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どこへ行くのかわからない 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」 [本]

2011年5月21日(土)

 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」読了。
 今をときめく人気作家の短編集。
 夜な夜な動物園に集まった男達が、シンリンオカミの檻の前に横たわっている男を見て想像をめぐらすのが「動物園のエンジン」。
 なぜか、チェスタトンを思い浮かべた。

 泥棒探偵黒沢が人探しに来て、山間の集落に伝わる奇妙な習俗にからむ「サクリファイス」。
 サクリファイスって何だと思ったら、いけにえのことだった。
 横溝正史と言うよりも、ドラマ「トリック」を思い浮かべた。

 昔、変わり者の作家が書いた言葉が売れないロックバンドの曲に盗用され、様々な人を救い、めぐりめぐって世界を救うというのが、表題作の「フィッシュストーリー」。
 フィッシュストリート言うのは、ほら話のことらしい。
 展開が読めず、鼻面を引きまわれている間に、すとんと終わっちゃう。

 最後の「ポテチ」は、小道具の使い方が上手い。
 ポテトチップスと「タッチ」でよくもこんな話を。
  
 この人の小説を読むのは初めて。
 つかみどころが無いような気もするが、面白かった。

 話は変わるが、三日前に缶ビールを3缶飲んだ。
 一昨日は2缶。
 昨日は1缶。
 そして今日はついにアルコール抜きだ。
 飲む量によって、明らかに体調が違うのである。
 食べる方はOKなので、日常生活に問題は無い。
 ただ、このブログが問題か。
 どうなることやら。


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