京急本線呑みある記 その28 神奈川新町「あきた屋酒店」「横浜(ハマ)の大衆焼肉」 [京急本線呑みある記]
2007年6月25日(月)
梅雨らしく、朝からしとしと雨が降る。
涼しくて良い。
雨がやみ、出かけた安浦から、北久里浜まで歩く。
平成町にマンション群が出来た為、このあたりは、かなり変わった。
私は、馬堀海岸がまだ砂浜だった頃の事も、覚えている。
昔から住んでいる人の話によると、北久里浜駅周辺も今とは違っていたらしい。
自宅に戻り、再度出かける。
さあ、今日は神奈川新町だ。
改札を出て、右手は線路。
とりあえず左へ。
すぐの所に、旧東海道神奈川の宿についての案内板あり。
その先は広い道路。
第一京浜だっけ。
その向こうに、「横浜の大衆焼肉」の看板が見える。
「大衆」って、あちこちで見かけるけれど、今まで入ったこと無い。
ちょうど、良い機会かもしれない。
信号を渡り、店先へ。
今は夕方の4時30分頃なのだが、店はやっているようだ。
ビールもホッピーも安い。
まず決りだな。
でも、もう少し歩こう。
そのまま少し行くと、酒屋があった。
「あきた屋酒店」と言うらしい。
中をのぞくと、カウンターやテーブルがある。
酒屋の角打ちって奴だ。
とりあえず、ビールでも引っ掛けるか。
店に入ると、左手に冷蔵庫。
勝手に開けて缶ビール(キリンラガー小)を取り出す。
カウンターの中の、店の人に代金を払う。
230円。
立ち飲みのテーブル席に戻り、外を眺めながらビールを呑む。
大きな通りに面しており、入口も開けっ放し。
小さな子供をつれた親子などが通る。
子供と目が合う。
明るい表通り。
薄暗い店内。
目と鼻の先なのに、違った時間が流れている。
店の中に、目をもどす。
客さんが、チーズをつまみにビールを呑んでいる。
店の中は、袋物のつまみが一杯。
角打ちメインの店のようだ。
この後、焼肉なので、つまみはやめとこう。
缶ビール一杯呑んだら、結構良い気持ち。
「ごちそうさま」と言って、店を出る。
なんだか酔いが回ってしまい、もう歩き回る気がしない。
そのまま、「大衆焼肉」へ向かう。
レンガ風の、こじんまりした建物。
店に入ると、そこそこ広く、また小ざっぱりしている。
右手がテーブル、左手が座敷。
時間が早いので、先客は無し。
テーブル席に座る。
テーブルの中央が四角く切り取ってあって、少し低い位置にガス台がある。
「大衆」って名前から、テーブルの上にガスコンロが乗っているような形を想像していた。
大船の「ジンギスカン」のような。
案外、普通だ。
でも、メニューの値段は「大衆」。
ビールはさっき呑んだので、樽生ホッピー(300円)。
焼肉は塩焼きで、タン(300円)、カシラ(300円)、こころ(ハツ)(200円)。
それに、冷やしトマト(200円)。
「トマトはマヨネーズにしますか、塩にしますか」と訊かれる。
勢いで、こちらも塩。
生ホッピーは、良く冷えている。
ただ、ちょっと薄く感じる。
もっともこれは、こちらが濃いホッピーに慣れているせいで、 本来これが普通なんだろうけど。
トマトをつまみながら、チビチビとやる。
焼肉は、金属の皿に盛り合わせて出てくる。
まずは、タンから。
まずはビールってのと一緒で、焼肉と言えば、まずはタン塩だ。
タンは、すぐ火が通る。
ちょいちょいと焼いて、さっさと食べる。
がらんとした店内で、哀愁の1人焼肉。
なんだか、今までに味わったことの無い、不思議な感じ。
店で働いている女性達は、日本人じゃないみたいだし。
「あきた屋酒店」とは別の意味で、異界にいるようだ。
ホッピーをお代わりし、カシラ、こころと焼いていく。
酔ったのか、こころを少し焦がしてしまう。
全部、塩で頼んだので、口の中がしょっぱくなる。
そういう時には、トマト。
確かヨーロッパでは、「黄金のリンゴ」とかって呼ばれているんじゃなかったっけ。
勢いでこちらも塩にしてしまったが、マヨネーズの方が正解だったな。
まあいいや、そのまま食べよう。
少し青臭い酸味が、口中を満たす。
夏の香りだ。
夏は、少年時代の郷愁。
青い空。
入道雲。
波の音。
埋め立てられる前、このあたりは、海岸だったようだ。
駅の周囲は、亀住町に浦島町。
昔々浦島は、亀に乗って、竜宮城へ行ってきた。
私は京急に乗って、呑みに行く。
飲み屋では、違った時間が流れている。
気がつけば、頼んだものは全て平らげた。
計1,600円
ははあ、神奈川新町に出かけたのですね。ぼくは、比較的、近くに住んでいるのですが、このあいだ、肉料理の安い店があるときき、新町から子安のあいだを、歩いてみたところです。(モペッドを押して歩いたので、汗だくになりました。その店には、こんど入ってみようと思っています)暑さが戻ってきました。ご自愛ください。チャオ!
by 玉 (2007-06-30 08:26)
追伸
先日、ぼくの曲が、妙なところで使われているのを、発見しました。コメディーのBGMなのですが、そのコメディーというのが……
http://g14productions.com/blog/2007/06/06/help-is-on-the-way/
ね?
by 玉 (2007-06-30 09:32)
本当だ。
しかしこれって、玉さんの許可なく使っているわけだよね。
でも、しっかりとクレジットされているし。
その辺って、どうなっているのだろう。
by 風車のダン吉 (2007-06-30 10:49)
ぼくは、著作権の基準を下げているので、使ってもらって構わないんです。
でもね、いかにもベタな芝居でしたねえ。しょぼい感じが、欧米の人にしては珍しく、親近感がわきました。ジャンパーズを、思い出したりして。いい意味で。お礼のコメントを寄せたら、返事が書き込まれていました。(下の方です)いい人たちみたいです。なかには、曲を使ってはくれたのはいいけど、馬鹿にされているようなニュアンスを受けるときもあります。人種差別なのかなあ、なんて思ったりもします。世界は複雑です。
by 玉 (2007-06-30 12:55)
ううむ、21世紀だなあ。
by 風車のダン吉 (2007-07-01 10:36)