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京急本線呑みある記その41 大森町 そば処「若松」 [京急本線呑みある記]

2011年7月2日(土)

 北へ再び。

 鴨居で「華麗なる賭け」を観る。
 1968年の作品
 主演 スティーヴ・マックイーン
     フェイ・ダナウェイ

 金持ちの実業家がスリルを求めて、銀行強盗を働く。
 実行犯ではないが、首謀者は彼(S・マックイーン)。
 刑事と手を組み彼を追うのが、保険会社の調査員(フェイ・ダナウェイ)。
 実業家もやり手だが、この調査員も相当な曲者。
 パッと犯人のめぼしをつけ、大胆に接近を図る。
 凝ったカット割りや音楽が、時代を感じさせる。
 犯罪者をヒーローとして描くのも、この時代ならでは。
 「ルパン三世」なども、やはりこの空気の中から生まれたのだろうか。
 ちなみに調べてみると、モンキー・パンチの漫画が始まったのは、1967年である。
 おっと、こっちの方が先だったね。

 映画の後は、昼飯。
 どこかでラーメンでもと思っていたが、急に気が変わる。
 横浜で京急に乗り換え大森町へ。
 2年ほど中断したままの「京急本線呑みある記」を進めちゃおう。
 思い立ったが吉日だ。
 
 蒲田もそうだが大森町駅も、高架工事の真っ最中である。
 道路工事てのは概してうっとおしいが、駅そのもの工事は何だかうきうきする物がある。
 そういえば今読んでいる「僕はビートルズ」でレイが働いているのも、蒲田の工事現場だったっけ。
 高架化が完成すれば、人や車の流れもスムースになるだろう。
 改札を出て右手、踏み切りと反対側の商店街へ入る。
 何だか見覚えがあるような気がしたが、訪れるのは初めて。
 たぶん前回(2年前!)の、梅屋敷の商店街のイメージがダブっているのだ。
 すぐに、ひなびた蕎麦屋を発見。
 ここでビールでも飲みながら、蕎麦を手繰るというのもいいが、もうちょっと歩いてみたい。
 少し行くとまた蕎麦屋、発見。
 「満る賀」と言う名前で、どこかで見覚えがある。
 確か、ネットで見たのではないか。
 これもまた渋いたたずまい。
 しかし、もうちょっと歩いてみよう。
 ネットを見た時の記憶によると、もう少し先にも蕎麦屋があるはずだ。
 確かこの辺と、あたりをつけて覗き込んだ路地の向こうに、やはり蕎麦屋らしき店が見えた。
 「若松」という店である。
 真新しい建物で、暖簾は爽やかなグリーン。
 おじさんにはそぐわない気もするが、喉も渇いたしここにしよう。
 入った店内は、更にお洒落ですっきり。
 正面右手に大テーブル(十四人がけ)。
 左手には小テーブルが並ぶ。
 午後1時を過ぎているせいか、大テーブルにはおじさんが一人。
 小テーブルは女性のグループ客。
 私はビールと冷やしきつね蕎麦(730円)を頼んだ。
 注文を受けた店の男性がすぐ戻ってきて「ビールはキリンラガーの大瓶とアサヒの小瓶がありますが」
 「キリンの大瓶で」
 「かしこまりました」
 ちなみに大瓶は580円である。
 この手の店としては、手ごろな値段ではないか。
 お通しの漬物とともに、ビールが出てくる。
 ああ美味い。
 夏の昼下がりに蕎麦屋で飲むビールは、格別である。
 蕎麦が出来てくるまでの時間が、黄金色に輝くってなもんだ。
 これが夕方以降になると、がやがやと飲んでいる人たちが多くて、風情も何もあったもんじゃあない。
 もっとも、食事をしに来ている人から見ると「なにあの人、昼間からビールなんか飲んじゃって、アル中じゃあないかしら」なんて思っているかもしれないけど。
 さて、冷やしきつねが来た。
 具沢山。きつねと言うぐらいだから、細切りにした油揚げが一番多い。
 それに玉子焼き、ワカメ、キュウリ、ナルト。
 このラインナップから判るとおり、冷やし中華の蕎麦版である。
 よく見れば、器も冷やし中華用の皿だ。
 自分で、そばつゆを上からかけまわす。
 ビールは、まだ半分ほど残っている。
 蕎麦の上の具は、良いつまみになる。
 もっとも蕎麦自体も、つまみとしてはなかなか良いものである。
 この感じは蕎麦屋独特の物だ。
 例えばこれがラーメン屋なら、ビールなど頼まないのではないか。
 少なくとも昼間は。
 やはり蕎麦屋で飲む酒は、昼下がりが良い。
 これが近所なら、日本酒なども飲みたいところ。
 しかし、ここは東京だ。
 さっさと切り上げて帰るとしよう。
 計 1310円
  


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