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年の瀬にマンガ ジョージ秋山「浮浪雲 90」ラズウェル細木「酒のほそ道 26」安倍夜郎「深夜食堂 ①②③」 [本]

2009年12月30日(水)

 ここのところ読んできた、マンガのことなど。

 まずは、ジョージ秋山「浮浪雲 90」。
 うーん、90巻目か。凄い。
 私がジョージ秋山の作品を初めて読んだのは、少年マガジンの「パットマンX」。
 少年向けギャグマンガだが、すでに、
らしさは現れていたと思う。
 その後「アシュラ」や「銭ゲバ」などで話題をまく。しかし正直あのあたりは、ついていけなかったなあ。
 「浮浪雲」は、1973年から「ビッグコミックオリジナル」に連載開始。
 いまだに続いているわけだから、ダントツの代表作だろう。
 実際に読み始めたのは、連載開始から2~3年後かな。
 雑誌で読んだり、単行本を買ったりして、おそらく全部読んでいるのではないか。
 他のとんがった作品に比べると、かなりぬるい。そのぬるさが長く続く秘訣か。でも、それだけでは足りない。
 やっぱり、キャラクターだろうな。要するに、出会ってしまったわけだ。
 コナン・ドイルにおける、シャーロック・ホームズみたいなもんだ。
 
 次は、ラズウェル細木「酒のほそ道 26」。
 「浮浪雲」にはまだまだ及ばないが、こちらも長く続いている。
 しかしまあこのテーマで、よく続くもんだ。ほとんどが飲み食いの薀蓄と、あるある話。
 主人公の岩間宗達も、ただの酒好きの若者なんだが。
 ただ、似たようなテーマでも、他のシリーズでは今一物足りない。これもキャラクターの勝利なんだろうか。
 解説で吉田戦車が、ラズウェル細木の絵のルーツがわからないということを書いている。私も、この絵は謎だなあと思っていたのだ。で、その後滝田ゆうや、永島慎二の名前が出てくる。その辺はまるで読んだことが無いのだが、そういう楽しみもあるわけだ。
  
 で、安倍夜郎の「深夜食堂 1~3」。
 これには、やられた。
 夜12時から朝7時まで営業している大衆食堂に集う人たちの人情話。
 メイン・キャラクターは食堂の親父だけど、この人、だいたい料理作っているかタバコすっているかのどっちか。
 物語の主役は、そこに集う客たちだ。
 食堂にあるような料理や食材に引っ掛けて、人間ドラマを作り上げていく。杉浦日向子+浅田次郎みたいな感じ。
 話も良いんだけど、絵にインパクトがある。昭和の香りぷんぷんだ。
 この絵は何だろう。マスターがねずみ男に見えるので、水木しげるあたりが思い浮かぶのだが。
 
 


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