駅前路地の大衆酒場 横須賀中央「酒蔵お太幸中央店」 [横須賀]
2012年2月24日(金)
昨日の「天国」に続いて、今日は「お太幸」。
横須賀の酒飲みで、知らない人いないだろう老舗の大衆酒場だ。
私も、学生時代から行っている。
横須賀中央駅の改札を出た左へ降り、メガネ屋とJTBの間の路地を入る。
少し行った左手。
正面は同じ「お太幸」の本店。
少し先は、これまた有名店の「中央酒場」である。
何十年ぶりかで「お太幸」の暖簾をくぐる。
扉は木枠の自動引き戸。
同じ自動でも、サッシでない分「中酒」より敷居が低い。
一階はカウンターのみ。しかし結構広い。
カウンターは3つに分かれており奥、が変形L字型が2つ。
手前が凸の上辺が無い形。なんだか分かりずらいだろうが、行ってみればわかる。
私は入ってすぐの所に陣取った。
カウンターは化粧版張りで、欠けてきたところをガムテープで補修してある。
ある意味「天国」より大衆酒場度が高いとも言える。
まずは瓶ビール(560円)を頼む。
最近、私はこういうところでは生ビールよりは瓶を頼むことが多い。出てくるのが早いからだ。
それに瓶だと手作業があるし、一人飲みには重宝なのである。
これが何人かで飲みに行く場合は、逆に生だったりする。
ついだりつがれたりが、わずらわしい。
出てきたのは、アサヒ・スーパードライの大瓶。
サッポロだったらよかったが、まあしょうがない。
つまみはヌタ(340円)に、ナスの一本漬け(390円)。
ヌタは、マグロにネギにワカメ。
ナスの漬物には、練り辛子が添えられている。
BGMに、一昔前の歌謡曲が流れている。
アグネス・チャン、ちあきなおみ、アリス、チェッカーズ、八神純子。
1970年代だな。
つまり私の、どストライクである。
まあ大衆酒場には別にBGMなどいらないのだが、このあたりだとつい聞き入ってしまう。
しかし懐メロというのも、変わったものだ。
昔なら、井沢八郎とか春日八郎なんかがかかっていたところだ。
そのうち70年代の流行歌と、じっくり付き合いなおしてみたい。
まあBGMはともかくとして、ここのカウンターに座っていると、なんだか「帰ってきた」という感情が湧いてくる。
昔来たといっても、たいていは二階の座敷だったんだが。
何だろう。
このがらんとした感じが、ノスタルジーをそそる。
ビールの後、熱燗。
「燗酒」なんて言葉は、大衆酒場には似合わない気がする。
目の前には燗付け機。
注ぎ口は、なんと5連である。
普通は上に一升瓶が刺さっているものだが、ここのは四角い段ボールの箱が乗っかっている。
これはおそらく、段ボールの中に日本酒の入った容器が収められているのだろう。
銘柄は「寿海」。
1.8ℓの文字が見えるので、一升瓶と同じ容量だ。
世の中には、いろんな物があるなあ。
味は、すっきり飲みやすい。
最近は、すっかり普通酒ファンである。しかも熱燗。
っていうか、この手の燗付け機の場合、みんな熱燗になっちゃうんだけど。
1.6合で440円。半端な量が、また面白い。
目の前の本店は、こぎれいなつくり。
しかしここはここで、そのまま残しているのが面白い。
カウンターの化粧版ぐらい、修繕出来そうな気もするけど。
まあこういうのが好きな人もいるんだろう。
たとえば私とか。
お勘定は、伝票を入口近くのレジに持って行って払う。
計 1740円
お太幸はまだ行ってないですね。外から見るだけで通り過ぎて中酒に行っちゃいます。でも雰囲気良さそうですね。一人飲みカウンターもあるし。
私も一人飲みが多いのでカウンターの広い店が好みです。あとはつまみの量が一人でちょうどいいかです。2品頼んだら1品づつが多いとキツイですから。今度寄ってみます。
by りーまんず@たけ (2012-03-06 08:52)
コメントありがとうございます、りーまんず@たけさん。
駅前で、早くからやっていて、結構広いのにカウンター主体。
ふらりと立ち寄るには、なかなか良いところです。
私自身何十年ぶりかの訪問でしたが、すっとなじめました。
わざわざ目指して行くところではないのかもしれないけど、気が付けばいつもそこにいてくれる頼もしい存在です。
つまみの量も、良い具合だと思います。
by 風車のダン吉 (2012-03-09 08:22)