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恋する六ちゃん 「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」 [映画]

2012年2月1日(水)

 ショッパーズで「ALWAYS 三丁目の夕日‘64」を観る。
 1964年は東京オリンピックの年。
 最初の話の6年後にあたる。

 メインの物語は2つ。
 1つは鈴木オートの女子工員、六ちゃんの恋の物語。
 相変わらず油にまみれて仕事をしているが、おめかしすればなかなかの美人さんだ。
 なぜおめかしするかといえば、好きな人ができたから。
 その相手というのは、若いお医者さん。
 しかし彼にはよくない噂があって・・・
 どうなる六ちゃん。
 もう1つは、売れない小説家である茶川さんの物語。
 ヒロミと夫婦になり、淳之介と三人で暮らしている。
 ヒロミのおなかの中には、茶川の子供が。
 淳之介は高校生になり、東大目指して勉学にいそしんでいる。
 茶川は相変わらず子供向けの冒険SFを書いて、糊口をしのいでいる。
 しかし最近同じ雑誌に緑沼アキラという新人が現れ、茶川の連載も危うい状態に。
 どうする茶川。

 六ちゃんの話は、観終わってみれば、いささかあざとい。
 大体「バカンス」なんて言うから、話がややこしくなるのだ。
 すべてがわかった後でも、あの医者には好感が持てなかった。
 と、すっかり親父目線である。
 茶川さんは、本当に不器用。
 世の中、いろんな道があるだろうに、あのようにしか生きられない。
 今回あらためてHPを確認したら、あの人も東大卒という設定なんだね。
 3作目だからか、町の風景もそこに住む人たちも自然になってきた。
 今までの中で1番の出来ではないか。
 安易な企画として批判的に扱われることの多いシリーズ化だが、こういう効果もあるわけだ。 

 となれば、次の舞台はビートルズ来日の1966年が良い。
 鈴木オートの息子、一平が話の中心になるのではないか。
 今や、あの一平も高校3年生。
 世界中を巻き込んだビートルズ旋風のおかげで、一度はあきらめたギター熱がよみがえる。
 店のことは手伝わず、毎日遊んでばかりなので父親は機嫌が悪い。
 当然ビートルズも嫌いである。
 一平は免許のとれる年齢になったので、店の車を借りて機材の運搬などもする。
 車に関しては親父も甘い。
 ある日、仲間と湘南まで演奏に行く一平。
 仲良くなった女の子を、帰りに車で東京まで送っていくことにする。
 有頂天の一平たちだが、途中で車がエンコ。
 一平の手では直せない。
 と、そこへ通りかかった格好良いスポーツカー。
 降りてきたこれも格好良いお兄さんが、チョイチョイと直しちゃう。
 女の子はあっさりと、そっちに乗り換えだ。
 やっぱりモテるためには車だと方針転換。
 親父に弟子入り志願する。
 大喜びの親父。
 しかし、やはりやんちゃな一平のこと。
 客から預かった高級車を無断で持ち出し、女の子とドライブに。
 カーブに高速で突っ込み、事故ってしまう。
 親父はもう大激怒である。
 当たり前だ。
 どうする一平。

 一方、淳之介は少年SF作家として順調に作品を発表。
 この年の1月には、あの「ウルトラQ」が始まっている。
 7月には「ウルトラマン」「マグマ大使」が始まり、爆発的な怪獣ブームがやってくる。
 淳之介も、新しいドラマの脚本家として参加することになる。
 毎週新たな怪獣が登場しヒーローと戦うのが、この手のドラマの定石。
 しかし淳之介は、もっとSF的なアイディアをいかした物を作りたい。
 当然、製作側と対立することになる。
 どうする淳之介。

 茶川さんの方は、子供向け読み物に見切りをつけ(つけられ?)大人向けの娯楽小説に活路を見出そうとする。
 なぜかチャンドラーにはまってしまい、ハードボイルド小説に挑戦。
 自身もトレンチコートなど着て、街を徘徊したりする。
 しかし、そこはいつも品格を大事にする茶川さんのこと。
 エロスやバイオレンスを求める編集部と、こちらも対立だ。
  
 これだと、六ちゃんやヒロミさんは脇だなあ。 
 そこは一平と淳之介の相手に、若い子を配しよう。
 少しずつ世代交代である。
 「三丁目の夕日 ネクスト・ジェネレーション」とでもするか。 
 
難点はビートルズ関係の権利をクリアしなければならないことと、怪獣ブームを批判的に扱ってしまうことだ。
 東宝じゃあ、やりづらいよなあ。

 これでコケなければ、第5弾の舞台は1970年。
 大阪万博の年である。
 前年にはアポロ11号が月に行っている。
 この辺りまでが「三丁目の夕日」で扱える限度だろうな。
 
 となればキャストを一新し、鈴木則文とトモエの出会いを描く「三丁目の夕日 ビギニングス」って手もあるぞ。


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