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ガンマンの行方 「ガントレット」「湯けむりスナイパー」 [その他]

5月3日(土)

朝から雨。
朝飯を食べた後、ぼうっとしてたら寝てしまった。
起きたら12時である。
最近とにかく眠い。
まあ眠れなくて困るよりは良いか。
昼飯を食べ、DVDで「ガントレット」を観る。
クリント・イーストウッドは格好良い。
しかし、話は無茶だ。
だいたいあの黒幕さん、頭悪すぎ。
1人の証人の口を封じる為に、何故あんな大騒動を起こさなければならないのか。
そのあたりは、出だしにちょっとしたほのめかしがあるのだが(賭けの部分ね)、いつの間にか、随分軽い扱いになっちゃてる。
なんか行き当たりバッタリなのだ。
ラスト、ハスが銃弾の雨で蜂の巣にされる有名なシーン。
これにも、つっこみたい。
道路封鎖してあるからって、直ぐ先じゃあ一般の車がバンバン走っている。
それに、バスの左右からあんなに撃ったんじゃあ、流れ弾や兆弾で同士討ちになっちゃうだろう。
巻き込まれる側である主人公達が、行き当たりバッタリなのはかまわない。
が、陰謀をめぐらす側は、もうちょっと緻密で、悪の魅力がないと。
それを型破りな男(と女)が型破りな行動で突き破っていくてえのが、本来の狙いだったはずだ。
なんて、ガラにもないことを考えたりする。
まあ、言うのは簡単だ。
それに、つっこみながら見るのも、映画の楽しみの一つ。

DVDを観た後、冬物のスーツを抱えクリーニング屋へ。
しかし、黄金週間で休みだ。
それぐらいの事は、考えておくべきだった。
われながら、行き当たりばったりだ。
その足で、平坂書房へ。
取り寄せた「湯けむりスナイパー」を受け取る。
もう何軒か開いている店も有る。
しかし、今日は止めておこう。
昨日、飲みすぎたのだ。


家に帰って「湯けむりスナイパー」を読む。
素晴らしい。
秘境の温泉宿で働く、元殺し屋の話。
設定は荒唐無稽だが、中身は真っ当。
日常の中に潜む非日常てのは、好きなパターンだ。
あ、逆でも良いけど。


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半分ダウン [その他]

12月16日

遂にバランスが崩れた。
今までは調子が悪くなっても、一晩寝れば直った。
しかし昨晩は悪寒に震え、起きたら胃が重い。
何とか仕事はこなしたが、さすがにつらかった。
毎年一回は、こうなる。
風邪の症状である。
これから年末にかけて、ハードスケジュール。
倒れるわけにはいかない。
本当は寝ていたいのだが、病院へ行った。
この季節の病院は混む。
1時間以上は待つ。
横になりたいが、そうもいかない。
薬を多量にもらい、家に帰る。
さすがに今日は、酒を飲む気にならない。
しばらく酒飲みブログは、休むかもしれない。


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焚き火と満天の星 [その他]

11月21日

男4人で、キャンプ。
別に、象の墓場を探しに行った訳じゃない。
焚き火を見ながら、酒を飲むのが目的だ。
場所は、千葉の南房総にあるオートキャンプ場。
私はテントでのキャンプは、初めてである。

昨日までの寒さが、嘘のよう。
現地に着いたら、まず設営。
季節はずれのウィークデイなので、他には誰もいない。
テントを張り、バーベキューのセッティングをしたら、車で海岸沿いの入浴施設へ。
一汗流して、キャンプ場に戻ってくると、もう真っ暗である。

焚き火を燃やす。
一度目は、失敗。
二度目で、何とか火がつく。
焼肉は、バーベキュー用のグリルで。
まず、ビールで乾杯。
クー、美味い。
がっちり食う為に、昼飯抜きだったのだ。
さあ、肉食うぞ。
だが最初のうちは炭の火力が弱く、なかなか焼けない。
まあいいや、時間も酒もたっぷりある。
どーんと構えよう。
ビールの後は、ワイン。
オーストラリアの「ウルフ・ブラス」という銘柄の赤。
ポイントは、スクリューキャップ。
ワインはあるがコルク抜き忘れた、なんてことがあると嫌だものね。
それにコルクだと、抜き差ししているうちに壊れちゃうなんてことも、ありそうだ。

段々火力も強くなり、肉を載せるとジュージュー言うようになってきた。
良いぞ、良いぞ。
ワインも美味い。
日常生活では、ワインは殆ど呑まない。
しかし、バーベキューなどでは良いなあ。
冷やしたり、温めたり、割ったりせずにそのまま呑める。
ワインの知識は無いが、その店の売れ筋の物で良いだろう。
だいたい値段も手頃だし。
ただ、一本しか買ってこなかったので、あっという間に無くなってしまった。
では、ウィスキーに移ろう。
ニッカの「モルト100ウィスキー12年」。
ボトルが格好良くて、選んだ。
ウィスキーも最近は、家で呑まない。
やはり、野外向きだな。
ただ、バーベキューにはもう一つか。
ハムやチーズなどをぼそぼそ食いながらだと、良いかもしれない。
缶詰のコンビーフとか、ビーフジャーキーとか。

肉の部が終わり、引き続き海鮮へ。
サザエや牡蠣などを焼く。
やっぱり、白ワインも用意しとくんだった。
次の課題にしよう。

さすがに昼飯抜きで挑んだだけあって、みんなの食いっぷりは良い。
用意した食材は、全部平らげたようだ。
後は焚き火を見ながら、まったりしよう。
口々に「炎は良い」と繰り返す。
もう酔っ払っているので、同じことばかり言っている。
しかし男と言うのは、火が好きだな。

あたりは、少し山に入ったところなので、星も凄い。
雲ひとつ無い、満天の星空だ。
「星が一杯だ」と何度も繰り返す。
「腹も一杯だ」なんて言ってる奴もいる。
流れ星も見えた。
しかし一瞬の間で、願い事を唱える暇も無い。

風は昼間、少し吹いていた様だが、今はない。
季節はずれのキャンプとしては、かなりの当たりではないか。

聞こえるのは、自分達の話し声。
木の燃える音。
かすかに虫の音。
遠くに波の音。
たまに、獣が動いたらしき音も、聞こえる。
来る途中に、タヌキらしき獣を見た。

気がつくと、夜中の1時。
その前に時間を確認したのは、9時だった。
いつの間に、そんなに時間がたったのだ。
さすがに寒くなってきた。
そろそろ寝るか。

しかしまあ、濃密な時間だったなあ。


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泥酔帰路奇談  [その他]

昨日は、職場の飲み会。
衣笠のチャンコ屋で、呑み放題。
最初は用心していたのだが、そのうち冷酒をガンガン。
夏の冷酒は危険だと言いながら、大いに盛り上がる。
いつものパターンだ。
危ない危ない。

宴会の後は、ばらばらになる。
数人で横須賀線に乗り、JR横須賀駅へ。
駅前の「MILESTONE」に行く。
バーボンのコーク割など呑み、クールダウン。
もっともクールダウンと思ってはいても、コークハイだって危険な酒なのだ。
誰かが「今日はもう帰らないぞ」と叫んでいる。
危ない危ない。

「MILESTONE」でクールに決めた後、ヴェルニー公園を渡り汐入駅へ。
「港の灯りが、とてもきれいね横須賀」等と歌いながら、ぶらぶらと歩いていく。
危ない危ない。

汐入駅の近くで更に、一杯やる。
どこだかは、忘れた。
終電が近づき、ぐちゃぐちゃと清算する。
何とか京急に乗り、帰路に着く。
みんなとどうやって別れたかも、憶えていない。

電車に乗っていると、急に酔いが回ってくる。
いつの間にか、うとうとしていたらしい。
最寄り駅のアナウンスに、ハッと目を覚ます。
あわてて、ドアから飛び出した。
飛び出してから、息を整える。
駅での失敗は、もう懲りている。
身の回りの物を確認し、意識的にしっかりとした足取りで改札にむかう。

切符を引き抜く際、足元がふらつき思わず改札機につかまる。
どうした。
もう一度息を整える。
大丈夫。
家に向かって歩き出す。
まったく、酒が弱くなった。
これで、酒飲みブログなどやっているのだから、お笑い種だ。
もっとも、ガンガン呑むだけが酒ではないと、思ってはいる。
そう思ったからこそ、こんなことを始めたのではなっかたか。
そう、そのはずだったのだが。

私は、ゆっくりと歩いている。
今は、何時ぐらいなのだろう。
妙に人通りも、車の通りも少ない気がする。
歩き方が、ジグザグになっている。
立ち止まり、空を見上げる。
長かった梅雨が開け、星が見える。
これからしばらくは、暑い日が続くのだろう。
今はいいが、明日も仕事だ。
思いやられるなあ。

頭を振り歩き出そうとすると、目の前に紐が下がっている。
道の真ん中だ。
なんだろうと思って引っ張ってみると、カチリと音がして辺りが急に暗くなった。
あわてて、周りを見渡す。
どうやら、街灯が全て消えてしまったらしい。

昔から、目の前にボタンなどあると、つい押してしまいたくなるたちだ。
一度など、非常ベルのボタンを押してしまい、大騒ぎになったことがある。
勿論、今はそんなことはしない。

だが酔っ払って、たがが外れてしまったらしい。
馬鹿なことをしてしまった。
よりによって、街灯のスイッチを切るなんて。
それでなくても、ふらふら歩いている。
足元が暗くては、危ないではないか。

なぜこんな所に街灯のスイッチが有るのかは、不思議と頭に浮かんでこない。
とにかく、これを引っ張ったら消えたのだ。
ということは、もう一度引けば点くのではないか。
そう思い、私は紐を引いた。

するとまたカチリと音がして、更に周囲は暗くなった。
今度は街灯だけではなく、町中の灯りが消えてしまったようだ。
信号も、店のネオンも、窓から漏れる部屋の灯りも。
人工的な光、全てが。

目の前の紐を見る。
「何だ、これは」
上のほうを、見上げてみる。
紐の上方は、空高く消えている。
見上げた星空は、先ほどまでとは比べ物にならないぐらい輝きを増している。
山奥などに行かないと、見ることのできない光景だ。
月は半月にもう少し。
ああ、きれいだ。
しばし見とれる。

しかし、いつまでこうしてるわけにも行くまい。
蛍光灯のスイッチだって、三回引けば元に戻る。
とにかく、もう一回引っ張ってみよう。

また、カチリと音がした。
灯りが点くと思いきや、周囲が急に広くなる。
見渡せば、一面の野原に月光が降り注いでいる。
先ほどまでより、明るく感じる。
建物が消えてしまったのだ、ということに気がつく。
道も、車も無い。
遠くには、黒々とした山並み。
あれは森崎、あちらは衣笠山か。

人の気配も無い。
果てしなく広がる天と地の間に、私1人である。
ただ風だけが、草木の間を通り抜けていく。
風には潮の香り。
そういえば昔はこの近くまで海だったって話を、読んだことがある。
耳を澄ませば、波の音。
せせらぎの音も混じる。
平作川だろうか。

遠くで獣の声。
野犬か。
呼応するように別の場所からも、遠吠えがあがる。
長く夜空にこだまするその声は、犬というより狼を連想させる。
遠の昔に絶滅した日本狼。

私はぶるりと身震いし、あたりを見渡す。
動くものの気配は、感じられない。

不意に妙な衝動に駆られ、私は叫ぶ。
少し間があり、遠吠えが一つ。
私は、またも叫ぶ。
一つ二つと遠吠えの数は増え、やがて周囲を埋め尽くす。
「うるさい!」と私は叫び、紐を引く。
遠吠えの大合唱は、ぴたりとやむ。
静寂がよみがえる。
もはや潮騒の音も、風の音もしない。

更に紐を引く。
月が消える。
今まで観たことのない、凄い星空が現れる。
見上げていると、空全体がグルグルと私の周りを回っているように見える。

紐を引く。
満天の星が、全て消える。
闇の中に、私は取り残される。

紐を引く。
足元の地面が消え、果てしなく続く闇の中を私は落下していく。

落ちながら、なおも紐を引く。
最後に消えたのは、自分自身だ。

気がつくと、私は自宅にいる。
朝、寝床の中で目覚めた所だ。
ちゃんと、パジャマも着ている。
調べてみたが、体のどこにも傷は無い。
無事生還したようだ。

胃が少し重い。
だが頭は、痛くない。
それどころか、いつに無くすっきりしていることに、気がつくのだ。

※注 実在の地名、店名など出てきますが、これはフィクションです。
この日は、ちゃんと帰りました。
玉さんの挑発に乗り、妙なものを書いてしまった。
真面目に読まれた方がいたら、ごめんなさい。


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