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70年代の歌謡曲(女性ボーカル アイドル編) [音楽]

2013年1月13日(日) 

 毎度おなじみ70年代の歌謡曲(女性ボーカル)。
 今回はアイドル編であります。

 吉沢京子「恋をするとき」(1971月10月)

 作詞 岩谷時子 作曲・編曲 宮川泰
 ドラマ「柔道一直線」のみきっぺ役で人気者になった、テレビ時代のアイドル女優。
 「奥さまは18歳」の岡崎友紀とは同世代。
 私は岡崎友紀のファンだった。しかし京子ちゃんも、かわいらしかったね。
 2人とも私より年上だが、アイドルのイメージが強い。
 漫画家吉沢やすみが吉沢京子のファンで、だから「ど根性ガエル」のヒロインは京子ちゃん。
 この曲は沖雅也と共演した「サボテンとマシュマロ」の主題歌。
 もっとも、あらためて聴くまですっかり忘れていたけど。
 ドラマは、きちんと見たのかどうかも怪しいのだが、この歌だけは妙に心の底に残っていたようだ。
 

 
牧葉ユミ「回転木馬」(1972年6月) 
 作詞 片桐和子 作曲 ベンチャーズ
 山口百恵が「スター誕生」のオーディションで歌ったことで歌謡史に名を残すこの曲。
 牧葉ユミのことはすっかり忘れていたが歌は覚えている。
 デビュー曲の「冒険」も懐かしい。
 硬質だが伸びのある素敵な歌声。
 本来なら「素敵なお姉さん編」で扱うべきかも。
 しかし前述の百恵ちゃん。それに桜田淳子もスター誕生で牧葉ユミの曲を歌ったということで、こちらに登場いただいた。

 天地真理「若葉のささやき」(1973年3月)

 作詞 山上路夫 作曲 森田公一 編曲 竜崎孝路
 人気ドラマ「時間ですよ」のマリちゃん役がきっかけで、国民的な人気者になった天地真理。
 梶原一騎原作の漫画「朝日の恋人」のヒロインの名前からとったとかいう話だったなあ。
 「朝日の恋人」は「太陽の恋人」というタイトルでドラマ化され、天地真理役は吉沢京子が演じた。
 しかしまあ歌手の方の真理ちゃん人気はすごかったね。
 若い男だけではなく、同性の子供達にも人気があったのが勝因かな。
 後のピンクレディーなんかもそうだった。

 麻丘めぐみ「森を駈ける恋人たち」(1973年4月)

 作詞 山上路夫 作曲・編曲 筒美京平

 長い髪のアイドルとしては、同時期に南沙織がいた。
 当時、私は南沙織派。
 なんとなく浅丘めぐみが好きというのは気恥ずかしいものがあった。
 しかしこれは曲が良いんだなあ。
 バタ臭い天地真理とは別の意味でお姫様キャラ。
 しかし歌のシチュエーションは洋風である。
 
 伊藤咲子「木枯しの二人」(1974年12月)
 作詞 阿久悠 作曲・編曲 三木たかし
 「スター誕生」出身の中では森昌子、岩崎宏美と並んで歌のうまかった伊藤咲子。
 アイドルとしての思い入れはあまりないが、これも曲が良い。

 イントロに鞭の音が入り、凍てついた北の大地が目に浮かぶ。
 「トロイカ」みたいなロシア民謡を連想させる。
 そこから「さらばシベリア鉄道」、「夜空の星」、「そんなヒロシにだまされて」、「冬の散歩道」、ベンチャーズ歌謡、マカロニ・ウェスタンなどと際限なく連想は広がっていく。
 これも時代の音といえるか。
 しかしスコットランド民謡が長らく愛されてきたことも含め、日本人の琴線に触れるメロディーがあることは確かである。
 
 
岡田奈々「青春の坂道」(1976年3月)
 作詞 松本隆 作曲 森田公一 編曲 瀬尾一三
 中村雅俊主演のドラマでの印象が強い岡田奈々。
 吉沢京子や岡崎友紀のように主役を張ることもなく、歌もパッとしなかったが、この曲はそこそこヒットした。
 青春を坂道に例えているが、熱血青春応援歌などではない。
 古本屋で立読みをする「君」のイメージが、のどかな雰囲気を醸し出す。
 でも「君」のいたのは昔だ。今は、どこでどうしているのだろう。
 これは「青春の坂道」だからいいのであって「人生の坂道」だと、演歌か水戸黄門になる。

 浅野ゆう子「セクシー・バス・ストップ」(1976年04月)

 作詞 橋本淳 作曲 ジャック・ダイヤモンド(筒美京平)
 「真夏の出来事」と並んで筒美京平作品の2大傑作。
 足の長い浅野ゆう子は新世代って感じで、ディスコ歌謡に良く似合っていた。
 
 
高田みづえ「硝子坂」(1977年2月)

 作詞 島武実 作曲 宇崎竜童 編曲 馬飼野康二

 これ、宇崎竜童だったんだ。
 演歌的な節回しが独特の味わいの高田みずえ。
 しかし本格的な演歌にはいかず、宇崎竜童や桑田佳祐の歌がマッチするというところが味わいである。
 今は相撲部屋のおかみさんだ。
 
 山口百恵「夢先案内人」(1977年4月)

 作詞 阿木燿子 作曲 宇崎竜童 編曲 萩田光雄
 こちらも宇崎竜童。
 耀子・竜童の黄金コンビである。
 この後の「イミテーション・ゴールド」と迷ったが、解放感のあるこちらにした。
 百恵ちゃんは(特に耀子・竜童組と組んだ時は)素のしゃべりと、歌の世界のギャップが大きくて、今でいうと仲間由紀恵みたいなものか。
 2~3年引退を遅らせて「ごくせん」みたいなのをやってくれてたらなあ、なんて夢想する。
 まあ「トリック」でもいいけど。
 その場合、阿部寛の役は三浦友和なんだろうなあ。
 このコンビで、からりとしたコメディーやったら、絶対面白かったと思う。
 できたらアクション物が良い。
 三浦友和はいつもあくせく走り回ってるんだが、ドジを踏んでは百恵ちゃんが大笑い、みたいなやつ。
 
 
桜田淳子「リップスティック」(1978年6月)

 作詞 松本隆 作曲・編曲 筒美京平
 こちらは隆・京平のこれまた強力タッグ。
 中島みゆきの「追いかけてヨコハマ」と迷ったが、今回はこちらで。
 百恵ちゃんも淳子ちゃんも、アイドル歌手としてはそろそろ終盤。
 しかし歌は、この頃の方が味がある。

 というわけで以上10曲。
 「青春の坂道」と「硝子坂」を取りあげるために「アイドル」というくくりで並べてみた。
 自分自身が10代だったこともあって、やはり特別な感慨がある。
 
ずっと頭の中でなり続けていた曲もあれば、すっかり忘れていた曲もある。
 でも一度耳にすると、ぐわっと記憶がよみがえってくる。
 「サボテンとマシュマロ」の主題歌なんて典型的なもんだ。
 記憶って面白いなあ。


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