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京急本線呑みある記その40  梅屋敷「八戒」 [京急本線呑みある記]

2009年6月23日(火)

 「あれれ」
 気がついたら目の前には、
さいか屋があった・・・・・・。

 梅雨だから仕方が無いが、朝から湿気が多い。体調も今一つだ。早くから動き回る予定が、朝飯食ってから一時間ほど横になる。そのうち多少楽になり、遅まきながら出かける。

 京急に乗って川崎へ。「天龍」で昼飯を食うつもりが、気がついたらさいか屋の手前まで歩いていた。ぼーっとしてるなあ。「天龍、天龍」と頭の中で繰り返しながら、DICEの裏手まで戻る。このちょっとしたタイムロスのために、店の前は長蛇の列だ。列に並ぶのは好きじゃないのだが、他の店を探す元気も無く、そのまま後ろについた。
 待っている間に、オネエサンが注文を取りに来る。今日は家を出る時から、五目焼きそばと決めていた。「五目焼きそば、五目焼きそば」と頭の中で繰り返しながら、順番を待つ。客が入れ替わり奥の席へ。私の分だけ、お冷が出てこない。「お冷、お冷」と頭の中で繰り返す。こんなことは、頭のなかでつぶやいていてもしょうがない。声をかけると今度はどんどん注いでくれて、熱々の五目焼きそばを食べ終わるまでに5~6杯飲んでしまった。現金なもので、腹が膨れたら元気が出てきた。

 その勢いでチネチッタに行き、「レスラー」を観る。こりゃあ凄い。ミッキー・ローク、一世一代の晴れ姿だ。ただこういうのは、1回こっきりだから良いのである。まさか「レスラー2」なんて作らないよな。

 
映画の後、DICEの4階にある「あおい書店」をぶらぶら。広々として気持が良い。国内最大級の売り場面積とのこと。しかし小林信彦の「紳士同盟」とか、光瀬龍の「多聞寺討伐」とか、買おうと思っている本に限って見当たらない。まあ、そういうものだ。結局、 吾妻光良の「ブルース飲む馬鹿、歌う馬鹿」を買った。

 再び京急に乗り、梅屋敷で降りる。
 ここでまた失敗。電車の最後尾に乗っていたため、ホームについても扉が開かず、あわててダッシュする。そういえば、ホームが短い為、後ろの2両はドアが開かないことは、アナウンスされていた。油断していたぜ。
 ホームの頭上は、蒲田と同じく高架工事の真っ最中。そのまま前方に歩き改札を出る。右手は踏み切り。少し先に国道が見える。左はまっすぐ続く商店街だ。取り合えず、左の商店街を進む。特に特徴の無い商店街だが、車を入れていないため歩きやすい。しかし酒場濃度が低い。中華料理屋も半端な時刻(16時15分頃)
なのでしまっている。カフェはあるが、早い時間からやっている酒屋の立ち飲等は無い。

 行く手左上方から強い日差しが照りつけて、まぶしい。湿気が無くなってきたので、いくらでも歩けるけど、そろそろ喉も渇いてきたなあ。と思っていたら、前方に焼き鳥屋らしきけむり。近づいてみると、小ざっぱりしているが焼き鳥屋で、もう入れるようだ。「八戒」と言う名前である。16時から18時まではタイムサービスで、ビールが350円とのこと。やったね。吸い込まれるように引き戸を開け店内へ。
 店の中は細長く、こじんまりとしている。右手が6席ほどのカウンター。左に二人がけの小テーブルが2つ。奥に4人がけのテーブルが1つ。カウンターの奥の2脚だけが背もたれのついた椅子で、後はパイプ脚の丸椅子だ。
 丸椅子に座り、生ビールを頼む。あらためてメニューを見ると、生中は380円。なんだ、元々安いんじゃあないか。出てきたジョッキは多少小ぶりだが、がっかりするほどではない。外の置き看板には、アサヒスーパードライ生中400円と出ている。え、400円?では、このメニューの380円と言うのはなんだ?謎は謎を呼ぶが、ここは先へ進もう。
 とりあえずのつまみとして枝豆(300円)。串焼きは、焼きトンと焼き鳥が列を違えて表示してある。どちらも同じぐらいの種類があるが、「八戒」と言う名前からして焼きトンメインと見た。バラ(130円)、カシラ(120円)、レバ(100円)、シロ(100円)を一本ずつ。レバだけタレで、後は塩で頼んだ。
 カウンターの中には、若い男性が2人。1人が焼き手で、店頭販売も担当。こちらが店主、もしくはチーフかな。
 枝豆は、すぐ出てきた。冷蔵庫で冷やしてあったらしく冷たい。それと量が多い。これは何人かでつまむものだな。串焼きが焼けるまでのつなぎなら、冷奴の方が良かったか。ちなみにここは、刺身も結構ある。今日はアッサリ行きたいので頼まないけど、しっかり腰をすえるつもりなら、その辺りから入るのも手だ。
 メニューはなかなか豊富で、今風の串焼き居酒屋って感じか。値段も安い。もっともメニューの値段は、税抜き価格なのだった。これで、さっきの「生中二重価格の謎」は解けた。しかし税抜き価格表示ってのは、どうなんだろう。まあ馴れの問題なんだろうけど。
 焼き鳥は、シロから出てきた。ビールをお代わり。
 次はレバ。それぞれ洒落た長方形の皿にのって一本ずつ出てくる。
 店の内装もスッキリ茶系。床は黒。椅子の足も黒。腰掛の部分は焦げ茶色。カウンターは明るい茶色。壁はクリーム色。要するに上に行くほど明るい色になっている。
 日本のポップスが低く流れ、それに混じって八百屋の売り声が聞こえる。目の前が、大きな八百屋なのだ。今日のお勧めは桃太郎トマトのようで、やたらと連呼している。年配の女性に混じって、小さな男の子を連れた若い母親が野菜を手にとって選んでいる。野毛のような飲み屋街も良いが、人の普通の暮らしに混じって一杯やる感じと言うのも、また良いもんだ。特に知らない街では。
 二人組みの客が入ってきて、奥のテーブルに陣取る。
 バラとカシラは、一緒に出てくる。2杯目のビールで焼き鳥は食べ終わったが、まだかなり枝豆が残っている。ホッピーがあれば、2杯目からホッピーだったかもしれない。が、ここには無い。サワーや焼酎の水割りで枝豆は、なんだかつまらない。結局、3杯目のビールを頼む。
 〆て1,820円。

 外に出ると日も傾き、もうまぶしさは無い。少し進んでから駅に戻る。
 もう17時過ぎ。路地をのぞけば焼き鳥屋もある。しかし、ぱらぱらとある程度。
 下りのホームに入るため駅前の踏切を渡ると、お、こちらはちょっと感じが違う。渡ってすぐ左には、なにやら大衆酒場らしき店もある。いずれ訪れてみたい。
 


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