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二日酔いにはカチ割り氷 「スティング」 [映画]

2011年5月5日(木)

 上大岡に「スティング」を観に行く。
 才能の有る若手の詐欺師が、ベテランの詐欺師の力を借りて、ギャングの親玉に復讐を図る話。
 震災後、映画を観るのは初めてである。
 「スティング」を観るのは何回目だろう。
 私が学生だった1970年代のケツから80年代にかけては、まだまだ名画座と言うものが健在で「明日に向かって撃て」と、この「スティング」は二本立ての定番だった。
 他には「理由無き反抗」と「エデンの東」。あるいは「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」なんてもの良く見かけたな。
 名画座とはいえ客は若い世代が多く、まだまだ独特の熱気があったっけ。
 それぞれ「理由無き」と「エデン」の主演はジェームズ・ディーン。「ローマ」と「麗し」はオードリー・ヘップバーンというわかりやすい組み合わせ。
 でこの「スティング」と「明日に」はポール・ニューマンとロバート・レッドフォードである。
 監督も両方ともジョージ・ロイ・ヒル。
 「明日に」が1969年。「スティング」は1973年の作品。
 4年の歳月が短いか長いか。
 レッドフォードは相変わらず爽やかな二枚目だが、ポール・ニューマンはかなり老けた感じ。
 しかし、その老けっぷりが、なんともはや格好いいのだ。
 我々の世代(今50代)に与えた影響は、結構大きいような気がする。
 俺も年を重ねたら、あんな風になりたい、みたいな。
 ここでのポール・ニューマンを頭に浮かべると、ひどい二日酔いも甘美に思えるから不思議だ。
 しかしそれをのぞくと、映画としての感動は観る度に薄れるような気がする。
 「明日に向かって撃て」が、観る度に味わい深くなっていくのと対照的だ。
 まあ、観客をも引っ掛けちゃおうってえ映画だから、仕方ないかな。


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暴走列車を止めろ 「アンストッパブル」 [映画]

2011年1月7日(金)

 ダイエーで「アンストッパブル」を観る。
 ミスが重なり、猛毒の化学薬品を積んだまま暴走する無人の列車。
 行く手には市街地。
 大カーブも待ち構えていて、ほおっておけば大惨事は必至である。
 こいつをいかに止めるか、というお話。
 ハリウッド映画の王道物である。
 実話を元にしているらしいが、物語としても良く出来ている。
 しかしなんと言っても、画面いっぱいに疾走する列車だ。
 CGなどではなく、本物を撮影しているようで、観ているだけで興奮が高まってくる。
 バスター・キートンや007の昔から、スクリーンと列車は相性が良いのだ。
 列車以外で印象に残ったのが、ディンゼル・ワシントン扮する運転手の娘達が働いているレストラン。
 「HOOTERS」という名前で、今読んでいるカール・ハイアセンの「幸運は誰に?」にも出てくるのだ。
 スタイルの良いウェイトレスが、タンクトップにホットパンツ姿で接客するというのが売りのチェーン・レストランらしい。
 いかにもアメリカンと言う感じだが、日本にも進出したようだ。
 横須賀にも出来ないかな。
 このダイエーの中なら、米軍も近いし。
 客がいないか。

 映画の後、横須賀中央まで歩いて「銀次」へ。
 ビンビール(キリン大瓶 550円)に、つまみはブリの刺身(600円)。
 冬の魚は、やはりブリ。
 メカブ(300円)も頼む。
 ビールの後は燗酒(350円)。
 カウンターは、もう満席。
 後から来た一人客は、テーブル席に合席である。
 こちらはこの辺で退散しよう。
 計 1800円
 お勘定の後「今年も、よろしくお願いします」とご挨拶。
 こちらこそ「よろしくお願いします」。


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中庭の二羽のニワトリ 「裏窓」 [映画]

2010年12月17日(金)

 ららぽーと横浜で「裏窓」を観る。
 監督 アルフレッド・ヒッチコック
 主演 ジェームズ・スチュワート
     グレイス・ケリー
 1954年の作品
 観るのは3回目だったと思う。
 主人公のジェフは、世界をまたに駆けるカメラマン。
 しかし取材の際のアクシデントで足を骨折し、アパートの自室で無聊をかこつ日々。
 ギプスが外れるには、後一週間はかかる。
 出来ることといえば、窓から他の住民の生活をのぞくことぐらい。
 このアパート、中庭に向かって各部屋に大きな窓があり、季節は夏真っ盛り。
 昔のこことてエアコンなども無く、みんな全開バリバリの生活なのだ。
 肌もあらわな格好でエクササイズするダンサー。芽の出ない作曲家。狭いバルコニーにマットレスを出し寝ている夫婦。架空の相手と食事をしながら最後には泣き崩れる、孤独な女性。セールスマンの亭主と、それをがみがみとののしる病気の妻。
 まあこのあたり、かなり映画の都合に合わせた設定のような気もするが、お話が進むにつれて、これが上手いこと絡み合ってくるのだ。
 ジェフの部屋に出入りするのは、おばちゃん看護婦のステラと恋人のリザ。
 リザは金持ちの娘で、ファッションモデル。演じているのは、泣く子も黙る超美人、
グレース・ケリーである。
 狭いところで終始する地味な絵ずらの話なので、かえってその美しさが際立つ。
 ある晩からセールスマンの妻の姿が見えなくなり、ジェフは夫が殺したと主張する。
 当初は誰も取り合わないが、時がたつにつれ、リザとステラも信じるようになる。
 この女2人が段々ノリノりになっていく様子が、それまでがクールなだけに妙に面白い。
 ジェフは古い友人の刑事ドイルに連絡をとるが、警察だけにこちらは慎重。
 ここいらへんがドラマを生み出していく。
 警察は積極的に動かない。
 ジェフは骨折して身動きが取れない。
 となると女2人で行動するしかないわけで・・・・・・。
 と、何もかも計算づくな構成なのだが、サスペンスにユーモアが入り混じっているのが、成功の原因かな。
 特に、おばちゃん看護婦のステラ。
 常にクールというか、怖い顔をしているのが、妙に面白い。
 ちなみに、この映画を最初に観たのは確か「銀座文化」だ。
 立ち見の出る盛況振りだった。
 それに比べりゃあ大したこと無いが、ここの客席も半分ぐらいは埋まっている。
 平日の午前中で、しかも横浜のはずれと言う地理を考えると、大した物ではないか。
 1000円と言う価格設定も、効いているのかもしれない。

 映画の後は、新横浜の「ラーメン博物館」。
 今日は山形ラーメンの店「龍上海」で、赤湯からみそラーメン。
 中央に鎮座する、ボール状のからみそを溶かしながら食べる。
 これも後期おじさんの私には、濃厚すぎる。
 なかなか難しいもんだな。
 店を出て見上げれば、中二階には「円谷探偵事務所」の文字。
 円谷英二あたりからとったネーミングだろうが、妙にはまっている。
 ナルト仮面なる怪盗もいるようだ。
 階段の踊り場からの眺めは、中央広場を中心に「裏窓」のアパートみたいだ。
 これをモチーフに、レトロなミステリー映画なんぞつくったら面白いのではないか。
 せっかく映画館の入り口だってあるし。
 30分ぐらいの短編映画で、月替わりで上映。
 ちょっと間をおけば、ラーメンもう一杯ぐらいは食べられる。
 アトラクションは、ザ・ピーナッツをイメージした女の子2人組みでモスラのテーマなんてのも良いね。
 歌が佳境に差し掛かると、天井から巨大なモスラが舞い降りて来たりして。
 こうなると、ラーメンどころじゃあないか。
  ちなみにここの時代設定は昭和33年頃との事で、ザ・ピーナッツのデビューは34年。スカウトされたのが33年なので、それなりにつじつまを合わせることも出来るのだ。
 さすがにモスラは無理だが。

 
 
なんだかんだで、夕方には「銀次」である。
 燗酒(350円)を3杯。ぶりの刺身(600円)と奴半丁(250円)で、計1900円。
   


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明日が目にしみる 「明日に向かって撃て」 [映画]

12月9日(木)

 鴨居のララポートで「明日に向かって撃て」を観る。
 監督 ジョージ・ロイ・ヒル
 主演 ポール・ニューマン
     ロバート・レッドフォード
          キャサリン・ロス
 音楽 バート・バカラック
 ブッチ・キャシディー(ポール・ニューマン)と、サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)は、西部のならず者。
 銀行強盗や列車強盗を生業としている。
 エッタ・ブレース(キャサリン・ロス)は、26歳の女教師。
 サンダンス・キッドの恋人だが、もしブッチと先に出会っていたらどうなっていたかわからないという気分も持ち合わせている。
 鉄道会社に雇われた凄腕の追っ手に追い詰められ、南米はボリビアに高飛びする。
 あれれ、ここまでの展開は「ワイルドバンチ」とよく似ている。
 どちらも1969年の作品だし。
 明日無き無法者ってのが、時代の気分だったって事か。
 ただ、ほこりっぽく血なまぐさい「ワイルドバンチ」に比べると、こちらはずいぶんとお洒落。
 バート・バカラックの音楽が、独特の気分を盛り上げる。
 昔は、そのあたりに線の細さを感じた。しかし今観ると、やたらに面白い。
 若い頃にはまらなかった分、かえって今新鮮に感じるってことかもしれない。
 やっぱりポール・ニューマン。観るたびに格好良いなあ、と思う。
 キャサリン・ロスも色っぽい。教師と言う設定がミスマッチ感をあおり、ぞくぞくする。
 その2人に比べると、ロバート・レッドフォードは分が悪い。
 まあ、笑顔さわやか系の二枚目が無骨なならず者をやるってのも、味があるとはいえる。
 こちらは、ミスマッチ感が妙なおかし味になっている。
 後半ブッチの拳銃の腕は大したこと無いってことがわかってからは、何だか頼もしく見えてくるし。
 ちなみに原題は「 Butch Cassidy and the Sundance Kid」。
 
普通に訳せば「ブッチ・キャシディーとサンダンス・キッド」。
 それを「明日に向かって撃て」としたのは、邦題の傑作としてよく取り上げられる。しかし、どうなんだろう。
 どちらかといえば「俺達に明日はない」のほうが、内容にはふさわしいのではないか。
 ちなみに本家「俺達に明日はない」の原題は「Bonnie and Clyde」。
 もしこれが「ボニーとクライド」と言うタイトルで公開されていたら、「明日に向かって撃て」は「俺達に明日は無い」になっていたかもしれないなあ、なんてややこしいことを考えた。
 もっともそうなったら、こちらは「ブッチとサンダンス」になっていたかもしれない。
 こういうのにも、流行というのがあるようだし。
 もっともサンダンス・キッドはそれで一塊だから、サンダンスと略しちゃあおかしいのだが。
 
 横浜線沿線と言うことで、新横浜で下車。「横浜ラーメン博物館」に行ってみた。訪れるのは初めてである。
 駅で地図を見て、うろうろしたらたどり着いた。
 入場券を買わなくてはならなくて、一回だと300円。年間パスが800円。ちなみに3ヶ月パスは500円だ。
 さほど違わないので、年間パスを買う。
 入ったフロアーにもラーメン屋はあるが、メインはおみやげ売り場のよう。
 下へ向かう階段があるので降りてみる。と、そこには異世界が広がっていた。
 おそらくは昭和30年代頃をイメージした町並みの中に、各地から集まったラーメン屋が軒を連ねている形だ。
 擬似レトロはここのところの流行だが、これはまた結構濃厚である。
 「俺達に明日はない」「明日に向かって撃て」「ワイルドバンチ」といった回顧系映画が作られた1960年代後半のアメリカと、何か共通する物があるのかもしれない。
 途中の踊り場では、何人もの若者が写真を撮っている。
 階段を下りてフロアの真ん中に立つが、そこらじゅうに人がいて、どうしていいかわからない。
 とりあえず、目の前にあった和歌山ラーメンの店に入った。
 過剰な町並み(擬似町並み?)に比べると、店内はそっけない。
 これも昭和の安食堂を意識しているのだろうか。
 そしてラーメンは、今はやりのコッテリ系。
 正直、後期おじさんにはちょっときつい。
 考えてみれば、ラーメンと言う言葉には昭和の香りが似合うが、出店している店は、どれも今の最先端の店ばかりなのではないか。
 そういう意味では、微妙にミスマッチとも言える。
 ラーメンを食い終わった後、ちょっと歩く。
 地下中二階(?)の路地裏なども凝っていて、ちょっと妙な気分になる。
 それは甘酸っぱいとともに、子供が街中を歩くときの心細さみたいな物もよみがえってくるようだ。
 これは、私が山の上の団地育ちと言うことに、関係が有るのではないか。
 濃厚な昭和の下町は、ある意味異界だったのだ。
 適当なところで切り上げ外に出ると、21世紀の街並みが目にしみる。
 
 新横浜駅で電車を待つが、何かのトラブルでダイヤが乱れている。
 実は朝来る時も、そうだった。
 どうもJRは何かにつけて、トラブルが多い。
 帰りならいいが、仕事に向かう時など気が気ではない。
 横浜駅で下車し、あおい書店でペレケーノスを買う。
  
 横須賀線に乗り衣笠を目指すが、逗子どまり。
 しかも久里浜行きが来るまでに15分以上待たされる。
 一旦家に帰るつもりだったが、横須賀駅で下車。「銀次」へ向かう。
 「銀次」のあるのは下町の路地裏だが、ここではさっき「ラー博」で感じた、不安定な気持ちにはならない。
 大人になってから知ったからだろう。
 時の堆積はあるが、現代に生きている場所なのだ。
 燗酒を二本。つまみはメカブと奴半丁で、計 1250円。


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探し物は何ですか? 「インセプシオン」 [映画]

7月26日(月)

 ダイエーで「インセプシオン」を観る。
 夢の中に忍び込んで、潜在意識にある考えを植えつけようとする話。
 依頼主が渡辺謙。仕事を引き受けるのが、デカプリオ。
 職務達成のために、何人かの仲間も加わり、渡辺謙自身も潜入することになる.
 夢だの潜在意識だのを抜きにすれば「ドートマンダー」かってな気分も。
 実を言うと、こういうややこしい設定の話は苦手なのだが、意外とすんなり入っていけた。
 最初の頃に、新幹線に乗ったデカプリオが「列車は苦手だ」というせりふを言う。これが終盤になって意味があることがわかったりして、なかなかにくい演出である。
 しかし渡辺謙演ずるサイトーの周りに漂う雰囲気は、日本人の目から見るとやはり違和感がある。
 やはりそこには、大きな壁があるのだろうか。
 もっとも、日本をリアルに描いた場合でも、何かずれを感じることが有るものだ。これは、なかなか面白い問題なのではないかと思う。
 一説によると、
日本人というのは、かなり特殊な脳の使い方をするらしい。
 虫の音に関しても、日本人は風情があると感じ、西洋人はノイズと感じるとか。
 そういう日本人が、西洋人と夢を共有したらどうなるか。
 サイトーが、夢の世界で早々と撃たれちゃうのは、案外その辺に鍵があるのかもしれない。

 映画の後は「ぶんや」へ行く。
 いつもの生ビール。
 いつもの豆腐ようと、ゴーヤーチャンプルー。
 生ビールの後は、いつものシークワサーハイを2杯。
 計 2280円

 同じ物ばかり頼んでいると、夢を見たときに気がつかない可能性があるな。
  


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必死? 「必死剣 鳥刺し」 [映画]

2010年7月15日(木)

 昨日、今日と風が強い。
 青空の下を、雲が足早に流れていく。
 雲の高度によって、相対的に流れるスピードが違って見え、とても面白い。
 
 昼は「麺屋こうじ」で、冷やし中華(800円)。
 そういえば、昨日も来た。
 その後、京急に乗ってダイエーで「必死剣 鳥刺し」を観る。
 ずっと「必殺剣」だとばかり思っていた。
 「必死剣」って、必死になって剣を振り回すのかなあ。まさかねえ。
 と思っていたら、最後は結局そういう展開に。
 全体的に閉塞感が漂い、やるせない気持ちになる。

 映画の後は、いつもなら「鳥好」あたりで鳥刺しをつまみに一杯、みたいなところ。
 しかし今日は、このまま家に帰るのである。
 というのも、昨日ちょっと飲みすぎてしまったのだ。
 JR横須賀駅で電車を待つが、上り列車のトラブルのため、電車が動かない。
 ここから南は単線なので、何かあったら思いっきり影響が出るのだ。
 これがたとえば横浜駅あたりなら、速攻で京急などに乗り換えるところ。
 で、そっちのホームがメチャ混みになったりする。
 しかし、ここは横須賀。
 みんな、のんびりとしたもんだ。
 結局、ホームで30分ぐらい待ったかな。
 海が近く、風が入るので、ベンチで放心しているのも気持ちが良い。
 自分の意思ではなく、やむをえず停滞している感じが、また味である。
 まあ、真冬はきついだろうが。
 やがて電車も動き出し、無事帰路に着いた。 
 
 


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青春の坂道 「ブリット」 [映画]

7月7日(水)

 横浜の鴨居に、映画を観に行く。
 例の「午前十時の映画祭」である。
 場所は「
ららぽーと横浜」という大型ショッピング・センターの中。
 川の向こうにあり、結構歩く。

 今日の映画は「ブリット」。
 主演 スティーブ・マックィーン。
 監督 ピーター・イェーツ。
 1968年の作品。
 「ダーティーハリー」や「フレンチ・コネクション」が1971年だから、それらの先駆をなす作品ということか。
 タフな刑事が、政治的な圧力にめげず暴れまわる。
 「踊る大捜査線」とか、結構影響受けてそうだ。
 私は観るのは2度目。劇場では初めてである。 
 スティーブ・マックィーンは格好良いが、なんだか展開がもっさりしている。
 これなら「ダーティーハリー」や「ダイハード」のほうが面白いんじゃあないか。
 しかしカーアクションに関しては、独特の執念みたいな物が感じられる。サンフランシスコという街は坂が多く、カーチェイス向けなのだ。

 ちなみに館内は、この間の六本木に比べると、だいぶ空いていた。
 関係者には申し訳ないが、個人的にはこれが気分だ。
 まあ気分ではあるが、本当は客が入っていたほうが良いには違いない。
 そうでなくては、この企画自体が失敗だったということになってしまう。
 成功すれば、第2弾が有るかもしれないし。

 映画の後、駅の反対側でうどんを食べ、横浜美術館で「ポーラ美術館コレクション展」を観る。
 大混雑だった六本木に比べると、こちらは閑散としている。
 観る人間にとっては、当然この方が有り難い。
 モネだの、ルノアールだの、ゴーガンだの、ゴッホだのの名画をゆったりと鑑賞できる。
 やっぱり、こうでなくっちゃね。
 こちらだって客が入らなければ、仕分けの対象になるのかもしれない。が、少なくとも自分のスペースが確保されている映画館と違って、人の頭の間から観る絵画というのは、むなしい物があるからなあ。  

 ちょっと買い物などして、横須賀中央の「銀次」へ。
 キリンのビンビールに、モツ揚げ。
 ビールの後は、ホッピー。そして湯豆腐半丁。
 夏なら冷奴だろうと思う人も、いるだろう。
 しかし今日は冷房の中にいる時間が長く、しかもどちらも空いていたので、体が冷えてしまったのである。
 冬場なら常時何丁かスタンバっているのだが、夏場は一丁から二丁。
 注文が続くと、「ちょっと待ってください」という事になる。
 それでも頼む人がいるのは、まあ、そういうことなんだろう。


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まさかの3 「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ」 [映画]

7月6日(火)

 午前中、バイクで三浦半島を走る。
 用心のために、腕には日焼け止めクリームを塗る。
 情けないが、これが効果有るのだ。

 午後は、ダイエーで「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ」を観る。
 まさかの3である。
 で、出来は比較的あっさり風味。
 過去の犯人達や、スピンオフ作品の主人公達を大勢登場させているが、扱いは中途半端。
 シリーズのファンにも、そうじゃあない映画好きにも、あまり高い評価は得られそうにない。

 個人的には、それでも良いような気がする。
 とんがったのは、スピンオフ作品で。
 伊藤淳史とか、小栗旬とか、小泉孝太郎を主人公にしたやつなんか、観てみたいなあ。
 昔のシリーズ物みたいに、正月と夏休みには「踊るシリーズ」みたいな。
 で、5年に1編ぐらいオールスター顔見世興行。
 ネタに困ったら、同じキャストで時代劇なんてどうだ。
 題して「踊る大捕り物」。
 で、最後は全てユースケ・サンタマリアの見ていた夢だったみたいな話。
 キャッチコピーは「驚愕のラスト。この結末はけして他人には話さないでください」。
 みんな、怒るだろうな。

 映画の後は「銀次」。
 キリンのビンビールに酢の物。
 春はヌタだったが、蒸し暑いこの季節には酢の物だ。
 アジ酢とかシメサバでも良いんだけど、ここは行きがかり上、オールスター・キャストの盛り合わせで。
 ビンビールに酢の物ってえのは、実に絵になるねえ。
 ビールの後は、ホッピー。
 ソラマメも頼む。
  
 


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蠍と蟻 「ワイルドバンチ」 [映画]

7月5日(月)

 夏休み3日目。
 
六本木に、映画を観に行く。
 現在「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」という企画が行われている。
 洋画の名作を50本、全国25の映画館で1年間にわたって上映する。
 興味はあったのだが、あまり宣伝していないこともあって、つい忘れていた。
 朝の十時というのも、ハードルになっていたし。
 でもそろそろ手を出してみよう。
 私が行きやすいのは、横浜の鴨居。
 ただ調べてみると、六本木でもまあ無理なく行ける。
 今週は「ワイルドバンチ」。近くで「オルセー美術館展」もやっているので、合わせて一本みたいなつもりで。
 しかし衣笠駅ではっと気がつく。家にSUICAを忘れてきた。
 しょうがない。久しぶりに切符を買って駅に入る。
 ちょっとしたことだが、まどろっこしく感じる。
 なれとは恐ろしいもんだ。
 電車に乗って、確認。
 インターネットで調べ書き写してきたメモには、衣笠・大船・恵比寿・六本木となっている。
 ん?大船?。湘南新宿ライン使用なら普通、戸塚乗換えじゃあないのか。
 まあいいや。何か案内放送があるだろう。
 しかし大船駅に着くまで、何の案内も無し。
 はるか向こうのホームには、湘南ライナーと書かれた電車が止まっている。
 まさか、あれに乗り換えろってんじゃあないだろうなあ。
 でもなんか立派な車体だし、だいたいどこへ行くかわからない。
 とりあえず、戸塚で湘南新宿ラインに乗り換え。恵比寿経由で無事六本木に着いた。
 無事着いたからまあいいのだが、謎だなあ。
 乗換えなら、戸塚のほうが絶対便利なはずだ。
 もしかしたら、戸塚のホームに乗り換え客が集中するのを避けるための誘導なのだろうか。
 
 日比谷線の六本木駅を出て地下通路を行くと、映画館のある六本木ヒルズまではすぐ。
 このあたり、初めて来た。
 昔SFで見た、街を見下ろす近未来の建物って感じ。
 おおそうだ、今は21世紀なのである。
 平日の午前中ににもかかわらず、映画館内は9割以上の入り。
 これは意外だった。
 もっと、がらがらだと思っていたのだ。
 場所柄か、若い人が多い。
 肝心の「ワイルドバンチ」は、いやはやなんとも強烈。
 超有名な西部劇だが、私は初めて観たのだ。
 パイクというリーダー率いる強盗団と、それを追う賞金稼ぎ達。
 賞金稼ぎは牢獄からの釈放を条件に鉄道会社に雇われており、リーダーはパイクのかつての旧友である。
 冒頭の鉄道事務所襲撃での銃撃戦が凄まじく、まさに地獄のような光景である。
 そこにサソリに群がるアリのシーンが挿入される。
 やがてサソリもアリも、それを見物していた子供たちによって焼かれてしまうのだが。
 生き残った強盗団はメキシコに逃げ、そこでメキシコ政府軍とかかわるようになる。
 この政府軍の将軍であるマパッチも、悪辣な人間として描かれ、住民たちからは憎まれている。
 なんだかんだとあるが、パイクたちはマパッチからアメリカ軍の武器を強奪するという仕事を請け負う。
 パイクたちのメンバーにはメキシコ人の若者がおり、これがマパッチを憎んでいて、そのために話がややこしいことになる。最後はもう、ぐしゃぐしゃである。
 1969年の作品。監督はサム・ペキンパー。
 良い時代は終わっちまったんだという、喪失感が全体を覆っている。
 このやるせなさが、1960年代から70年代前半のアメリカ映画の特徴だと思う。

 映画の後、国立新美術館へ。
 「オルセー美術館展2010」である。
 その前に昼飯が食いたい。
 六本木トンネルを抜けていくが、こっちの方は飲食店の密度が低い。
 こじんまりとしたラーメン屋とか蕎麦屋みたいなものが良いのだが、その手の物が無い。
 美術館の前を通り過ぎると、更にさびしくなる。
 左手は青山霊園だ。
 デニーズがあるが、なんだか混んでそう。
 更にそのまま歩いて、一軒の中華料理屋に入った。
 食べたのは、冷やしタンタンメンだったかな。
 食べている間に、ズボンに汁が飛んだ。
 お絞りでふいたら、そこだけ大きく濡れたようになってしまった。
 ズボンの色が薄いのもあり、また股間に近いあたりなので、やけに目立つ。
 今日は暑いし、そのうち乾くだろう。
 なるべく平静を装って、国立新美術館へ歩く。
 途中、品の良い老婦人に行き会い緊張するが、特に通報されることも無く、無事たどり着く。股間も乾いた。

 ちょっと離れたところにあるチケット売り場で入場券を買い中に入る。
 一階はフードコートのようなスペースがあり、人が一杯。
 「オルセー美術館展」は、2階でやっている。
 こちらも、かなりの人出。
 モネ、ドガ、セザンヌ、ロートレック、ゴッホ、ルソーと有名どころがずらり。
 といっても私は完全な門外漢だが。
 しかし絵というものには、なんだか興味があるのだ。
 だが、人も多くどうにも落ち着いて見入ることが出来ない。
 結局、30分ぐらいで、出てきてしまった。
 夏休みが始まればもっと混むだろうし、これはもうしょうがないだろう。
 
 美術館を出て、街中をぶらぶらする。
 選挙が近く、騒がしい。
 地下鉄の駅の近くへ出て大きな交差点を右へ曲がると、行く手に東京タワーが見えてきた。
 そういう位置関係か。
 気候の良い時期なら、歩いてみても良いなあ。
 もしくはバスに乗って、行き当たりばったりで移動するとか。
 今日みたいに地下鉄に乗っていると、おのぼりさんにはどこをどう移動したか、印象に残らないものなあ。
 今後の課題にしよう。
 正直、今日は疲れた。

 日比谷線、東横線、京急と乗り継いで、横須賀中央へ。
 ここまでくれば、気も楽だ
 「ぶんや」で生ビール、ゴーヤーチャンプルーに、豆腐よう。
 ビールの後は、シークワサー・サワーを2杯。


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夢のかけら 「ソウル・パワー」 [映画]

6月15日(火)

 新宿の「Ksシネマ」に、映画「ソウル・パワー」を観に行く。
 場所としては南口方面。
 普段、あまり縁が無い所だ。
 早く着いたので、目に付いた「タワー・レコード」で時間つぶし。
 さすが新宿。同じ「タワー」でも、横浜店に無いものがごろごろしている。
 SONNY LANDRETHの「OUTWARD BOUND」を買った。
 腹の調子が悪くトイレに行くが、運悪く先客(?)有り。
 しょうがない。映画館に行こう。

 映画館は、ビルの3階。
 小さなエレベーターに乗って上がる。
 ミニシアターだが、ロビーも劇場も、こざっぱりとしている。
 平日の昼間なので、観客は10人ちょっとぐらい。
 まだ腹の具合は悪く、トイレに行きたいのだが、こちらも混んでいる。
 しかしなんとか、開映までには間に合った。
 映画は、1974年にザイール(当時)のキンシャサで行われた。黒人音楽の祭典のドキュメンタリー。
 モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの世紀の一戦にからめて、企画されたもののようだ。
 アメリカのソウル・ミュージックと、ブラック・パワーが燃え上がっていた頃。
 アメリカからはジェイムズ・ブラウン、B・B・キング、スピナーズ、クルセイダーズ、セリア・クルーズとファニア・オールスターズなどジャンルごたまぜの超強力陣が参加。
 アフリカからはフランコ&T.P.O.K.JAZZ、ミリアム・マケバ、マヌ・ディバンゴ、タブー・レイなど。
 リンガラ・ポップは、昔、結構聴いた。動くフランコを観るのは、なかなかに感慨深いものがある。
 ええしかし、面子は凄いのだが、映画としての興奮はいまひとつ。
 なんせ舞台裏の部分が多く、肝心のステージがなかなか始まらない。
 やっと始まっても、だいたい1グループ1曲ぐらいで、しかも短い。
 正直、欲求不満になるのだ。
 B・B・キングとかセリア・クルーズなんて、せめてもう1曲ずつぐらいは聴きたかった。
 B・B・キングって、ブルース通を自称するような人間からは、どうも軽く扱われているような気がするのだが、いやはやあの格好良さは尋常じゃあない。
 あのギター弾いているときの顔が、なんか漏れそうってな感じで、さっきの俺みたい。いや失礼。
 セリア・クルーズは、更に凄かった。
 ファニア・オールスターズの演奏とあいまって、背筋にビンビン来た。
 1970年代の半ば、俺の知らないところで、音楽はこんなに燃え上がっていたんだ。
 アフリカ勢は、フランコとマヌ・ディバンゴが興味深かったが、ちょっと距離も感じた。
 ジャズもソウルもサルサもアフリカ・ルーツの音楽かもしれないが、それぞれの場所で発展していくうちに、かなり違うものになってしまったのだ。
 しかしその違うものが、また一つになることが未来であると考えられていたのが、1970年代なのだろう。
 だが歴史は、そのようには動かなかった、と思う。
 ソウルやファンクはディスコ・ミュージックの波に飲み込まれ、ラップ、ヒップホップ、今様のR&Bと進んでいく。
 アフリカ音楽とシンクロしたのは、どちらかというとロック・フィールドの方だったような気がする。ええと、デヴィッド・リンドレーとか。
 ちなみに、このフェスティバル、興行的には失敗だったようだ。
 成功していれば、本当の意味での「ウィー・アー・ザ・ワールド」になったのかもしれない。
  
 映画の後は駅中の「BERG」で生ビール(315円)に、ホットチリドッグ(399円)。
 計714円払い、トレイを持って立ち飲みのカウンターへ。
 ビールも、パンも美味い。
 さくっと飲み食いして、湘南新宿ラインに乗る。
 大船で乗り換え。しかし久里浜行きが来るまでには20分近くある。
 いつものことだが、夕方の帰宅時間なのに、なんちゅうダイヤじゃ。
 しょうがない。改札の中にあるバー「BARCA」で、モルツ生(390円)。
 昨日、歯を抜いたせいか、2杯目のビールはやけにまわる。
 さあ、そろそろ電車の来る時間。
 ここは料金後払い。
 390円払って、ホームへとふらふら向かうのであった。


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