あなたに、ここに居て欲しい 「スタンド・バイ・ミー」 [映画]
6月4日(土)
上大岡で「スタンド・バイ・ミー」を観る。
1986年の映画。
日本での公開は1987年。
新聞を読む中年男。
弁護士が刺殺された事件が書かれている。
そこから男は、少年時代の出来事を思い出す。
12歳の夏休み。
悪ガキ4人組はひょんなことから、死体を探す旅に出る。
馬鹿なことを話しながらの珍道中。
しかしそれぞれに問題を抱えており、涙を流す一幕も。
色々なトラブルにも見舞われながら、やがて一行は旅の終点へ。
そしてそこには、最大の危機が待っていた。
一応主人公は、語り手でもあるゴーディー。
ひ弱そうな感じで、特技は物語を作ること。
スポーツマンの兄がいたことから、複雑なコンプレックスを抱いている。
しかし、なんといっても、リヴァー・フェニックス演ずるクリスである。
男気があり、体格も立派。頭も良いらしい。
ただ家庭に問題があり、周囲からはろくな人生を歩まないだろうと思われている。
またそう思われることにより、自分自身でも将来を投げちゃっているところがある。
そんな彼が、やはり問題を抱えた仲間達と旅をすることで、何かが変わり、新たな道へと踏み出していく。
しかしまあ、なんという結末であることか。
人生と言うものは、残酷である。
ゴーディーの方は念願の作家になり、家庭にも恵まれているようだ。
「書くことに困ったら、僕達のことを書けば良い」とクリスは言った。
そしてその話を書いたのだから、仕事としては行き詰っていたのかもしれない。
この大人になったゴーディーを演じているのが、リチャード・ドレイファス。
あの「アメリカン・グラフィティー」の主人公である。
大体、この映画自体が「アメグラ」に、よく似ている。
その主人公を演じた人をここに持ってくるのは、大胆な感じがする。
しかし、おじさんになったリチャード・ドレイファスというのも、あらためて観ると味がある。
「アメリカン・グラフティ」が1973年の映画だから、そこから数えて14年。
またチンピラのリーダー、エース役で、若き日のキーファー・サザーランドも出ている。
大ヒットドラマ「24」は2001年の作品で、「スタンド・バイ・ミー」からは14年の歳月が流れているのである。
そこから更に10年が過ぎた。
私はなぜか、酒抜きの日々を送っている。
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