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京急本線呑みある記その25 横浜「豚の味珍」 [京急本線呑みある記]

2007年6月5日(火)

川崎で映画を観る。
映画の前に、腹ごしらえ。
久しぶりに「丸大ホール」へ。
もと在った場所が建て替えの為、しばらく隣で営業していた。
もう新しいビルも建ち、元の所に戻っている。
暖簾には、大衆酒場と大衆食堂の文字。
店の中の雰囲気は、以前と変わらない。
入口の上にテレビがあり、引き戸を開けると先客がみんなこちらを向いていると言う光景も、健在だ
時間は、12時少し前。
先客は7~8人。
一人を除いて、みんな酒を呑んでいるのも、ここらしい。
昼飯にチョイと一本つけて、てんじゃあなくて、つまみにビールやチュウハイで本格的に呑んでいる。
私は、カツ丼(650円)を頼む。
この後映画を観るので、酒は呑まない。
12時が過ぎ、続々と昼食をとる勤め人たちが入ってくる。
初めて入った人もいるらしく、結構戸惑っている。
なにせラーメン頼んだのに、味噌汁が出てきたり、定食につく小皿が出てきたりする。
間違いかと思っていたら、そうでもないようだ。
ランチタイムは忙しいので、食事を頼んだ客には、機械的に出してるんじゃあないだろうか。
勿論、カツ丼にも味噌汁と小皿はつく。
これは違和感無いが、ラーメンに味噌汁はなあ。

カツ丼をもりもり平らげ、映画館へ。
場所は、ラゾーナ川崎と言うショッピングセンターの中にある。
時間があるので、ぶらぶらする。
始めてきたが、凄い。
川崎駅周辺も、ぐいぐい変わっていく。

観たのは「しゃべれども しゃべれども」。
いやー良かった。
ここの所「バベル」「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」など、もやっとした映画を観てきたので、久々に嬉しい。

テーマは「バベル」と一緒。
人と人とのコミュニケーションの問題。
だが、切り口がだいぶ違う。
不器用だがプライドが高く、自分には繊細だが人には大雑把。
だけど、どうにかしたいとは思っている
そんな人達の物語。
それを、落語を中心にすえて展開させたところが、勝因だ。
落語って表現しただけじゃあ半分で、観客と通じ合ってこその芸だもの
ね。

映画の後は、近くで一杯とも考えたのだが、まだ時間が早い。
昼飯のカツ丼も、まだ腹に残っている。
京急に乗って横浜へ。
京急本線呑みある記、その25だ。
改札を出て、左の小さな出口から出る。
若い男が2人タバコをすっている以外、何も無い。
右の狭い通路を抜け、郵便局や崎陽軒のある辺りへ。
しばらくぶらぶらするが、時間が早いせいもあって、どうもピンとこない。
ポルタの中も歩く。
こちらは時間が早くても、結構やっている。
でも、やはりピンとこない。
連絡通路を抜け西口へ。
結局、狸小路の「豚の味珍」になった。
先日も来たばかりだが、あの時は京浜東北線に乗ってきたので、勘定には入れない。
今日は京急に乗ってきたので、OKである。
ここは、すぐ近くに本店と支店がある。
本店の一階に入る。

まだ4時30分前なので、先客は無し。
カウンターの中には、格好良いお兄さんが2人。
鞄を預け、まずは瓶ビール(500円)から。
今日は暑かったし、少し歩いて喉が渇いた。
キリンとアサヒがあると言うことで、キリンを頼む。
出てきたのは、ラガー。
つまみに、頭(700円)とラーパーツァイ(300円)。
頼む時は「ラッパ」って言っている。
ラッパは、さっと出てくる。
喉が渇いているので、タレも作らずビールを呑む。
頭が出てきてから、おもむろにタレを作り始めた。
基本は、カラシと酢。
更に醤油を少し。
更にお好みで、ラー油を入れても良い。
最近私は、カラシと酢のみ。
頭は白い脂肪が多く、ねっとりとした味わい。

1人2人と客が入ってくるが、まだまだがら空き。
ゆったりと贅沢な時間だ。
ビールの後は、
ヤカン(350円)。
宝の甲類焼酎である。
金属の水差しのような容器に入っているので、こう呼ばれる。
まずカウンターの上に更に乗ったグラスが置かれ、そこに焼酎が注がれる。
受け皿があるという事は、当然そこにこぼれるまで注ぐ。
こぼさないで呑む為には、口からお迎えに行かなくてはならない。
ある程度スペースが出来たら、皿からコップに焼酎を戻す。
更にスペースが出来た所で、カウンターの上の梅シロップを注ぐ。
梅シロップは、ジョニ黒のボトルに入っている。
まあ、これはお好みである。

ここで、腐乳(150円)を頼む。
腐乳とは、豆腐を発酵させたものとの事。
しょっぱくて、味に癖がある。
いわゆる、珍味って奴だ。
キャラメルくらいの大きさのものが、2つ出てくる。
箸先でちょっぴりつまんで、口に含む。
確かにしょっぱいが、さほど臭くはない。
その後焼酎を流し込むと、いっぱしの酒飲みになった気分。
お兄さんの話によると、頭や舌につけて食べる人もいるとの事。
頭にちょびっとのせて、食べる。
気分が変わって、中々良い。

腐乳はしょっぱいので、中々無くならない。
舌(700円)を頼み、ヤカンもお代わり。
段々混んできた。
でも、ぎゅうぎゅう詰めではない。
見れば、椅子が一個空いている。
一人入れば、一人帰る。
中々いい按配だ。
だがそのうち、最後の一個も埋まる時が来た。
2階からもはみ出して、帰る人が出てきた。
しかし全部埋まっても、前回よりはだいぶ楽である。
人の体格とか座り方とか、色々有るんだろう。
なるほど、本来はうまいこと出来てるんだ。
更に、ヤカンをお代わり。
腐乳がチビチビしかつまめないので、つい酒のほうが進んでしまう。
頭がまわり、店の中で飛び交う言葉もまわり始めた。
さすがにビール一杯、ヤカン3杯は効くなあ。

計3530円。

前回訪問記事 5月23日


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