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シーザー売り出す 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」 [SF]

2011年10月13日(木)

 ダイエーで「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」を観る。
 かの懐かしき「猿の惑星シリーズ」の、別バージョンと言ったら良いのか。

 (以下、多少ネタバレ)
 ある製薬会社(その名も「ジェネシス」)が、アルツハイマー病に効く薬を開発する。
 で、その薬の効能を試すため、猿を実験台に使う。
 特に一匹の猿に効果が現れ、異常に知能が発達する。
 なんだかんだと有って、その猿の息子が会社に内緒で育てられることになる。
 シーザーと名づけられたその猿も、異常に頭が良い。
 しかし世間とうまく行かなくて、施設に入れられてしまう。
 どうなるシーザー、というお話。
 小さい頃は、無邪気に飛び回る、やんちゃ坊主。
 このあたりは、実にかわいい。
 しかし思春期になり、自分とこの世の中の矛盾した関係に悩むあたりから、話がぐっと重くなる。
 いじめられるにつれて、その目に暗い影が宿り、ジェームズ・ディーンか「スタンド・バイ・ミー」のリバー・フェニックスみたい。
 溜め込んだ怒りが、最後に爆発するあたりは東映か。

 シーザーの方に色っぽい話が無いのも、話を男っぽくしている。
 普通だったら若いメス猿を配して、ドラマを作るところだ。

 (以下、創作)
 たとえば、施設に君臨しているボス猿がいて、メス猿達はみんな彼の周りで機嫌をとっている。
 しかしある若いメスだけが、どうしてもなびかない。
 結果、みんなでのけ者にして、エサもろくにもらえない状態になっている。
 それに憤慨したシーザーが、ボスと対決。そのメス猿を庇護下におく。
 彼女は、その男らしさにうっとりとし、以来寄り添うようになる。
 牢獄のような施設の中で、小さな安らぎを得たシーザー。
 しかしある日、若いメス猿は実験台として、製薬会社に連れて行ってしまう。
 実験台として亡くなった母親の面影も、まぶたの裏に重なる。
 堪忍袋の緒が切れたシーザーは、仲間と共にジェネシスへと決死の突入をするのであった、みたいな。

 通俗かもしれないが、この方が話がすっきりするのではないだろうか。
 飼い主の男性が恋人といちゃついているのに嫉妬を感じるあたりから、自我が目覚めてくるわけだし。
 その辺はパート2で、というつもりなのかもしれないが、あの結末だと続編は作りづらいかな。
 


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