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ぶらり横浜 「浜とん」「HUG」 [横浜]

2012年5月1日
 上大岡で「バンド・ワゴン」を観る。
 1つの舞台の破たんと再生の物語。
 破たんの方は、わかりやすい。
 問題は、プランを変えた後。
 楽しげな雰囲気は伝わってきても、設定や物語がつかめないのだ。
 ばらばらのショーの羅列に見える。
 これならば、最初のプラン(現代版ファウスト)を徹底的にショーアップした方が面白かったのではないか。
 結構、カルトな傑作になったりして。
 映画の後、書店で「湯けむりスナイパー」の新刊を買い、家に戻る。

 家では、先日買った「僕はビートルズ」を読む。
 9と10で完結である。
 ビートルズのコピーバンドがビートルズデビュー前の時代にタイムスリップしたらどうなるか、というお話。
 この手の話は「この先どうなっちゃうんだろう」と思っている時が一番楽しい。
 しかし何かの力によるものか最後は実際の歴史に近いところに収れんしていく。
 終わってみれば寂寥感が漂う。
 この感じ、秘境冒険物に似てるな。
 主人公たちはすごい体験をしているんだが、世間は誰も知らない、みたいな。

 今日は夕方も家族みんな出かけている。
 なら、飲み行くか。
 夕方京急に乗って日ノ出町で下車。
 橋を渡り、右へ。大きな駐車場の脇を通り、突き当りをチョイ右。
 今日のお目当ての「浜とん」がある。
 人気店のようだが、初訪問である。
 時間は17時40分頃。
 一直線のカウンターにパイプ椅子。
 奥にテーブル席。
 先客は無し。
 カウンターの手前側に座る。
 とりあえず瓶ビール(スーパードライ500円)。
 ここの名物らしい皿ナンコツ(豚もつ煮 300円)とフランスパン(100円)。それに漬物を頼む。
 皿ナンコツは、とろとろ。
 フランスパンは串に刺して、軽くあぶってある。
 ナンコツをパンにのせて食べると、ビールのお供にぴったりである。
 軽く飲み食いしたところで、今後の展開を考える。
 今日は夕食も兼ねているので、結構飲み食いできる。
 品書きを眺めていると「串は紙に書いてくれれば、順に出しますよ」とのこと。
 「本日のおすすめは、ボードに書いてありますから。マグロブツなんてどうですか」
 てなわけで、マグロブツ(200円)も頼む。
 結果、串焼き前のつまみで目の前が一杯になってしまった。
 しかも味の濃い皿ナンコツの後に、刺身を頼んでしまった。
 マグロ自体は美味いのだが、順番が逆だったな。
 まあいいや。
 ぼちぼちお客さんが入ってくる。
 ビールの後はバイスというものに移行。
 味は梅サワーのようで、シソの味もする。
 下町の味とのこと。
 串焼きはレバ、カシラ、バラ、玉ねぎを一本ずつ塩で。
 カシラはアブラと赤身があるので、アブラの方を。
 どれも大ぶりで、レバは半生。

 これで一本100円は信じられない。
 当然人気もある。お客さんが、どんどん入ってきた。
 しかし焼き鳥は、テンポよく出てくる。
 バイスを、お代わり。
 マカロニサラダ(150円)も頼む。
 焼き物が一段落した後の、安らぎの時間である。
 
 物がマカロニだけに、〆の炭水化物ともいえるな。
 出だしはばたついたが、何とか着地した。
 次回はマグロブツ→皿ナンコツ→焼き物→マカロニサラダの順で行くか。
 静→動→静のパターンだ。
 もっとも一品料理など頼まずに、ひたすら串焼き連続っていき方もあるけど。
 動→動→動である。
 ショーのプランを練るように組み立てを考える、ってのは酒飲みの楽しみだ。
 まだ満員ではないので、のんびりと飲む。
 飲み食いし終わったら、お勘定。
 計 2550円

 さて、次に行こう。
 関内駅の向こう側に回り込み、ロック・バーの「HUG」である。
 通勤の際近くを通るので、気になっていた。
 木を多用した、渋くてアメリカンな感じの店。
 だからロックバーといっても、ヘビメタやパンクがかかっていることはないだろう。
 店に入ると窓側がテーブル席。
 右手奥がL字型のカウンターだ。
 先客は無し。
 カウンターの中には、マスターらしき男性が一人。
 カウンターの真ん中ぐらいに座り、オールドクロウ(600円)を頼む。
 お通しらしきスナック菓子が出る。
 かかっているのは、柔らかな感じの女性ボーカル。
 ちょっとイメージが違うなあ。
 カウンターの短辺側には、ターンテーブルが2台。
 どちらも回っておらず、音もすっきりしているのでCDだろうか。
 オールドクロウを、お代わり。
 お客さんが1人、入ってきた。
 レコードがかかる。イーグルスである。
 更に、オールドクロウをお代わり。
 上の方に置かれたJBLのスピーカーが気になる。
 
 型番を聞いたところ、うちの1つ前のやつだ。
 良い音で鳴っている。
 私のは、しばらく前からもこもこ言っている。
 
 マスターに相談すると、アンプばらして接点復活剤でケアすればいいんじゃないかとのこと。
 しかし私に出来るだろうか。
 接点復活剤って溶剤だよなあ。
 下手なところにかけて、かえって故障の元になったりして。
 メーカに修理に出した方が良いか。
 しかしアンプもスピーカーも重いのが難点だ。
 ちょっと移動するだけでも面倒なのである。
 今後のことを考えると、やっぱり小型軽量の物に買い替える方が良いのではないかなあ。
 こういうところで聴いている分には、そういう悩みからは無縁なので気楽である。
 気楽といえば次は何を聴こうかというものお任せ。
 たいていは店のマスターやスタッフがその場の判断でかけているんだと思う。
 常連で趣味のわかっているお客さんなら、それに合わせるなんてこともあるかもしれない。
 今は、ボズ・スキャッグスがかかっている。
 ナチュラルな感じの店には、ウェストコースト系は良く合う。
 深夜になれば、また違うのかもしれない。
 こういうのはあまりリクエストなどせず、流れを楽しむのが良いと思う。
 それが自分に心地よければ、また来たいと思うわけだ。
 もっとも完全に自分の趣味に一致していれば良いかというと、そうでもないか。
 少しずつずれている方が刺激になる。
 まるっきりずれていても、それはそれで一興だ。
 クラッシュあたりがかかっていて、マスターはとさか頭。
 しかし礼儀正しくて飲み物もつまみも美味い。聴けば銀座のバーで10年修行をし念願かなって自分の店を出した、みたいな店があったら面白いだろうなあ。
 仕事帰りのOLが「ここのオムレツは絶品だよね」なんて言っていたりして。
 もしくは、スタッフ全員アフロ。ダンスフロアーでは大音量のファンカデリックに合わせて客が踊っている店とか。
 もしくは、音楽がかかっている間は会話禁止。注文も紙に書いて渡すジャズバーとか。
 興がのって「イエー」とか言うと、他の客ににらまれたりして。
 もしくは、なんでもリクエストできるんだけど、みんなマスターが歌っちゃう。
 伴奏は、マスターのギターとリズムボックスのみ。
 これでサム・クックからディープ・パープルまで何でもやる。
 
 うーむ、想像している分には面白い。
 でも最終的には、ここみたいな店に落ち着きそうだけど。
 時間や空間の裂け目に落ちた冒険者たちも、やがては本来の居場所に戻っていくように。   ってか。
 
 計 2420円


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スピーカーを鳴らせ 関内「BAR HAPPY BLUES」 [横浜]

2012年3月30日(金)

 仕事で遅くなり、飲んで帰ることにする。
 週末のせいで、関内周辺の焼き鳥屋などは混んでいる。
 前から気になっていた「BAR HAPPY BLUES」へ入ってみよう。
 ここでビールなど軽く飲み、そのあとラーメンでも食べて帰るか。
 階段を上り店に入ると、思っていたよりは広い。
 もっと、こじんまりとした所を想像していた。
 7時少し過ぎで先客は無し。
 直線の格好良いカウンターがメイン。真ん中より左側に座る。
 スピーカーの中心からはずれるが、ターンテーブルが近い。まあこれは座った後、気が付いたことだが。
 
 カウンターの中には男性が一人。この人がマスターだろう。
 計画通りビールを頼む。
 ハートランドがあるとのことで、それにした。
 メニューや品書きの類は見当たらない。したがって、ハートランドがいくらかはわからない。
 カウンターの上には瓶に入ったナッツの類があり、適当に食べていいらしい。てことはチャージがつくな。
 かかっているのはブルース。
 「これ、何ですか?」という質問から始まって、音楽談義へ移る。
 「どういうの聴くんですか?」とマスター。
 「ええと、最近はサザンロックとかブルースロックとか」とわたし。
 マスターも、サザンロックやスワンプ系は好きらしい。
 寡黙な「ラストワルツ」のマスターに比べて、こちらは積極派。
 話をしながら、こちらが興味を持ちそうなレコードを次々とかける。
 
家ではめったにスピーカーを鳴らさないので、なかなかの快感である。
 もっともこれは、他に客がいないので出来ることだろうが。

 ハートランドを、お代わり。
 マスターは若いのに(少なくとも私よりは)、70年代にこだわりがあるようだ。
 確かに70年代の音楽は面白い。
 ロック、ジャズ、ソウルやファンクが互いに影響を与え合い、うごめきあっていた。 
 ただ、ここはブルースバーだと思っていたので、この70年代へのこだわりは意外でもある。
 バックバーにオールドクロウを見つけロックで頼む。
 サザン系のロックが次々とかかる中、たとえばゲイトマウス・ブラウンの話などふるとどうなるだろうか?などと考えてみる。
 まあ、これは次回の課題にしよう。
 
 程よいところで、お勘定。
 すまない。いくらだったか覚えていない。
 2千円台後半だったと思う。
 これも次回の課題だ。

 店を出て「おはな商店」でラーメン食って、家路につく。
 〆のラーメンなんて久しぶりだな。


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裏横ロック 横浜「豚の味珍」「ラストワルツ」 [横浜]

2012年3月27日(火)

 上大岡で「麗しのサブリナ」を観る。
 前作の「ローマの休日」とはうって変わって、オードリー・ヘプバーンは、お屋敷付きの運転手の娘。
 巨大なガレージの2階に、父親と2人で住んでいる。
 屋敷の主の二男に恋をしているが、プレイボーイの彼は運転手の娘など眼中にない。
 長男は仕事一筋の野暮天男。演ずるのはボギー。
 で、こちらがやがて話の中心に躍り出てくることになる。

 この頃のオードリー・ヘプバーンは、実に美しい。
 しかしボギーとの組み合わせは、やはり無理があるなあ。

 映画の後、駅の裏側に回って「大衆食堂 天政」でアジフライ定食(650円)。
 中身はアジフライ2枚、キャベツ、マカロニサラダ、タクアン、味噌汁といった面々。
 実に大衆食堂である。
 古い食堂ってのも、中々面白い。
 
一旦家に帰り、夕方再度横浜へ。

 「豚の味珍」だ。
 17時過ぎ。すいている。
 今日は暖かく、ビールから始める。
 キリンかアサヒかきかれ、
キリンで。
 つまみはラパ菜に尾という、いつもの面々。
 暖かい季節にビールとラパ菜は良く合う。
 ビールの後はヤカン。
 チェイサーは、お茶。
 尾をつまみながら、ちびちびと。
 ここの所、花粉症対策で肉食を避けてきたのだが、私についてはそろそろあがりである。
 世間では、まだ多量にとんでいるようだが。
 まあ、こういうのは個人差があるからね。
 これで、のんびりやってお勘定。
 計 2080円

 次があるのだが、店が開くまでにはまだ若干の時間がある。
 タワーレコードにより、ぶらぶら。
 ブルース&ソウル・レコーズを買った。
 特集は「おんなのソウル」である。

 で、次の店「ラスト・ワルツ」へ向かう。
 横浜駅の東口、郵便局の向こう、川を越え道をまたいだ一角にある。
 私の場合、目指して来ない限り足の向かない方面だ。
 
 
来るのは確か3回目だったかな。
 結構前の話だ。
 70年代のアメリカのロックが主体のロック・バーである。
 ドアが開いている。これなら入りやすいね。
 入って左手にL字のカウンター。右手にテーブル席。
 ウッディー内装で、こじんまりとしている。
 先客無し。
 カウンターの左手奥に座る。
 棚やフックのようなものは無いので、荷物は膝の上に。
 マスターらしき人が出てきて、メニューを手渡される。
 飲み物や食事の他に、レコードのタイトルがずらり。
 リクエストが出来るのだ。
 サザンロックやウェストコースト系が主体。
 目の前には大きなレコード棚。左手前にターンテーブル。
 オールドクロウ(500円)をロックで頼む。
 マスターは、特に客に話しかけたりはしない。
 レコードをかけ替えるか、何も用が無ければ奥に引っ込んじゃう。
 客はある意味放置だが、飲み物を強要されることもないようなので、気楽ではある。
 レコードは、大体片面かけたら取り換える。
 リクエストも片面単位でしてくれと書いてある。
 ダグ・ザームがかかる。「ダグザーム&バンド」だ。
 おお、懐かしい。昔よく聴いた。来日公演にも行ったっけ。
 ぽつりぽつりと客が入ってくる。みんな一人客だ。
 ほどなくして隣の人と世間話。
 気候の話やら花粉の話やら、本当に世間話。
 まあ音楽の話も探り探り進める。
 これが野球の話だと、どこのファンか分かった段階で方針が立つ。
 しかし音楽は、時にやっかいだ。
 いい気になって相手の好きなミュージシャンをけなして、後で気まずい思いをしたりする。
 酒が入っているので、口論になったりして。
 または、言わでもがなの薀蓄をまくしたてて、後で自己嫌悪に陥ったりして。
 だから世間話主体の方が安全ではある。
 話は続き、オールドクロウをお代わり。
 つまみにミックスナッツ(ドライフルーツ入り 400円)も頼む。
 レコードは、ドゥービー・ブラザーズやらリトル・フィートやら。
 会話の妨げにならない程度の程よい音量。
 「BGMですから」とマスター。
 何かリクエストをとも考えたが、そんな必要がないぐらい好みの音楽が流れていく。
 お代わりを繰り返して、適当なところでお勘定。
 確か3900円だった。
 てことは、オールドクロウは7杯飲んだわけだ。
 最近の私にしては、よく飲んだ方だ。
 これがホッピー7杯なら大変である。
 本当は、もう一軒はしごしようかと思っていた。
 しかし今日はこれで引き揚げよう。
 ロックバーもこういう感じだと、のんびりくつろげるな。
 最近は夜遅くまで飲み歩くのがきついので、18時開店というのも有難い。
 あらためて、良い店を再発見した感じだ。


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一年 野毛「〇豊」 [横浜]

2012年3月11日(日)

 久しぶりに白楽駅から六角橋の交差点まで歩く。
 
 かつての私の通学路である。
 もう30年以上前のことだ。
 かなり変わっているが、記憶にある店名もちらほら。
 戦後の闇市から発展したという狭い仲見世通りも健在である。
 しかしこれは後で調べたことだが、古い商店街の例にもれず後継者不足でシャッター通り化が進んでいるらしい
 その中にある「らーめん中々」
鶏らーめん。
 さっぱりとしていて、おじさん向き。
 こじんまりとした店なので、ピーク時には並ぶかもしれない。
 
 この通り、交差点よりでは最近なにかあった雰囲気。
 これも後で調べたところ、去年の8月8日に火災があったとのこと。
 古い商店街は火災が怖い。

 
 横浜へ取って返し「ムービル」で「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」を観る。

 コナン・ドイルの作ったキャラクターを拝借してはいるが、物語はオリジナル。
 モリアティ教授は天才的犯罪者というよりも、世界を破滅に導く悪魔のような存在として描かれる。
 ヨーロッパの一角で蒔かれた戦火の火種は、やがて世界中を巻き込み燃え上がっていく。

 映画の後、電車に乗り桜木町へ。
 野毛にも昔、闇市があったとのこと。
 
 都橋の「〇豊」へ。
 レモンサワーに、つまみはエビとブロッコリーのサラダ。
 話題は震災。
 そう、今日は3月11日なのである。
 一年前の今日、日本観測史上最大マグニチュード9の大地震が東北沖で発生し、大津波が街に人に襲い掛かった。
 死者、行方不明者は2万人だ。
 助かった人も家や仕事、地元の共同体を失い、今も苦労は続く。
 更に原発事故が輪をかける。
 日本の、そして世界の行く末すら左右するような大きな出来事である。
 
 その後、計画停電騒動などもあり、町工場などの操業にも影響が出る。
 しかしこうしていると、
このあたりの生活は一見以前と変わらなく見える。
 
 レモンサワーからシークワサーに変更。
 ソフト麺も頼む。
 居合わせた人たちは、一様に「懐かしい」と言う。
 給食の定番だったのだそうだ。
 私は給食といえば脱脂粉乳の時代である。
 ソフト麺は柔らかいうどんのようなもの。
 ここではカレーにつけて食べた。
 こういう食べ方もポピュラーだったらしい。
 普通の食材として、おいしく食べられる。
 
 外は、うららかない良い天気。
 絵にかいたような、のどかな光景だ。
 
 しかし明日はわからない。
 首都圏直下型地震、東南海地震の危険性も指摘されている。
 今回の場合、津波がクローズアップされた、
 だが阪神淡路の時は、火災の被害も大きかったようだ。
 古くごちゃごちゃしたところには風情がある。
 そういうところで一杯やるのは小さな幸せだ。
 その小さな幸せも、人の命も生活も、ある日理不尽な力によって一瞬にして吹き飛ばされてしまう。
 このことは、よく心に刻んでおこうと思う。
 


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横浜の片隅で 東神奈川「根岸家」 [横浜]

2012年3月5日(火)

 「武蔵屋」をモデルにした芝居があるとのことで「ランドマークホール」に行く。
 事前の電話で若干の当日券があることを確認してはいたのだが、結局ダメだった。
 しょうがない。行動変更。
 桜木町駅前の「ブルク13」で、「ヒューゴの不思議な発明」を観る。
 最初CGが不自然な感じがしたが、じき慣れた。
 凄く面白かったけど、タイトルに偽りありだな。
 ヒューゴ少年は別に発明なんかしない。
 「修理屋ヒューゴ」とでもいった話だ。
 やがて話の興味は、直される対象であるジョルジュ・メリエスへと移っていく。
 監督はマーチン・スコセッシ。映画の後、京浜東北線に乗って東神奈川の「根岸家」。
 家を出たときは土砂降りだったので、駅の近くで。
 しかし実際には、雨はほとんど止んでいる。

 ここも久しぶりだ。
 自動扉をウィーンと開けて、店に入る。
 右隅の傘立てに傘を入れ、壁のフックに上着をかける。
 そのまま目の前のカウンターに座る。
 時刻は午後4時。開店したばかり。
 しかし先客は、もう3人いる。
 お通しと、紙のお手拭が出てきた。
 熱燗(320円)を頼む。
 映画館が結構暖かかったので、ビールから始めてもよかった。
 しかし
電車の中では山手樹一郎の「浪人市場」を読んでいるため、つい燗酒になる。
 話の中で「川崎屋」という飯屋兼居酒屋が重要な役割を担っている。
 舞台は浅草なのに、なぜか「川崎屋」。
 どちらかといえば「根岸屋」の方がピッタリしそうだ。
 もっとも、今私が飲んでいるのは「屋」ではなく「家」である。
 
 お通しは切り干し大根。
 つまみは、地だこわさび(420円)にした。
 燗酒は速攻で出てくる。
 大衆酒場は早さが命だ。
 少しして地だこも出てきた。
 これは、なかなか美味い。
 海に近いところの大衆酒場なら、マグロよりもアジやタコが良い。
 まあ、こりゃあ好き好きだけど。
 1本飲み終わり、お代わり。
 一緒に黒鯛のあら煮(380円)を頼む。
 淡白なものから、味付けの濃いものへ。
 あら煮ってのも、酒のつまみ向きだ。
 本身の煮つけだと食事か、宴席になってしまう。
 私の場合、暮らしの流れに隙間をあけてのチョイ飲み。
 町の片隅で魚の隅っこをつつくというのは、実にふさわしい気がする。
 
って、ただ単に年とって食が細くなってきただけだったりして。
 
燗酒は3本飲む。
 計 1760円 


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腐乳はしょっぱい 横浜「豚の味珍」 [横浜]

2012年3月1日(木)

 仕事の帰りに「豚の味珍」。
 今日は、なんだかすいている。
 ヤカン(380円)に、お茶(150円)。
 カシラ(700円)に豆腐(300円)。
 カシラは豚の頭の部分。
 脂肪の多いチャーシューみたいな感じ。
 ねっとりとはしているが、味そのものは、さほど濃厚ではない。
 豆腐は腐乳という。
 発酵豆腐の一種で、沖縄の豆腐ようよりしょっぱい。
 そのままつまみにするには塩気が強すぎ、味付けとして使う。
 カシラに合わせるのが一番だが、他の物でもOK。
 ラパ菜やら、ピータンのアクセント付けにも使える。
 ただ、
元々味がついているものを更に塩辛くするため、結果として酒が進んでしまう。
 暑い季節にビールガンガン飲みながらってのが良いのかもしれない。
 そういえば、酸っぱい白菜の酢漬けであるラパ菜もビールに合う。
 

 冬場に焼酎のつまみにするとなると、成人病が心配かな。
 ヤカンは2杯。
 いつも1缶のお茶は2つ飲んだ。
 計 2210円


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車麩はヘルシー 野毛「〇豊」 [横浜]

2012年2月19日(日)

 仕事の帰りに野毛の「〇豊」。
 今日はまた一段と寒かった。
 一刻者の湯割り(300円)を頼む。
 つまみは鳥肉と車麩の煮もの(300円)。
 後で調べたのだが、車麩とは丸くて真ん中に穴の開いたお麩である。
 形が車輪に似ているので、車麩なんだろうな。
 北陸地方と沖縄で食べられているらしい。
 低カロリー高たんぱくで、ダイエットにも良いようだ。
 単なるかさ増しようかと思っていたが、なかなかのヘルシー食材である。
 プラスティックのコップに、千円札を入れる。
 いやはや体が温まる。
 湯割りを、お代わり。
 マカロニサラダ(150円)も頼む。
 マカロニサラダってのは、ポテトサラダと並んで、立ち飲みや大衆酒場の定番。
 しかしこれはサラダというより、パスタの一種だな。
 
 焼酎の湯割りって、こういうものを受け止める懐の深さがあるよなあ。
 ここの料理は、みんな手作りとのこと。
 スペースは狭いが、店にも懐の深さを感じさせられる。
 
 計 1050円


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乗換駅で一杯 横浜「豚の味珍」 [横浜]

2012年2月18日(土)

 仕事の帰りに「豚の味珍」
 ヤカン(300円)にお茶(150円)。ラパ菜(300円)に尻尾(700円)という、いつものコースである。
 飲み物とラパ菜は、すぐ出てくる。
 
 入ったのは本店。
 しかしカウンターの中には、支店のオヤジさん。
 今日は2階で宴会があり、いつものお兄さんはそちらに行っているようだ。
 私が入ったときは半分ぐらいの入りだったのだが、すぐに一杯になる。
 注文が相次ぎ、尻尾が出てくるのには時間がかかる。
 
 ここに来るのも久しぶりだ。
 横浜駅は通勤の乗換駅なので、いつでも来れるという気持ちがあるんだな。
 この辺は悩ましい問題だ。
 いつものところにも行きたいし、新規開拓もしたい。
 まあいずれ、月一回程度のペースに落ち着くのではないか。
 いつ落ち着くのかは、わからないけど。
 「色々行く」という方針がいつの間にか立ち上がってきたので、しばらくはふらふらしそうだ。
 仕事の帰りなら横浜周辺。
 休日は横須賀か、もしくは東京まで遠出。
 湘南方面は、どちらでもOKてとこか。
 早くからやっている酒場であれば、東京でも晩飯前の軽く一杯ができるんだよな。
 新橋の「大露地」とか、阿佐ヶ谷の「川名」とか。
 昼間っからやっている各地区の「三州屋」とか、池袋の「ふくろ」なんかだったら楽勝だ。
 銀座や阿佐ヶ谷や池袋には名画座があって、以前はちょこちょこでかけていた。
 ここ数年は「午前十時の映画祭」があるので、そういう面では横浜より先に行かなくなっているんだな。
 まあ近場で名画を観ることができるのは、有難いのだけれど。
 来年以降は、もうちょと遠出をする機会が増えるかもしれない。 
 って、今年が始まったばかりなのに来年の話してどうする。
 計 1,910円
 


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三杯プラス1 野毛「武蔵屋」 [横浜]

2月10日(金)

 仕事の帰りに野毛まで歩く。
 今日は「武蔵屋」である。
 いつも混んでいるので遠慮していた。
 が、今日は「酒場にいこう」の千一回目ということで、久々の訪問となった。
 これが飲み歩きオンリーなら「千一夜物語」とでも名付けるところだ。

 店に入ったのは17時5分ぐらいだったかな。
 私の場合、明るいうちから飲むことが多いので、どちらにしても「千一夜」というのは、無理があるか。
 暖簾も看板もない普通の民家の入口。
 開けるときは、やはりドキドキする。
 店内は、
もう一杯。
 テーブル席に1つ空きがあったので「失礼します」と言って座る。
 以前はこのくらいの時間だと、もうちょっとがらんとしていたんだがなあ。
 店に出ているおばちゃんは一人。
 あとは若い人達が、にこやかに働いている。
 お兄さんが一人に、お姉さんが三人ぐらいいたかな。
 やはりこれぐらいないと、さばききれないんだろう。
 
 今日は結構暖かく、ビールを飲んでいる人が多い。
 私は最初から燗酒にする。
 
 お兄さんがグラスに、つーっと注いでくれる。
 目一杯注ぐので、口からお迎えに行かなくてはならない。
 桜正宗は甘口の酒なのだが、べたつかずスーッと入っていく。
 常連さんも「ここの酒は美味いねえ」と言っている。
 つまみは定番の、酢玉ねぎとおから。
 燗酒にも合うが、ビールにもいける。
 のんびり飲んでいると、撮影隊が入ってきた。
 リポーターみたいな人はおらず、ただ黙々と撮っている。
 なれているのか客もほとんど反応がなく、普通に飲んでいる。
 店は完全に満杯で、一人客の入る余地もない。
 何人かの人が店をのぞいては帰っていく。
 そこいら一回りして、また来るのかな。
 でもこの店、他所で飲んできたお客さんも、お断りじゃなかったっけ。
 
 燗酒を頼み、つまみは納豆。
 普段、納豆は朝飯に食べるもので、酒のつまみにすることはほとんどない。
 まあ居酒屋ではイカ納豆だとか、納豆のはさみ揚げなんてのもあるが。
 普通の納豆が定番の中に入っているのは、なかなかユニークである。
 さらに燗酒を、お代わり。
 つまみは漬物とタラ豆腐だ。
 これが最後に来るってのは、しめの鍋みたいな発想なのかな。
 しかし酒三合の伴につまみ五品は、ちょっと多いかなという気がする。
 最初にビールを頼めば、バランスとしてはちょうど良いかもしれない。
 しかしそれだと、夕飯前の晩酌としては飲みすぎかな。
 今度来る時は、昼飯を軽いものにしておこう。
 我ながら爺くさい発想だな。
 いつの間にか、撮影は終わっている。
 こちらも終了。
 と思ったら「おばちゃんからです」と、小さな杯に一杯出てきた。
 新システムみたいだ。
 
 きゅっと平らげ、計2200円払って店を出る。
 外では5~6人のお客さんが寒空の下、待っていた。
 なぜかみんなニコニコしている。
 一人出たからと言って、一人しか入れないのだが。
 まあここは「三杯屋」なので、待っていればそのうち入れるか。
 私は店の決まり通り帰路につく。
 考えてみれば晩酌派の人間にとっては、ぴったりの店なのである。
 


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チョイ飲み天国 野毛「〇豊」 [横浜]

2012年1月15日(日)

 仕事帰りである。
 時間は、まだ早い。
 野毛まで歩いて、都橋の「〇豊」だ。
 まずはチューハイ(250円)。
 つまみは、ヒジキ(150円)にした。
 チューハイは、あまり甘くないタイプ。
 ちょっと氷が多すぎだが、なにせ250円である。
 ヒジキと合わせて400円。
 ところがなんてこと、財布の中には千円札が無い。
 小銭もなくて五千円札を渡す。
 この手の立ち飲みに来る時は、事前に財布の中身を確認すべきだった。
 私の目の前のコップに4600円残る。
 4000円は一旦回収。
 チューハイの後は、一刻者の湯割り(300円)に変更。
 体が冷えてきちゃった。
 順番が逆だったか。
 つまみに牛肉の柳川風(300円)。
 目の前の大きな器から蓋つきの入れ物に移し火にかける。
 ほどなくして湯気を上げながら登場。
 体がホカホカしてくる。
 お客さんが数人入ってきた。
 丁度きりが良いので「ごちそう様」。
 「行ってらっしゃい」と言われて店を出る。
 計1000円
 チョイ飲みオヤジにとっては、天国のようなところだな。
 


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