稲妻ギターおじさん SONNY LANDRETH 「FROM THE REACH」 [ROCKでいこう]
2011年10月4日(月)
サニー・ランドレスは、ルイジアナの驚愕ギタリスト。
生まれはミシシッピーだが、幼少時にルイジアナはラファイエットに移住。
プレスリーの影響で、13歳頃からギターを始める。
1970年代末にはザディコの大御所、クリフトン・シェニエのバンドに参加。
やがてソロアルバムを出すようになり、ジョン・ハイアットのバックとしても活動するようになる。
ライ・クーダーの参加したアルバム「ブリング・ザ・ファミリー」をひっさげてジョンが来日した際、ライの代わりに来たのがサニー・ランドレス。
で、誰も知らなかったそのギタリストの出す音に、みんなのけぞったというのが伝説になっている。
ソロ・アーチストとしては1992年の「アウトワード・バウンド」及び1995年の「サウス・オブ・I-10」あたりで、好き者達の注目を浴びるようになる。
ちなみに、私が初めて買ったのは「サウス・オブ・I-10」。
当時、確かに面白いとは思ったものの、そのハイ・エナジーぶりに、ちょっと持て余し気味だった記憶がある。
CD1枚聴くと、もうぐったり、みたいな。
でも、慣れてくると、これが徐々に快感に変わっていく。
ルイジアナと言う土地の養分をたっぷり吸いながら、その音はうねり、ころがり、天に駆け上がる。
甲高い独特の声も、また癖になる。
そんなサニー・ランドレスの今のところの最新作が、この「フロム・ザ・リーチ」。
2008年の作品である。
相変わらずギンギンの、ランドレス・ワールド。
しかし初期の頃に比べると、リズムが柔らかいかな。
ドラムスの他に、パーカッションが2人クレジットされている。
ゲストにはエリック・クラプトンや、マークノップラー、Dr.ジョンみたいな大物。
個人的に興味をひかれるのは、ジミー・バフェットだな。
他にも色々いて、要はその手のミュージシャンが競演してみたくなる人って訳だ。
しかしクラプトンが「最も過小評価されているギタリスト」と言ったとかで、あちらでもマイナーな存在みたいだけど。
ただ、ローウェル・ジョージのような不遇感は無いような気がする。
それはサニーの作る音楽が、大地と天と結ぶ稲妻のようなぶっとさを持っているからではないか。
1951年生まれの60歳。
そろそろガツンとした新譜が欲しいところだ。
待ってるよ。
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