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京急本線呑みある記その24 戸部「もりや」 [京急本線呑みある記]

2007年5月1日(火)

戸部である。
昔は「とべ」といえば「ジャイアントロボ」だった。
しかし21世紀の今日、これでは何のことだかわからない。
「ま゛っ」と書いたところで、誤変換だと思われるのが落ちである。
戸部は、ローマ字で書くと「Tobe」。
読みようによっては「トビー」である。
21世紀の今日、トビーといえば、何といってもマグワイヤーだろう。
となると当然「スパイダーマン3」。
今日は初日だ。
まずは、こいつを観なければ、話になるまい。

初日と映画の日が重なって、平日とはいえ、映画館はめちゃ混みだ。
酒場も映画館も、ガラ
すきに慣れているので、チケット買うだけで疲れる。
映画そのものは、面白かった。
悩めるヒーロー物としては、出色なのではないか。
慢心し迷走するスパイダーマン(ピーター・パーカー)が、どことなく笑えちゃうあたりが、このシリーズの持ち味だろう。
ジャズバーでピアノ弾いたり踊ったりするシーンなんか、何やってるんだお前、って感じだもんね。

映画の後、書店に行く。
「電車屋赤城」が出ているはずだ。
しかしダイエーの本屋では、見つからない。
横須賀では、よくあることらしい。
発売日を待ち構えて本を買うなんて事、無かったので、今まで気にしたことも無かった。
女房、子供がそういうこと言っているのは、聞いてたけれど。

まあ良いや。
とりあえず、
戸部に行こう。
汐入から、
京急に乗る。
汐入から戸部まで行くのは、手間がかかる。
金沢文庫までは、各駅停車。
快特に乗り換えて、上大岡まで行き、また各駅に乗り換える。
上大岡で降りたついでに、ついウィングに立ち寄る。
書店に行くと、簡単に「電車屋赤城」は見つかった。
一番目立つ所に、平積みになっている。
おまけに、山田深夜氏直筆のポップ付きだ。
ううむ、こんな所まで足を伸ばしているんだ。
でも考えてみれば、ウィングは京急百貨店。
当然といえば、当然である。
早速買って、さあ戸部へ。

電車を降り、改札を出る。
とても狭い改札だ。
ここを通るのは、初めてである。
手前の日の出町も次の横浜駅も、数え切れないほど降りてきたのに。
駅前には、広い道路。
国道一号だったっけ。
さっぱり見当がつかないので、とりあえず右へ行く。
道の向こう側には、消防署や警察署が見える。
てことは、かなりの確立で飲み屋はある。
すたすたと歩いていく。
時刻は、4時半近く。
中華料理屋が、ガラガラとシャッターをあげている。
いざとなれば、ここでも良いや。
更に歩くと、居酒屋らしき看板。
近づいてみると、暖簾が下がっている。
営業しているようだ。
大衆割烹の文字に、ちょっと二の足を踏む。
しかし、大衆酒場の文字もある。
店構えは大衆割烹っぽいが、店頭に表示された値段は大衆酒場。
よし、ここにしよう。

店に入ると、中々広い。
左手がカウンター。
その中が厨房。
店の中央部は、8人がけ
の大きなテーブルが2つ。
奥には、掘りごたつ式の座敷。
椅子及び座敷のクッションは薄紫。
こりゃあ、大衆割烹の方だな。
入口入って右手には、階段。
もしかしたら、2階に座敷があるのかもしれない。

先客は無し。
30代ぐらいの男性と、20代ぐらいの女性がいる。
私は、大テーブルに座った。
初めての店で、空いている場合、テーブル席のほうが落ち着く場合がある。

とりあえず、瓶ビールを頼む。
キリンとアサヒがあるという事なので、キリンで。
確かラガーの中瓶で、450円だったかな。
お通しは、おでん。
つまみにしめ鯖を頼むが、今漬けたばかりとの事。
まだ4時台だもんな。
それではと、いわしの刺身(500円)。
奥の木札には、いわしの刺身は400円と書かれている。
紙の品書きには、500円だ。
昔は、日によって値段が変わるような物じゃあ無かったのだが。
そのうち「いわし 時価」なんて表示を見るようになるかも。

右手の壁の高いところには、小さなブラウン管のテレビ。
壁に埋め込まれるように、置いてある。
番組は、水戸黄門。
ここら辺は、大衆酒場か。

ビールを呑み終わって、次は何にしよう。
目に付いたのは、こなき純米超辛口ワンカップ(650円)。
何だ「こなき」って。
気になって頼んでみた。
ワンカップのラベルに「こなき爺」が描いてある。
水木しげるのイラストだ。
メーカーは、鳥取県の会社。
そういえば、水木しげるは鳥取の人だったっけ。
品書きには「妖怪泣かせの」とか書いてあったような気もする。
それぐらい辛いってことか。
しかし、呑んでみるとスッキリとして旨い。
辛口という触れ込みは、下手をすると硬い味になることがあって、私はあまり信用していないのだが。

階段から、年配の男性が降りてきた。
勿論、こなき爺などではない。
この店のご主人だろうか。
こんな時間に客がいるのに、少し意外そうな感じ。
店全体が、すっと落ち着く。

私も何か、すっと落ち着いた。
では、ちょっと腰をすえるか。
スッキリとした日本酒には、天婦羅が良いだろう。
アナゴ天にも惹かれたが、今日はメゴチ天(550円)にしてみよう。
出てきたメゴチ天は野菜天が添えられ、中々の量。
つい「これ、メゴチ天?」と確認してしまったぐらいだ。
こなき純米もお代わり。

お客さんが入ってきた。
中年の男性。
もう一つある大テーブルに座る。
距離は離れているが、私とは向かい合わせになる。
「今日のスタジアムは中止だって」と、店の人に言っている。
常連さんのようだ。
自然、そのお客さんとプロ野球談義になる。
ワンカップもお代わり。
中々楽しいのだが、その内こちらがタイムアップ。
「お先に失礼します」といってお勘定をしてもらう。

計3,650円。

私としては、中々の金額だ。
やはり、こなきのワンカップ650円が効いたか。
さすが妖怪である。
でも味は気に入ったので、酒屋で探してみようかな、などと思いながら、戸部の駅へと向かうのだった。


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京急本線呑みある記 その23 日の出町「春告魚」「栄屋酒場」 [京急本線呑みある記]

4月27日(金)

遂に、日の出町まで来た。
駅前には、広い交差点。
昔は、市電(路面電車)が走っていた記憶がある。
確か、女性車掌が乗っていた記憶もあるが、定かではない。

駅前の交差点を渡り、まっすぐ行けば長者町から伊勢佐木町。
右へ行けば、黄金町。
左へ行けば、野毛山。
斜め左は、野毛から桜木町へ。
野毛といえば、場外馬券売り場と飲食街。
飲食街と言うより、飲み屋街か。
庶民派でこじんまりした店が多く、昔から親父達のたまり場だ。
最近は、老若男女を問わず酒飲みに愛されている感じがする。

さーて、どこ行こうかな。
あんまり野毛の奥まで行っちゃうと、日の出町じゃなくなちゃうからなあ。
駅前の交差点を渡り、「光音座」の先を右折。
大通りから一本、川よりの道に入る。
まだ4時半前なので、「庄兵衛 日の出町店」は開いていない。
少し歩こう。
おや「あさひや」の隣の「春告魚」が開いているようだ。
比較的新しい店のはず。
入った事はないが、名前は知っている。
店頭に出ている立看板によると、安そうである。
こんなに早くからやっているんだ。
ラッキー、ここにしよう。

店に入ると、L字型のカウンターのみの小さな店。
すっきりシックで、スタイリッシュ。
カウンターの中には、中年の男性。
店に似合って、中々渋い。
奥に厨房が在るようで、もう一人女性が居る。
濃い茶色の壁には、品書きが張ってある。
カウンターの上にも、メニューがある。
ホッピーを探すが、無いようだ。
ではと、生ビール中(500円)を頼む。
つまみは、なんにしようかな。
店名は、めばると読むようで、入口の上のほうにも、めばるの絵だか魚拓だかが飾ってある。
したがって魚介メインかと思っていたが、案外串焼き、串揚げも目立つ。
だいたい一本、100円から200円ぐらい。
店はお洒落だが、この辺は野毛の店らしい。
でもせっかくだから、しめ鯖(800円)にしよう。

店の壁の上部には、大型の薄型テレビ。
入ったときには何をやっていたか忘れたが、やがてアンパンマンが始まった。
「銀次」などでも、よくある光景だ。
マスターが、チャンネルを変える。
観月ありさや、安達祐実の出ているナース物だ。

しめ鯖をつまみながら、生ビールを呑む。
ついついドラマを観ちゃう。
ビールの後は芋焼酎 黒かめ(500円)。
芋焼酎を頼んだら、つまみは薩摩揚げ(300円)。
出ました、酒、つまみのグルグル現象。

新たに、お客さんが入ってきた。
常連さんらしく、店が賑やかになる。
野毛の店は、常連率が高い。
隣の「あさひや」なども、そうだな。
更にお客さんが入ってきた。
さて、こちらはここらでお勘定。

計2100円。

時間は5時。
せっかくなので、もう一軒。
大阪屋の脇を出て右へ。
駅前の交差点を左へ渡る。
長者町方面へ。
橋を渡り、その少し先。
角の所で、居酒屋らしきものを作っている。
日の出酒場だったかな。
その先を右折、すぐ。
場所は以前から知っていたが、入るのは初めて。
暖簾をくぐり、店に入る。
これは、渋い。
外観から想像してたよりも、はるかに年季の入った雰囲気だ。
壁は「春告魚」と同じこげ茶色。
カウンターは無く、テーブルのみ。
「いらっしゃい」と、これまた年季の入ったご主人が迎えてくれる。
先客はいないので、適当にテーブルに着く。
壁の上部には、棚が2段に作りつけてある。
下の棚には、客のキープボトル。
焼酎が多い。
上のほうは、日本酒の一升瓶。
恐らく、空瓶ではないか。
棚の下には、品書き。
奥のほうには、黒板にチョークで本日のお勧めが書いてある。
この雰囲気は、日本酒だな。
「純米酒を冷で」と頼む。
「純米酒なら、こちらに」と壁の品書きを指す。
「地酒めぐり」として、何種類かの銘柄が、書いてある。
新潟の麒麟山(580円)にする。
純米吟醸だ。
一合徳利で出てくる。

つまみは、アナゴの天婦羅(630円)。
天婦羅が揚がるまでは、お通しでつなぐ。
酔っ払っていて記憶が定かではないが、確か筑前煮だったかな。

正面の奥が、厨房。
間の壁の上部には、小さなテレビ。
ブラウン管なので、埋め込まれているといった感じだ。
ニュースをやっている。
厨房に近い方のテーブルには、いろんな物がごちゃごちゃと置いてある。
すっきりスタイリッシュな「春告魚」とは、正反対だ。

出てきた天婦羅は、ぶつ切りにしたものが山盛り。
中々量がある。
ふんわりとしたアナゴ天をつまみながら、すっきりとした日本酒。
極楽である。
店の雰囲気とも、実に合う。
親父さんは仕事が済んだので、別のテーブル席に座り込み、世間話。
戦後のこのあたりの話等も、聞かせていただく。
まったり、ゆったり、のーんびり。
酒は、同じ物を3本呑んだ。

計2370円。


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京急本線呑みある記 その22 黄金町「和泉屋」 [京急本線呑みある記]

3月13日(火)

今日は、中華街で呑み会。
その前に、黄金町で下りて一杯やっていこう。
なぜ黄金町かと言うと、南太田の次だからだ、
京急本線呑みある記も、ここまで来ると気が楽である。
関内から続く、伊勢佐木町商店街の西の端。
あたりは、ディープな繁華街だ。
飲み屋なら、一杯有る。
もっとも私自身は、このあたりで呑んだ事はない。
昔も今も呑むとなったら、関内周辺か、野毛である。
せいぜい用があっても、若葉町映画街に映画を観に来るぐらいだった。
さあ、楽しみ楽しみ。

駅を出ると、通りの向こうに焼き鳥屋が見えた。
まっすぐは渡れないので、少し右へ行き横断歩道を渡る。
渡ったところにも、焼き鳥屋がある。
いたって庶民的な焼き鳥屋だ。
左へ戻り、先ほど見えた焼き鳥屋の前へ。
こちらは、ちょっと高級な感じ。
うーん、どっちにしようかな。
ちょっと、決め手に欠ける。
もう少し歩こう。
更に左へ。
線路の下をくぐり、交差点を右折。
するとそこに、大衆酒場の文字。
「和泉屋」という店だ。
大衆酒場といっても、どちらかと言うと居酒屋のつくり。
なんだか、惹かれるものが有る。
ここにしよう。
今日は後があるので、いつものようにのんびり歩いているわけにもいかないし。

暖簾をくぐり、自動ドアをウィーンと開けて、店に入る。
ドアといっても、木の格子にガラスがはめてある。
これなら何も、自動にしなくてもと、思う。
引き戸をあけるのなんか、手間でもなんでもない。
もっとも目の前が大きな道路なので、騒音対策かも知れないが。
出入りするお客さんが、いつもきちんと戸と閉めてくれるとは限らないもんね。

店に入ると、右手、カウンターの奥のほうに座る。
入って左手が、テーブル席。
カウンターの中に厨房。
全体的に、細長いつくり。

5時15分ぐらいなので、このフロアには先客は無し。
但し奥に座敷でもあるらしく、話し声が聞こえる。
年配の女性が、注文を取りに来た。
様子がわからないので、とりあえず瓶ビール。
「一番絞りとラガー、どちらにしますか」
「ラガーください」
ビールは、キリンの店のようだ。
さすが横浜である。

出てきたのは、クラシックラガーの中瓶。
値段は不明。
目の前のメニューにも、店内に張りめぐらされた短冊の品書きにも、飲み物の表示があまりない。
ただサワー類が安いので、ビールだって当然高くはないだろう。
つまみは、ちょっと考えてからモロキュウ(380円)にする。
金山寺味噌が美味しいと、書かれている。
何せこちとら、この後中華街で呑み会である。
あまり腹にたまるものは、控えておいた方が良いだろう。
「サービスで味噌汁か漬物がつきますが、どちらにしましょう」と訊かれる。
漬物はキュウリの漬物だそうだ。
つまみにモロキュウ頼んで、キュウリの漬物サービスされても何なのだが、いきなりビールに味噌汁と言うのは、もっと何だ。
結局、漬物にする。

モロキュウが出来てくるまでは、漬物でビールをのむ。
自宅ではこういう呑み方はあまりしないが、この手の店ではおつな感じがする。
そうこうしているうちにも、客がどんどん入ってくる。
みんな奥へ行く。
呑み会でもあるようだ。

モロキュウが来た。
包丁で、綺麗に模様がつけられている。
もろ味味噌をつけて食べると、中々ビールに合う。
味そのもののマッチングより、夏の味がするのが勝因かもしれない。
昔、ビールは、今よりもっと夏の風物詩だった。

あらためて、店内を見渡す。
テーブルやカウンターは黒。
壁は白。
このままだとちょっと高級な居酒屋か、料理屋である。
しかし、そこは大衆酒場を名乗る店。
壁には、所狭しと品書きの紙が張ってある。
先ほども書いたが、どういうわけか飲み物の表示がほとんどない。
それに比べ、つまみは実にそそられる。
刺身も、煮込みも、揚げ物も有り、みんな手頃な値段だ。
目の前の小さい張り紙にはレバテキ、レバカツの文字。
確か両方とも400円だ。
地物煮アナゴが、千円ぐらいだったかな。
他にも、ニンニク揚げだの、タマネギの天婦羅だの、近海物のしめ鯖だの。
更に惹かれたのは、洋風牛すじ煮込み。
確か700円台だった。
久昇の煮込みみたいなのだろうか。
モツ煮込みもあって、こちらは400円台。
また今度機会があったら、チャレンジしてみたい。
でも今日は、このまま行こう。
ビールが無くなったので、燗酒にする。
一合徳利で。
これも、値段不明。
燗酒はすぐ出てきた。
キュウリを食べ終った後の味噌をつまみに、酒を飲む。
私にしては、中々渋い飲み方だ。
周りから見ると、せこい呑み方だと思われているかもしれないが。

燗酒を飲み終わり、良い気持ちになったところで、お勘定。
計1260円。

その後は、阪東橋から地下鉄に乗り関内へ。
中華街で、仲間内の呑み会。
更に、スリーマティーニで呑む。
海に近いだけあって、スリーマティーニの周辺は、猛烈に寒い。
最後は、終電で帰った。


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京急本線のみある記その21 南太田「ぱぁらー 泉」「喫茶 トニー」 [京急本線呑みある記]

3月8日(木)

久しぶりに、横浜駅に出る。
CDが買いたくなったのだ。
HMV、タワーレコードとまわるが、お目当てのCDは無い。
どうもレコードショップと、私の好みが合わないようだ。
やはり、ネットか。
古い人間なので、商品を手に取り現金と引き換えに、買いたいのだが。
結局、雑誌を買い京急に乗る。
降りたのは、南太田。
以前、一度降りたことが有る
その時は、
大岡川沿いを歩く為に、訪れた。
あまり町の様子は、覚えていない。

改札を出ると、こじんまりとした広場になっている。
そこを囲むように、幾つかの店が。
パン屋、中華料理屋、居酒屋、喫茶店。
まだ5時前なので、居酒屋は開いていない。
少し町を歩いてみよう。
まずは左側。
ドンドン通り商店街と言う通りに、入る。
路地も、歩いてみる。
駅前に戻り、右側へ。
どうも、ピンと来ない。
蕎麦屋や、食堂、喫茶店はあるのだが。
住宅地の割には、飲食店が少ないようだ。
もっとも住宅地と言うのは、そういうものかも知れない。
少し先に行けば、黄金町、日の出町だ。
呑みたい人間は、野毛あたりに行けば良いのである。

再度、駅前に戻る。
5時を過ぎたが、、居酒屋は開いていない。
並びの喫茶店が、雰囲気が有る。
看板には「珈琲 ぱぁらー 泉」と書いてある。
今日は、ここにしよう。
ビールぐらい、有るだろう。
店に入ると落ち着いてはいるが、中々綺麗な店だ。
どこもかしこも、ピカピカいている。
もっと、ひなびた所かと思ったのに。
入ってすぐのテーブル席には、年配の女性達。
結構、盛り上がっている。
私は、その奥のテーブルに座る。
ビールの小瓶(500円)を頼む。
小瓶で500円は高いが、喫茶店では仕方が無い。
お通しで、サラダが出てきた。
レタスの上に、ラスクのようなものが数枚。
私には似合わないが、案外ビールには合う。
喫茶店って、こういう所、多いよね。
ビールなど頼むと、ちょっとしたお通しが、ついてくる。
店によってナッツだったり、クラッカーだったり。
「酒のほそ道」でも、そんな話があった。

隣の女性達は、意気軒昂だ。
酒も呑まずにあれだけ盛り上がれるのは、やはり女性ならではか。
男のように、大衆酒場で一人むっつりと酒を飲む、なんてのはあまり考えられ無い。
さてビール一本呑んだら、ここは引けよう。
喫茶店で何杯も呑むのは、無粋と言うものだろう。
500円。

物はついでで、もう一軒喫茶店に行ってみよう。
駅から大通りに出て、信号を渡る。
右へ行き、スーパーの手前。
「喫茶 トニー」と言う店だ。
店頭に、生ビールの文字がある。
名前も良い。
店に入ると、先ほどの店とは対照的なつくり。
明るく洒落た作りが、年月を経てひなびた感じになっている。
奥の席ではやはりグループ客がいて、ガンガンに盛り上がっている。
さっきの店より、更に凄い。
私は手前のテーブル席に座り、生ビール中(500円)を頼む。
夫婦でやっている店のようだが、2人ともかなりの年配のようだ。
お通しに、白菜の漬物が出た。
BGMは、演歌やムード歌謡の類。
何から何まで「ぱぁらー 泉」とは対照的だ。
でも、必ずお通しがつくのは、面白い。
こういう習慣って、外国にはあるのだろうか。

新たに、お客さんが入ってきた。
後で仲間が来て、呑むのだそうだ。
しかし呑むったって、見た所、ここにはビールしかないぞ。
それとも、裏メニューがあるのかな。
ちょっと、喫茶&スナックみたいな雰囲気もあるし。
他のお客さんに出すついでなのか、「よろしかったらどうぞ」とそら豆が出てきた。
ううむ、ますますスナック風だ。
ビールは無くなっちゃったのだが、追加はせずに、そら豆だけつまむ。
いつもと勝手が違うので、もう酔っ払っちまったようだ。
そら豆を食べ終わったら、お勘定。
500円。

世の中には、いろんな世界がある。


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京急本線呑みある記 その20 井土ヶ谷「やぶ久」 [京急本線呑みある記]

2月2日(金)

今日の駅は、井土ヶ谷。
初めて降りる。
何の予備知識も無い。
右も左もわからない。
駅前を、広い道路が走っている。
最初は左へ。
キリがないので、駅前に戻り今度は右へ。
ずんずん行くと、大岡川に出た。
以前、日ノ出町から弘明寺まで、大岡川沿いを歩いたことが有る。
つながっていると言う感じがして、ほっとする。
若者が一人、ボートを漕いでいる。
非常に細長いので、競技用か。
横浜もこの辺りなら、ボートで行き来が出来るんだなあ。
地上の道とは違ったルートがあるようで、面白い。

1時間ほど歩いた。
居酒屋や焼き鳥屋が、幾つかある。
ちょっと早い時間からやっている立ち飲み屋なんてのが良いのだが、そういうところは見つからない。
豚カツ屋や中華料理屋で一杯、という線も考えられる。
「美とん さくらい」があった。
だが、普通に食事している人が多い。
ここで、つまみに酒というパターンは、ためらわれる。
「チャイナ飯店」と言う店も気になるが、やはりつまみだけ取って、のんびり呑んでいられるかどうかは、判らない。

結局、蕎麦屋に入った。
「やぶ久」と言う店だ。
駅を出て左へ行き、5~6分だったかな。
店先に、地酒の名前など書いてある。
まあ、酒飲み歓迎と見た。
時間は、5時ちょいすぎ。
店に入ると、全てテーブル席である。
先客は2人。
一人は飲んでいるようだ。
こちらも隅のテーブル席に座り、燗酒を注文する。
メニューには色々な酒が書いてあり、一合600円だ。
しかし銘柄は言わず、ただ熱燗とだけ頼んだ。
今日は寒いのだ。

メニューには、燗酒の表記が無い。
つまみは写真いりで、色々有る。
蕎麦屋らしく、なめこおろし(350円)を頼んだ。
出てきた徳利は、丸っこい形。
お通しで、茄子の煮浸し(と言うのかな)が、ついてきた。
燗酒は、しっかり熱い。
町を歩いて寒さのしみこんだ体を、ほぐしていく。
つまみは冷たいので、バランスが良い。

老夫婦でやっている蕎麦屋といった感じだが、店は新しくきれいだ。
新しく、客が入ってくる。
みんな常連さんのようだ。
酒を飲む人も多く、この辺りが蕎麦屋の気楽な所だ。
まあこれは、酒飲みとしての意見だが。

燗酒を、お代わり。
今度は、ぬる燗で。
ここで、家族経営の店らしいエピソードがあった。
詳細は書かないが、ほのぼのとした気分になる。
ぬる燗も美味い。

こうなったら、盛り蕎麦(500円)も頼んじゃおう。
燗酒も追加だ。
ふらり立ち寄り酒のつもりが、フルコースになってしまった。
たまには、良いか。

計(確か)2200円。


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京急本線呑みある記 その19 弘明寺「どんどこ処」 [京急本線呑みある記]

2007年2月1日(木)

弘明寺駅に着いたのは、夕方の4時45分頃。
右側の出口へ出る。
弘明寺観音や、商店街があるほうだ。
出てすぐ、立ち飲みがあった。
立ち飲みだけあって、もう営業しているようだ。
ここで飲んでも良いのだが、そうなると町をまるで歩かないことになる。
普段殆ど縁が無い所なので、それでは寂しい。
やはり、少し歩こう。
急な坂を下り、観音様の山門の前を通り過ぎ、商店街へ入る。
屋根の有る、アーケード商店街。
通りは広く、明るい。
場所としては、お寺の参道に当たるのかな。
名前も「弘明寺かんのん通り」。
下町の雰囲気が嬉しい。
左右の路地を覘くのも、楽しい。
大岡川にかかる橋に、差し掛かる。
参道に相応しい、立派な橋だ。
広い橋と狭い橋がある。
広い方は、車道か。
今はどちらも、人が歩いている。
時間帯によっては、車が走るのかもしれない。
そこを渡り少し行けば、鎌倉街道。
地下鉄、弘明寺駅が有る。

橋の手前で、右の路地を覘く。
おや、飲み屋らしき灯りが見える。
近づいてみれば、立ち飲みのようだ。
5時前だが、もう営業している。
建物は新しいが、赤提灯に縄のれん。
ここにしよう。

サッシの引き戸を開けて、店に入る。
店内は案外広く、きれいだ。
四方をぐるりとカウンター囲み、中央部には立ち飲み用の小さなテーブルが2つ。
先客が一人。
突き当たり右手のカウンターの中には、中年の男性が一人。
その奥は、厨房になっているようだ。
厨房にも、人が居る。

品書きは、壁に張られている。
信州地酒渓流(350円)と言うのが目に付く。
まずは、それを頼む。
つまみは、モツ煮込み(250円)。
酒は湯のみ茶碗、煮込みはお椀に入って出てきた。
立ち飲みなので、キャッシュ・オン・デリバリー。

つまみは、数が多い。
いわゆる居酒屋のつまみ、もしくはお惣菜系。
値段は、3つのグループに別れている。
150円、200円、250円の3つだ。

壁には、大きな壁掛けテレビ。
カウンターは分厚い。
床は敷石風。
洒落てはいるが、落ち着いている。
カウンターの所々には、あらかじめお絞りが置かれている。
またカウンターの下には、プラスティックの箱。
ゴミ箱だろうか。
それとも、使用したお絞りを入れるのかな。
足元には足置き用だろか、パイプが走っている。
色々考えてある。
張り紙によると、4時からやっているようだ。
店の名前は「どんどこ処」。
名前も確かめずに、入ってしまった。

酒を飲み終わり、ホッピーを頼む。
セットで400円。
ナカだけだと、300円。
つまみの安さに比べると、こちらは居酒屋価格だ。
チュウハイ系は、もっと安いが。
出てきたホッピーは、ジョッキに焼酎とたっぷりの氷。
それにビンのホッピー。
注ぐと、ビンの半分ぐらいで一杯になる。

少しずつ、お客さんも入ってくる。
観音様に、お参りした後の人もいる。
時間が早いので、年配者が多い。
常連さんも居れば、初めての人もいる。
私も初めてだが。

ホッピーのナカと、ポテトサラダ(250円)を頼む。
これから、この手の立ち飲みの店って、増えていくのだろうか。
料理は、普通の居酒屋と変わらない。
したがって、手間も変わらないだろう。
変わるのは、品物の出し入れぐらい。
スペースを有効活用できるので、沢山客が入ってきて回転がよければ良いかもしれないな。

新たに、客も入ってきた。
まだ混んじゃいないが、ここらで引き上げよう。
食器をカウンターに戻し「ご馳走様」。

勘定は、既に済んでいる。
計算すると、合計で1550円。

外へ出れば、もう真っ暗。
商店街の様子も、ちょっと違って見え、一瞬戸惑う。
間違えて、反対側に歩いちゃったぐらいだ
この辺りがまた、楽しかったりするのである。


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京急本線呑みある記 その18 上大岡「鳥佳」 [京急本線呑みある記]

2007年1月29日(月)

京急本線呑みある記も、上大岡まで来た。
昔、横浜に勤めていた頃は、ここが乗換駅。
案外、愛着がある。
所帯を持った時も、ここでアパートを探したくらいだ。
結局住んだのは、金沢文庫だったが。

改札を出て左へ。
大通りへ出たら右。
信号を一回渡り、慰霊堂入口の信号を左へ。
そのまま直進、大岡川にかかる大久保橋を渡る。
橋の左側には歩道がないので、右側に適当な所で渡ってくれ。
ずんずん行った交差点の、左角にあるのが、「鳥佳」だ。
駅から6分ぐらいか。
夕方4時30分からやっている。
今日店に入ったのは、4時40分頃。
開店して10分経っているので、店も落ち着いている。
カウンターの、一番手前に座る。
先客は無し。
お姉さんに飲み物を訊かれ、焼酎の湯割りにする。
芋焼酎の「芋」だ。
530円である。

つまみは、こぶくろ刺し(600円)。
本日の美味から選んだ。
こぶくろ刺しには、小皿が2つ。
一つはゴマ油に塩。
もう一つは。空の小皿である。
空の小皿は、醤油を入れて使う。
こぶくろ刺しの皿には、薬味として摩り下ろした生姜と刻んだネギが添えられている。

芋の湯割りに、きれいなこぶくろ刺し。
まずは、生姜醤油で。
たまに変化をつけるために、塩ごま油をつけて食べる。
ちょっと、通な酒飲みになった気分だ。
よし、今日はこの気分でいこう。

芋の湯割をお代わりし、つまみに平目昆布締め(500円)。
どうだ、平目だぞ。
威張ることは、無いか。
そういえば、この間呼んだラズウェル細木氏の「酒のほそ道」でも、昆布締めの話があったなあ。

マスターと店のお兄さんが日本酒の一升瓶を取り出して、なにやら話している。
今私がつまんでいるのは、平目だ。
そりゃあ、芋の湯割だって上手いけれど、こうなったら日本酒に合わせてみたい。
とりあえず、その一升瓶の話を聞く。
「石の顔(かんばせ)」と言う名前。
生酒のようだ。
今日の私は、ちょっと通な酒飲みだ。
食指が動く。
もう一つ、「萩の鶴」と言うのも有る。
どちらがお勧めか、訊く。
「石のかんばせ」が甘口で、「萩の鶴」が辛口だそうだ。
辛口の酒と言うふれこみには、結構懲りているので「石のかんばせ」(630円)にする。

ちろりと、ガラスのぐい飲みの組み合わせ。
飲んでみると、確かに甘い。
それも純米吟醸などに良くある、ほのかな甘さとは違う。
かなり甘い。
生っぽいというか、癖がある。
まあ酒にせよ、つまみにせよ、癖があるのは個性である。
これはこれで、じっくり味わおう。

平目がなくなったので、いよいよ焼き鳥だ。
さがり(牛串)(350円)と、ナンコツ(130円)を2本ずつ。
ナンコツは塩で。
下がりはマスターのお勧めで、タマネギを刻んだものを乗せてもらう。
ナンコツから来た。
甘い生酒に、こりこりした塩味のナンコツが美味い。
一本食べたところで、酒がなくなる。
こうなりゃ、さっき迷った「萩の鶴」(630円)も頼んじゃえ。
ちろりもグラスも、新しいものが出てくる。
うーむ、こりゃあ確かに辛口だ。
スッキリ系というか。
「石のかんばせ」との違いは、はっきりしている。
こちらの方が呑みやすいことは確かだが、これはこれで癖がある。
ちょっと硬質な味わいだ。
名前としては、こちらの方が「石のかんばせ」と言う名前に、相応しい。

てなことを考えていると、さがりがきた。
刻んだタマネギが、乗せられている。
さがりってのは、確か横隔膜だったっけ。
内臓に属するらしいが、こりゃあ肉だなあ。
柔らかく、タマネギが良いアクセントになっている。
って、今日はコメントも普段と違うぜ。
おいらの横隔膜も、満足だ。

少しずつ、お客さんも入ってきた。
さすがにここらで、お勘定にしよう。

計4380円。

ちょっと、調子に乗りすぎたか。
店を出てから、ジャンバーを忘れてきたのに気がつく。
戻ると店の戸が開き、ジャンバーを持った女性が。
ここのところ、まったくのうっかりダン吉なのだった。


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京急本線呑みある記 その17 屏風ヶ浦「栄太郎」「うなぎや」 [京急本線呑みある記]

2007年9月24日(水)

先日仕事で、山下町のホテル・ニューグランドに行った。
本館の方である。
年月を経た風格に、圧倒される。
昭和2年の創業。

このホテルが登場する映画が、あったはずだ。
石原裕次郎主演の「赤いハンカチ」。
1964年の作品。
知識としては知ってはいたが、私は観た事がない。
今日は休みなので、DVDで観ることにする。
息を呑んで見入る。
裕次郎がシブい。
刑事でも現場作業員姿でも、格好良い。
が、それ以上に、浅丘ルリ子が凄い。
2人の男の人生を狂わすだけの、説得力がある。
昔の横浜のたたずまいにも、しびれる。

映画の後、ハマへ呑みに行く。 
京急本線呑みある記 その16である。
今日は屏風浦。
これで「びょうぶがうら」と読む。
昔は、海っぺりだったのだろう。
近所の地名も磯子だの根岸だの、海辺を感じさせるものばかりだ。

目指すは「うなぎや」。
名サイト「居酒屋礼賛」を読み、気になっていた。
場所は、だいたいこのあたりと言うことだけ、頭に入れる。
後は現地に着けば、どうにかなるだろう。
駅を出たら右手に、屏風ヶ浦病院が見える。
確か、この病院を起点に、歩いていけば良いんだ。
とりあえず、病院の前の路地を歩いていく。
住宅地の中を、うねうねとした道が続く。
いつの間にか、大きな通りへ出てしまった。
駅前から、16号へと向かう道だ。
しょうがない。
もう一度、駅前から出直す。
だが、ダメだ。
今度は駅から右へ出て、線路沿いの路地へ入る。
左右が、駐輪場になっている。
歩いているうちに、白旗商店街に出る。
この商店街は、以前歩いたことがある。
右へ行けば、線路をくぐるガード。
方角としては左だ。
少し行くと、左手に「うなぎや」の看板。
やっと、たどり着いた。
店頭でもくもくと煙を出しながら、焼き鳥が焼かれている。
この時点で、午後4時30分少し過ぎ。
店先には、ホッピーの文字。
結構歩いたので、冷たいホッピーでもと思うが、ありゃりゃ、暖簾が下がっていない。
うーむ、早すぎたか。
念のため、焼き鳥を焼いているオヤジさんに訊いてみる。
「中で呑めますか?」
「まだです」
「何時からやってます?」
「5時からです」
そうか、しょうがない。
もう少し、ぶらぶらしよう。
そのまま、白旗商店街を行く。
歩いているうちに、大きな通りに出てしまう。
こりゃあ16号じゃないか。
とりあえず左へ。

おや、こんな所に焼き鳥屋が。
「栄太郎」と言う店だ。
看板に明かりが点き、暖簾が下がっている。
ラッキー、ここに入ろう。
カウンターに座る。
店の中には、親父さんが一人。
ホッピーがあるので、ホッピー(450円)を頼む。
出てきたのは、レモンスライス入りのホッピー。
もうすでに割ってある。
お通しに、枝豆が出てくる。
焼き鳥は、レバとカシラを頼むが、レバがないとのこと。
変わりに、鳥ハツを頼む。
どれも、一本150円だ。
小さなかめに入って、味噌が出てくる。
ピリ辛の味つけとのことだが、実際にはそんなに辛くない。

黒豚や地鶏といった文字が、目に付く。
見れば、カウンターの端には「百年の孤独」のボトルがいくつも。
キープボトルのようだ。
他にも、「野うさぎの走り」「中々」等が並んでいる。
カウンターの奥の棚には、「純米酒 栄太郎」のラベルのついた日本酒の一升瓶がずらり。
ホッピーの後は、日本酒にする。
一合480円。
冷で。
時間になり、お勘定。
計1860円。

今来た道を戻り「うなぎや」へ。
さすがに、もう開いている。
店に入ると、コの字形のカウンターだけの立ち飲みの店。
カウンターは飴色になっており、年季を感じさせる。
先客は無い。
年配の主人が、注文を取る。
こちらでも、ホッピー(400円)を頼む。
しかし、どこでも当たり前のように、ホッピーがおいてあるなあ。
この辺が、横浜南部でも金沢区と磯子区の違いかな、などと半可通なことを考えたりする。
ここでは、ホッピーのボトルが別に出てくる。
注げば、ジョッキに
ピッタリホッピーだ。

立ち飲みなので、お通しは無い。
つまみは、店名どおり鰻もあるが、今日は焼き鳥気分。

皮、肉、レバを2本ずつ、タレで。
一本60円だ。
焼き鳥は、すぐ出てきた。
こちらにも、味噌が添えられている。
タレ焼きにも味噌がついてくるということは、このあたりの人は味噌好きか。

店の壁には、大勢の人が写った写真が一杯。
どこかへ旅行に行った時の写真のようだ。
それ以外に、色紙なども飾ってある。
カウンター回りは、スッキリしている。
それにしても、このカウンターは良いなあ。
ここにもたれていると、心が満たされていく気がする。
近所にあったら、通いたくなる。
近所じゃなくても、たまには来よう。

計760円。


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京急本線呑みある記 その16 杉田「じぇんとるまん 杉田店」 [京急本線呑みある記]

2007年1月15日(月)

ダイエーで、映画を観る。
「ラッキーナンバー7」。
ストーリーに凝った、サスペンス。
謎が謎を呼び、ぐるぐると迷路の中をさまよっている気にさせられる。
まあ、終わってみれば「そういうことか」って感じ。

映画の後、所用で上大岡へ。
帰りに、杉田で降りる。
あの「じぇんとるまん」が、杉田にも出来たとのこと。
家から見ると、杉田は富岡の次。
「京急本線呑み歩き」に、ちょうど良い。
どこにあるかはわからないが、多少土地勘はある。
すぐ見つかるだろう。

改札を出て、駅ビル「ぷらら」の中をうろうろ。
まずは、手近な所から。
ここは駅ビルの中にも、飲み屋小路があるのだ。
だが、ここではない。

エスカレーターを降り、町へ出る。
ちょい右へ行き、左へ。
商店街「ぷらむろーど」へ入る。
勘としては、このあたりだ。

16号方面へと、ぶらぶら歩く。
駅ビルに飲み屋街があるぐらいで、商店街にも飲み屋は多い。
しかし、それらしい店はない。
16号まで、出てしまった。
向こうへ渡るってことは、ないだろう。
別に、何の根拠もないが。
とりあえず、右折する。
このあたりは、魚料理の店が並んでいる。
「愛加魚多菜」は、何回か入ったことがある。
少し行って右折。
路地へ入る。
すぐ右手に、渋い焼き鳥屋。
衣笠の「鳥一」より更に渋い。 
ホッピーと書かれた赤提灯に、そそられる。
午後3時過ぎだが、もう暖簾が下がっている。
ここにしようかと言う気持ちが、湧く。
しかし、時間はたっぷりある。
もうちょっと、歩こう。 
左手にも、焼き鳥屋。
ここは、以前入ったことがある。
勿論この時間では、開いていない。 
少し路地を歩き、右折。
「ぷらむろーど」の名のついた商店街へ。

ぶらぶらと駅前まで戻り、踏切を渡る。
まず左へ歩いてみる。
飲み屋が幾つかある。
ちょっと、様子が変わったか。
ある程度歩き、戻る。
そのまま駅沿いに歩くが、こちらも違うようだ。

踏み切りまでもどり、今度は16号と反対側へ。
こちらにも「ぷらむろーど」の名がついている。
このあたりも、少し変わった。
以前行ったことのある焼き鳥屋が、見当たらない。
ぶらぶらと歩き通けるが、どうも違うようだ。
まず「じぇんとるまん」であるからして、駅からそんなに遠いわけはないのだ。
これもまた、何の根拠もないが。

しょうがない。
また駅前まで戻ろう。
踏み切りを渡って、「ぷらら」の先を左折。
少し歩く。 
確かここは、「和」へと続く路地への入口。
「和」は魚料理の店。
本当に路地の奥の奥にある。

そういえば「和」探すのも、ずいぶんてこずったっけ。

なんて思いながら覘くと、おおそこには「じぇんとるまん」の看板が。
路地に入って、すぐ左手。
「ぷらら」からだと、出てすぐ。
あれだけ歩き回って、この始末だ。
30分以上歩き続けて、駅から数十秒の店にたどり着いた。
まあ、そういうもんだ。
ただ駅の近くと言う勘は、当たったことになる。

引き戸を開け、店に入る。
上大岡の「じぇんとるまん」より狭い。
入って右手が厨房。
その前にカウンター。
左手は、壁に向かったカウンター。
奥へ行くと、左側にL字になっている。
やはり立ち飲みである。
とりあえず、厨房の前のカウンターに取り付き、注文。
ホッピーがあるようなので、ホッピーを頼む。
歩き回ったので、喉が渇いた。
壁には生だの中だの大だの、色々書いてある。
「氷は・・・・・・入れないよね」
「ええ、じゃあ氷無しで」
ジョッキは、冷やしてある。
ホッピーは生だ。
つまみに、メンチ(100円)。
これは、カウンターの上のケースに入っている。
取り合ず、千円札を渡す。
お釣は500円。
メンチが100円だから、ホッピーは400円だ。
壁の品書きでは、生ホッピーの大が400円である。
ちなみに、中だと300円だ。
ホッピーとメンチの乗っかった皿を持ち、少し奥のカウンターへ。
厨房の前のカウンターに居ることも、出来たのだが、すでに常連さんらしき先客が何人か居る。
ここは遠慮しておこう。
ホッピーはキンキンとまでは行かないが、良く冷えている。
メンチは、少し温かい。
ケースの中のライトで、温められているようだ。

コンクリート風の壁紙が張ってあった上大岡店に比べると、ここは質素だ。
殆ど板張り。
まだ新しいが、手作りっぽい雰囲気が漂っている。
目の前には、ビール会社のレトロな美人画ポスター。
ホワイトボードにはメニュー。
確か上大岡では、黒板だったっけ。
他にも、紙の短冊に書いた品書きが張ってある。
しかし、所狭しという感じではない。
三浦地鶏のポスターも貼ってある。
そういえば、看板にもそんなことが書いてあった。
とり刺しなども、あるようだ。
入口から見ると突き当たりの場所に、立派な券売機がある。
但し、故障中の張り紙。
元々これで、チケットを買うシステムだったんだ。
ちょっと、面倒くさい気もするなあ。
どっちにしても、故障中なので関係ないけど。

生ホッピー大を呑み終わり、次は生ホッピーの中(300円)。
つまみに牛すじ(380円)。
ただ牛すじとしか書いていないが、恐らく煮込みだろう。
ホッピーと煮込みは、中年の女性が持って来てくれた。
料金は、そこで払う。

店の中は、トビウオの話からクサヤの話へ。
オヤジさんからみんなに、クサヤをおすそ分け。
美味いと言っている人もいれば、全然口に合わない人も居る。
私はOKだ。

もうちょっと呑みたいので、「生中」と注文。
こちらとしては、生ホッピーの中を頼んだつもり。
しかし、生ビールが出てきた。
考えてみれば、当たり前である。
どこの店に行ったって、「生中」と頼めば、まず間違いなく生ビールの中ジョッキが出てくる。
私の頭の中に、何か思い込みがあった。
ホッピーの後なので、少し気が抜けるが仕方がない。
お客さんも増えてきたし、ビールを呑んだら退散しよう。
ちなみに、生ビール中は350円である。
「ご馳走さま」というと「またよろしく」と、丁寧に送り出してくれる。
計算してみると、合計1,730円になる。

店を出る。
すぐには
駅へ向かわず、左側「和」のあるほうへ歩く。
狭くてくねった路地なのだが、空き地が目立つ。
細かく区切ってある。
駐車場になっている所もある。
なんだか不思議な光景だ。
でも少し行くと、以前の通り「和」はあった。
渋い店構え。
2回ほど来たことがある。
今日はまだ時間が早いので、開いてはいない。
そのうち機会があったら、また来てみよう。


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京急本線呑みある記 その15 京急富岡「栄吉」 [京急本線呑みある記]

2007年1月9日(火)

久しぶりに、京急本線呑み歩き復活。
「栄吉」という焼き鳥屋に行く。
富岡駅を下りたら左、16号と反対側に行く。
7~8分歩いた道の右側。
「炭火焼 横浜 栄吉」の看板。
先日金沢文庫に行った時、16号沿いにも同じ名前の看板があった。
あたりは住宅街だ。
バス停大谷橋の、少し手前。

5時ちょい過ぎに、入店。
引き戸が重い。
きれいだがモダンではない、焼き鳥屋らしい造り。
カウンターの、真ん中あたりに座る。
奥には、フローリングの座敷。
テーブルが2つ。
カウンターの中には、男が2人。
一人は若く、もう一人は中年前期か。
紺の作務衣のような物を、着ている。
カウンターの上のメニューを、手に取る。
飲み物のところを見るが、ホッピーは無い。
金沢区の焼き鳥屋に、ホッピーは似合わないか。
それではと、ビールを探すが、見つからない。
「飲み物は何にしましょう」と訊かれる。
「瓶ビールあります?」
「ええ」
「じゃあ、瓶ビールください」
出てきたのは、サントリーのモルツ。
良く見れば、生ビールもサントリーだ。
つまみは、地鶏のたたき(680円)。
鳥肉の塊を炭火であぶり、細かく刻んで出される。
鳥肉のたたきって、普通表面に軽く火を通しただけのもの。
カツオのたたきと同じだ。
しかし、ここではそれを更に包丁で叩いてある。
鯵のたたき方式も、併用か。

「カワと、ムネと、モモです」
薬味は、刻んだネギ。
別に、タレが入った小皿。
タレが美味しい。
お通しは、キャベツがメインの細く刻んだ野菜。
刻むのが好きなのかな。
店内に、お通し200円の表示がある。
 
BGMは無く、相撲の中継が流れてる。
引き戸が開いて、男性が入ってきた。
客ではなく、どうやら営業の人のようだ。

ビールを呑み終わり、さて次はなんにしよう。
ここは、やはり焼酎か。
芋焼酎から、島美人(390円)を湯割りで。
焼き鳥も頼もう。
レバ(100円)と黒豚バラ(150円)を、2本ずつタレで。
別に何か、こだわりがあるわけではない。
たたきの後なので、気分を変えようと思った。
焼酎は、大振りの陶器の焼酎カップで出てくる。
湯割りは、グラスやぐい飲みではなく、この手のものが好きだ。

新しい客が入ってきた。
奥のテーブル席へ。

焼き鳥は、まずレバから。
ふわふわの、実にやわらかいレバ。
タレは、さらりとしたタイプ。
バラは、かなり油が乗っている。
この辺りが、黒豚の特徴なのか。

年かさの方の男性が「タレ、しょっぱくないですか?」と訊いてきた。
「確かにアッサリタイプですね」とこたえる。
訊けばタレも継ぎ足し具合で、毎日味が変わるのだそうだ。
昨日は、休みだったらしい。
今日は、ちょっと甘みが足りないかな、と思っていたとのこと。
私は初めてなので、普段の味は判らない。
個人的には、甘くてとろりとしたタイプより、こういうさらっとした方が好きだ。

多少話をする。
やはり文庫の「栄吉」も、同じ系列の店。
ここ(富岡)が、本店のようだ。
新杉田にも、あるとのこと。
杉田は確か、焼き鳥激戦区だったんじゃあなかったかな。
「まいど」も確かあったな。
富岡の次は、杉田である。
ちょっと、楽しみだなあ。

さて、今日はここらでお勘定。
計2250円。


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