裏横ロック 横浜「豚の味珍」「ラストワルツ」 [横浜]
2012年3月27日(火)
上大岡で「麗しのサブリナ」を観る。
前作の「ローマの休日」とはうって変わって、オードリー・ヘプバーンは、お屋敷付きの運転手の娘。
巨大なガレージの2階に、父親と2人で住んでいる。
屋敷の主の二男に恋をしているが、プレイボーイの彼は運転手の娘など眼中にない。
長男は仕事一筋の野暮天男。演ずるのはボギー。
で、こちらがやがて話の中心に躍り出てくることになる。
この頃のオードリー・ヘプバーンは、実に美しい。
しかしボギーとの組み合わせは、やはり無理があるなあ。
映画の後、駅の裏側に回って「大衆食堂 天政」でアジフライ定食(650円)。
中身はアジフライ2枚、キャベツ、マカロニサラダ、タクアン、味噌汁といった面々。
実に大衆食堂である。
古い食堂ってのも、中々面白い。
一旦家に帰り、夕方再度横浜へ。
「豚の味珍」だ。
17時過ぎ。すいている。
今日は暖かく、ビールから始める。
キリンかアサヒかきかれ、キリンで。
つまみはラパ菜に尾という、いつもの面々。
暖かい季節にビールとラパ菜は良く合う。
ビールの後はヤカン。
チェイサーは、お茶。
尾をつまみながら、ちびちびと。
ここの所、花粉症対策で肉食を避けてきたのだが、私についてはそろそろあがりである。
世間では、まだ多量にとんでいるようだが。
まあ、こういうのは個人差があるからね。
これで、のんびりやってお勘定。
計 2080円
次があるのだが、店が開くまでにはまだ若干の時間がある。
タワーレコードにより、ぶらぶら。
ブルース&ソウル・レコーズを買った。
特集は「おんなのソウル」である。
で、次の店「ラスト・ワルツ」へ向かう。
横浜駅の東口、郵便局の向こう、川を越え道をまたいだ一角にある。
私の場合、目指して来ない限り足の向かない方面だ。
来るのは確か3回目だったかな。
結構前の話だ。
70年代のアメリカのロックが主体のロック・バーである。
ドアが開いている。これなら入りやすいね。
入って左手にL字のカウンター。右手にテーブル席。
ウッディー内装で、こじんまりとしている。
先客無し。
カウンターの左手奥に座る。
棚やフックのようなものは無いので、荷物は膝の上に。
マスターらしき人が出てきて、メニューを手渡される。
飲み物や食事の他に、レコードのタイトルがずらり。
リクエストが出来るのだ。
サザンロックやウェストコースト系が主体。
目の前には大きなレコード棚。左手前にターンテーブル。
オールドクロウ(500円)をロックで頼む。
マスターは、特に客に話しかけたりはしない。
レコードをかけ替えるか、何も用が無ければ奥に引っ込んじゃう。
客はある意味放置だが、飲み物を強要されることもないようなので、気楽ではある。
レコードは、大体片面かけたら取り換える。
リクエストも片面単位でしてくれと書いてある。
ダグ・ザームがかかる。「ダグザーム&バンド」だ。
おお、懐かしい。昔よく聴いた。来日公演にも行ったっけ。
ぽつりぽつりと客が入ってくる。みんな一人客だ。
ほどなくして隣の人と世間話。
気候の話やら花粉の話やら、本当に世間話。
まあ音楽の話も探り探り進める。
これが野球の話だと、どこのファンか分かった段階で方針が立つ。
しかし音楽は、時にやっかいだ。
いい気になって相手の好きなミュージシャンをけなして、後で気まずい思いをしたりする。
酒が入っているので、口論になったりして。
または、言わでもがなの薀蓄をまくしたてて、後で自己嫌悪に陥ったりして。
だから世間話主体の方が安全ではある。
話は続き、オールドクロウをお代わり。
つまみにミックスナッツ(ドライフルーツ入り 400円)も頼む。
レコードは、ドゥービー・ブラザーズやらリトル・フィートやら。
会話の妨げにならない程度の程よい音量。
「BGMですから」とマスター。
何かリクエストをとも考えたが、そんな必要がないぐらい好みの音楽が流れていく。
お代わりを繰り返して、適当なところでお勘定。
確か3900円だった。
てことは、オールドクロウは7杯飲んだわけだ。
最近の私にしては、よく飲んだ方だ。
これがホッピー7杯なら大変である。
本当は、もう一軒はしごしようかと思っていた。
しかし今日はこれで引き揚げよう。
ロックバーもこういう感じだと、のんびりくつろげるな。
最近は夜遅くまで飲み歩くのがきついので、18時開店というのも有難い。
あらためて、良い店を再発見した感じだ。
コメント 0