに、JR東神奈川の駅がある。
学生の頃、東神奈川の駅前は、何度も行った。
しかし、京急の駅がこんな近くにあるなんて、ちーとも知らなかった。
JRの駅を越えては趣旨に反するので、反対側(海側)に歩く。
幾つか店は有る。
だが、あまり飲食店の密度は濃くないようだ。
仲木戸の駅に戻る。
さて、どうしよう。
仲木戸駅から東神奈川駅には、陸橋型の連絡通路が走っている。
とりあえず、登ってみるか。

すると、右手のビルの2階に「立ち呑み 龍馬」の文字。
なんだか、聞いた事ある名前だ。
連絡通路は、そのビルの2階に直接つながっている。
よし、行ってみよう。
今は夕方の4時過ぎなのだが、営業しているようだ。
13時からやっていると、書いてある。
ラッキー。
でも、店に入る前に、その階を少し歩く。
飲み屋が多いようだ。
ただ時間が早いので、他の店はまだやっていない。
元に戻り、あらためて店に入る。

入口は、大きなガラス張りの自動ドアだ。
ビル自体が新しいので、店も新しい。
入ってすぐの所に、変形のカウンター。
右手にテーブル。
勿論、全て立ち飲みである。
先客は3人。
私は左手の方に取り付き、まずは生ビール(380円)。
つまみは枝豆(300円)。
見ると、メニューは串揚げがメイン。
ソース2度付け禁止の表示もある。
サービスで、多量のキャベツも出てきた。
なるほど、正統派の串揚げのようだ。
と言っても、他には「とらや」しか知らないんだけれど。
1本90円から、120円ぐらい。
どうしようかな。
串揚げ5本セット(550円)と言うのがある。
中身は豚肉、キス、タマネギ、うずら玉子、ソーセージ。
よし、これにしよう。

揚がるまで、枝豆をつまみながら、店内を見渡す。
壁には、品書きの他に、大きく引き伸ばされた坂本龍馬の写真が張ってある。
龍馬という名前の、日本酒や焼酎もある。
京急本線呑みある記その3の「八幡屋」でお目にかかって以来、2度目の龍馬だ。
まあ考えてみれば、横須賀、横浜は幕末においては、歴史の舞台だった場所。
それに、確かこのあたりは、昔の神奈川の宿じゃあなかったか。
東海道五十三次、日本橋から数えて三つ目の宿場町。
川崎の次だ。
さっき普通電車なので、とことこ進むなんて書いたが、昔の人に比べたら凄いスピードでやってきたわけだ。


店内には「立ち呑み龍馬 東神奈川店」の文字。
と言うことは、他にもあるのかな。
でも、やはり「仲木戸店」じゃあ無いんだな。
確かに、東神奈川の駅のほうが、賑やかだもんね。

客も、少しずつ入ってくる。
年配男性やら、女性のグループやら様々。
採光が良く開放的な雰囲気なので、女性客も入れるのだろう。
上大岡の「じぇんとるまん」ほどぎっちりにならないのも、のんびり出来て良いな。
この先は、わからないけど。

串揚げが、バットに乗って出てきた。
衣はきつね色じゃなくて、ちょっと白っぽい感じ。
串揚げと言っても、色々有る。
目の前の、壺に入ったソースをつけて食べる。
飲み物は、生ビール一辺倒。
ここのところ、すっかりビール党である。
ホッピーは、無いようだ。
有っても、串揚げには合わないので、頼まないだろうけど。

5時近くになって、新たに店の人が入ってきた。
今まで2人だったのが、4人になった。
交代で、帰る人もいる。
営業時間、長いもんね。
みんな、「龍馬」と書かれた黒もしくは白のTシャツを、着ている。
もう少ししたら、混んでくるんだろう。
こちらは、そろそろ帰るか。

生ビールは、3杯呑んだ。

計1890円
 


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京急本線呑みある記 その26 神奈川「とんちゃん」 [京急本線呑みある記]

2007年6月6日(水)

京急本線呑みある記も26である。
浦賀から泉岳寺までで50駅。
いよいよ後半戦に突入だ。
後半戦の最初は、神奈川。
初めて降りた。
狭い駅だ。
ここは神奈川県。
その名前を冠した駅にしては、寂しい感じもする。
改札を出て、すぐ右に青木橋。
川ではなく、線路をまたいでいる。
反対側にいけば、横浜駅である。

歩道橋方面に少し歩いた所に、居酒屋があった。
「とんちゃん」と書いてある。
午後の4時ごろなのだが、店はやっているようだ。
昼は食事の店みたい。
本当は、もう少しあたりをぶらぶらするつもりだったが、まあいいや。
ここにしよう。
店の外の壁には、品書きの寄付だがずらりとかけられている。
店に入ると、カウンターにテーブル。
カウンターに座る。
カウンターの中には、中年の男女。
瓶ビール(530円)を頼む。
出てきたのは、キリンのクラシックラガー。
お通しは2品。
沢庵を細く刻んだものと、煮豆。
つまみに、カツオ刺し(350円)。

カウンターは厚く、年季が入っている。
そのほかの部分も、木を多用している。
古い店かと思ったが、カウンター以外は案外新しい。
ちょっと、手作り風味のつくりだ。
訊けばカウンターは、前の店から持ってきたとのこと。
歳月を刻んだしっかりとしたカウンターは、それだけで宝物だものね。

店の奥には、小さなテレビ。
その奥は開いていて、入口も開けっ放し。
したがって、
風通しは良い。
ただ目の前の道路は、交通量が多い。
したがって、車の音がうるさい。
だが、青木橋の近くで呑んでいるという気分が出ることも、確かだ。
橋のたもとと言っても、色々あるなあ。

日本酒を2合、燗してもらう。
値段は失念。
つまみにアジ刺し(500円)。

陽のある時間に、車の通過音を聞きながら、徳利を傾ける。
なかなかに不思議な気分だ。

計2380円。

呑み終わって、神奈川の駅で下りの電車を待つ。
通過列車は、かなりのスピードで走り抜けていく。
普通に乗って、横浜駅で乗り換え。
のつもりが、そのまま横浜駅で出る。
せっかくだから、今日も「味珍」。
やはり本店の1階だ。
ヤカン(350円)にウーロン(130円)、つまみは尻尾(700円)。
今日は、なんだか空いている。
毎日満員て訳じゃあないんだなあ。

計1180円。

「味珍」前回訪問記事 6月5日

 


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京急本線呑みある記その25 横浜「豚の味珍」 [京急本線呑みある記]

2007年6月5日(火)

川崎で映画を観る。
映画の前に、腹ごしらえ。
久しぶりに「丸大ホール」へ。
もと在った場所が建て替えの為、しばらく隣で営業していた。
もう新しいビルも建ち、元の所に戻っている。
暖簾には、大衆酒場と大衆食堂の文字。
店の中の雰囲気は、以前と変わらない。
入口の上にテレビがあり、引き戸を開けると先客がみんなこちらを向いていると言う光景も、健在だ
時間は、12時少し前。
先客は7~8人。
一人を除いて、みんな酒を呑んでいるのも、ここらしい。
昼飯にチョイと一本つけて、てんじゃあなくて、つまみにビールやチュウハイで本格的に呑んでいる。
私は、カツ丼(650円)を頼む。
この後映画を観るので、酒は呑まない。
12時が過ぎ、続々と昼食をとる勤め人たちが入ってくる。
初めて入った人もいるらしく、結構戸惑っている。
なにせラーメン頼んだのに、味噌汁が出てきたり、定食につく小皿が出てきたりする。
間違いかと思っていたら、そうでもないようだ。
ランチタイムは忙しいので、食事を頼んだ客には、機械的に出してるんじゃあないだろうか。
勿論、カツ丼にも味噌汁と小皿はつく。
これは違和感無いが、ラーメンに味噌汁はなあ。

カツ丼をもりもり平らげ、映画館へ。
場所は、ラゾーナ川崎と言うショッピングセンターの中にある。
時間があるので、ぶらぶらする。
始めてきたが、凄い。
川崎駅周辺も、ぐいぐい変わっていく。

観たのは「しゃべれども しゃべれども」。
いやー良かった。
ここの所「バベル」「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」など、もやっとした映画を観てきたので、久々に嬉しい。

テーマは「バベル」と一緒。
人と人とのコミュニケーションの問題。
だが、切り口がだいぶ違う。
不器用だがプライドが高く、自分には繊細だが人には大雑把。
だけど、どうにかしたいとは思っている
そんな人達の物語。
それを、落語を中心にすえて展開させたところが、勝因だ。
落語って表現しただけじゃあ半分で、観客と通じ合ってこその芸だもの
ね。

映画の後は、近くで一杯とも考えたのだが、まだ時間が早い。
昼飯のカツ丼も、まだ腹に残っている。
京急に乗って横浜へ。
京急本線呑みある記、その25だ。
改札を出て、左の小さな出口から出る。
若い男が2人タバコをすっている以外、何も無い。
右の狭い通路を抜け、郵便局や崎陽軒のある辺りへ。
しばらくぶらぶらするが、時間が早いせいもあって、どうもピンとこない。
ポルタの中も歩く。
こちらは時間が早くても、結構やっている。
でも、やはりピンとこない。
連絡通路を抜け西口へ。
結局、狸小路の「豚の味珍」になった。
先日も来たばかりだが、あの時は京浜東北線に乗ってきたので、勘定には入れない。
今日は京急に乗ってきたので、OKである。
ここは、すぐ近くに本店と支店がある。
本店の一階に入る。

まだ4時30分前なので、先客は無し。
カウンターの中には、格好良いお兄さんが2人。
鞄を預け、まずは瓶ビール(500円)から。
今日は暑かったし、少し歩いて喉が渇いた。
キリンとアサヒがあると言うことで、キリンを頼む。
出てきたのは、ラガー。
つまみに、頭(700円)とラーパーツァイ(300円)。
頼む時は「ラッパ」って言っている。
ラッパは、さっと出てくる。
喉が渇いているので、タレも作らずビールを呑む。
頭が出てきてから、おもむろにタレを作り始めた。
基本は、カラシと酢。
更に醤油を少し。
更にお好みで、ラー油を入れても良い。
最近私は、カラシと酢のみ。
頭は白い脂肪が多く、ねっとりとした味わい。

1人2人と客が入ってくるが、まだまだがら空き。
ゆったりと贅沢な時間だ。
ビールの後は、
ヤカン(350円)。
宝の甲類焼酎である。
金属の水差しのような容器に入っているので、こう呼ばれる。
まずカウンターの上に更に乗ったグラスが置かれ、そこに焼酎が注がれる。
受け皿があるという事は、当然そこにこぼれるまで注ぐ。
こぼさないで呑む為には、口からお迎えに行かなくてはならない。
ある程度スペースが出来たら、皿からコップに焼酎を戻す。
更にスペースが出来た所で、カウンターの上の梅シロップを注ぐ。
梅シロップは、ジョニ黒のボトルに入っている。
まあ、これはお好みである。

ここで、腐乳(150円)を頼む。
腐乳とは、豆腐を発酵させたものとの事。
しょっぱくて、味に癖がある。
いわゆる、珍味って奴だ。
キャラメルくらいの大きさのものが、2つ出てくる。
箸先でちょっぴりつまんで、口に含む。
確かにしょっぱいが、さほど臭くはない。
その後焼酎を流し込むと、いっぱしの酒飲みになった気分。
お兄さんの話によると、頭や舌につけて食べる人もいるとの事。
頭にちょびっとのせて、食べる。
気分が変わって、中々良い。

腐乳はしょっぱいので、中々無くならない。
舌(700円)を頼み、ヤカンもお代わり。
段々混んできた。
でも、ぎゅうぎゅう詰めではない。
見れば、椅子が一個空いている。
一人入れば、一人帰る。
中々いい按配だ。
だがそのうち、最後の一個も埋まる時が来た。
2階からもはみ出して、帰る人が出てきた。
しかし全部埋まっても、前回よりはだいぶ楽である。
人の体格とか座り方とか、色々有るんだろう。
なるほど、本来はうまいこと出来てるんだ。
更に、ヤカンをお代わり。
腐乳がチビチビしかつまめないので、つい酒のほうが進んでしまう。
頭がまわり、店の中で飛び交う言葉もまわり始めた。
さすがにビール一杯、ヤカン3杯は効くなあ。

計3530円。

前回訪問記事 5月23日


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