かめばかむほど JOHN HIATT 「WALK ON」 [ROCKでいこう]
2011年10月9日(日)
ジョン・ハイアットの代表作といえば、ライ・クーダーと組んだ「ブリング・ザ・ファミリー」。
もしくは、サニー・ランドレスを起用した「スロー・ターニング」が定番。
確かにそれらのアルバムは名作なのだが、私が聴く回数が一番多いのは、この「ウォーク・オン」。
アコースティック・ギターとマンドリンの音が印象的。
音に隙間が有る分、ボーカルもふくよかに聴こえる。
ところどころにかぶさるコーラスも、効果的である。
ジョン・ハイアットの声ってのは、乾いた感じのしゃがれ声。
噛みしめるように歌う時には、それが味なのだが、あまり器用な方じゃあない。
そこにコーラスが入ることで、うまいこと変化をつけている。
9曲目の「I CANT WAIT」では、あのボニー・レイットが参加。
あまり盛り上げず、寄り添うように歌う様が美しい。
サニー・ランドレスのアルバムのように、一聴してのインパクトは無いかもしれない。
しかし聴けば聴くほど味わいが増すのが、ジョン・ハイアットの音楽だ。
なんて言いながら、私も全てのアルバムをフォローしているわけじゃあないけど。
前にも書いたが、ジョン・ハイアットを聴いていると、そこからいろんな世界が広がっていく。
例えばライ・クーダーだったり、サニー・ランドレスだったり、ボニー・レイットだったり。
更に、そこから芋ずる式に引っ張っていけば、ある種の音楽の一大曼荼羅が出来てしまう。
まあ、こんな話はどうにでもこじつけられるわけだが、今の私にとっての核の一つがジョン・ハイアットなのである。
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