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京急本線呑みある記その36 川崎「ぶったち」「立ちのみちょいのみてい チッタ処」「元祖立ち飲み屋」 [京急本線呑みある記]

2009年5月11日(月)

 八丁畷から京急に乗って一駅で川崎に着く。
 今日はチネチッタで「寅さん」を観るのだ。チネチッタはJRの駅の方が近く、京急からだと結構距離がある。せっかくなので、街をぶらぶらする。空には雲がかかり、歩くにも丁度良い。何度来ても駅から国道15号線の間の飲食店街は、ど迫力である。
 これも時代か、立ち飲みの店が目に付く。チッタの近くには「ぶったち」という店があった。実に男の街、川崎らしいネーミングだ。よし、川崎は立ち飲みにしよう。

 さて、まずは「寅さん」。「男はつらいよ40周年記念上映」と銘打たれている。いつものように本館に行くと、「男はつらいよ」は、チネグランデで上映しているとの掲示があった。そうかと思い、階段を降り道を横切ってチネグランデに行く。するとチケットは本館で買ってくれとのこと。うーん、また逆戻りだ。とほほ。
 シネコンである本館と違って、チネグランデは独立した建物。横須賀の小さな映画館で馴れた目から見ると、中はとても広々としている。過ぎ去った夢のようだ。ただ、なんとなく古臭さを感じさせる。このような特集上映には似合っているが、客席はガラガラ。そのうち、幾つかに分割なんてことになるのではないか。
 それはそれとして、今日は「寅次郎 あじさいの恋」。舞台は京都。マドンナは、いしだあゆみだ。いしだあゆみはきれいで、なおかつ色っぽい。自分も寅さんになったつもりで、ドキドキする。

 映画の後は、さあ立ち飲み酒。なんとチネチッタの敷地内に一軒ある。「立ちのみちょいのみてい チッタ処」。大船や横浜にもあるチェーン店だ。チッタの中にあるので、映画の半券で生ビール一杯タダになる。15時開店で、今15時。店は開いており看板も出ている。しかし厨房担当の人が買い物に出ているとのこと。
 ではと先ほどの「ぶったち」に向かってみる。こちらは入れそうだ。開けたばかりのようで、明らかに外国人顔の女性が1人立ち働いている。右手が立ち飲みのテーブル。左がカウンター。奥がレジ、厨房のあるカウンターだ。
 とりあえずのビール(330円)を頼み、テーブルに陣取る。つまみは枝豆(300円)にした。勘定は伝票で後払い。ビールを呑んでいると「どうぞ」と椅子を出してくれた。私は立ち飲みをするつもりで入ったのだが、断るのも無粋だ。腰掛けて呑むことにする。この椅子は丈が高くて腰を乗せる部分が小さい。ひょいと腰を乗せてる感じで具合が良い。立ち飲みしてるのと変わらない高さで、カウンターに向かうことが出来る。
  枝豆は、レンジで温めてから出てきた。壁には、品書きの短冊がずらり。つまみは色々あって、だいたい200円から300円台。ビールメーカーのレトロ調ポスターも貼ってある。画に描いたような立ち飲み屋である。
 こんな時間なのに、お客さんが入ってきた。画に描いたような立ち飲み客だ。
 私はハシゴするつもりなので、お勘定。計630円。

 先ほどの「立ちのみちょいのみてい チッタ処」に戻る。もう大丈夫のようだ。すでに先客もいる。奥にレジがあり、スタッフは若い女の子が1人。上に調理担当がいるようだ。その脇には大皿に料理が用意されており、1つ2つと小鉢に盛ってある。小鉢の種類によって100円、200円、300円と値段が分かれている。私はそぼろ肉豆腐らしき物を選んだ。らしき物といったのは、それぞれに名前が付いていないからだ。もっとも、これは何だというようなものは無いけれど。
 それを手に持ち、更に「これ使える?」とチケットの半券を差し出す。使えるが、500円以上頼んだお客さんのみとのこと。それではと白レバポン酢和え(350円)も頼む。肉豆腐が300円で、あわせて650円。キャッシュ・オン・デリバリーで払う。これに半券サービスの生ビール。本来なら350円である。350円相当のサービス券を使うのに350円のつまみを追加するってのは、本末転倒のような気もする。
 肉豆腐をつまみながらビールを呑んでいると、白レバポン酢が出来てきた。レバは半生。大船でも頼んだことがあるが、なかなか美味しい。ここはレバ刺しや煮こみ等にも力を入れているようで、なかなか面白いなあと思うのである。
 ホームページを見ると、「女性が1人でも気楽に楽しめる」ってのがコンセプトのようだ。しかし、女が焼酎にレバ刺しなんて頼むのかなあ。もっともモツ鍋やジンギスカンなどは以前から人気のようだし、今レバ刺しがトレンド、なんてなことになっているのかもしれないが。
 ビールがなくなったので、ホッピー(350円)を頼む。氷無しで頼んだのにマドラーがついてきた。その場で返却。あ、返却したのは勿論マドラーで、ホッピーじゃあないよ。ホッピーそのものは3冷だ。
 入り口が開けっ放しなので、外を眺めていると行きかう人達と、結構目が合う。しかしこういう店構えだと、あんまり昼酒(しかも立ち飲み)の罪悪感が無いなあ。一通り平らげたら、さあ次だ。

 これは「京急本線呑みある記」なので、やはり京急に近い方へ行こう。
 となると望郷横丁の「立ち飲み屋」かな。以前、何回か呑んだ事がある。望郷横丁ってのは、京急川崎の駅を出て右手のスクランブル交差点を渡り左へ少しいったところにある短い通り。かつて全国から京浜工業地帯へ働きに来た人達が、故郷をしのんで酒を呑んでいたのではないか、というような歴史を想像させるようなネーミングだ。
 しかし行ってみると、なにやら工事中。「立ち飲み屋」は移転したとの掲示がある。地図を見ると、通りをJR方面に抜け右折して少し行った右手だ。こちらも移転した「丸大ホール」の手前はす向かいに、白い暖簾が見えてきた。
 暖簾には「望郷横丁 元祖立ち飲み屋 創業1970年」と書いてある。壁には「角ハイボール酒場」の文字も。今は真新しいけど、何年かして知らない人が見たら、ここで40年以上やっている大衆酒場だと思うかもしれない。
 店に入ると、中央にL字形のカウンター。左手にも小さなカウンターと小卓があり、すでに大勢の客で賑わっている。
 Lのカウンターの長辺に取り付き、角ハイボール(280円)を頼む。つまみはモツ煮こみ(300円)。味噌と塩があるので味噌で。モツはとろりと煮込まれている。
角ハイはレモンスライス入りで穏やかな味わい。角ハイを、お代わり。
 カウンターの中の若いスタッフ
達は、注文を受けるたびに威勢よく声を掛け合っている。 他のお客さんや従業員に迷惑をかける人は即会計、即退店となります、というようなことが書いてあって、ううむ、やはり男の街川崎だなあと思うのであった。
 会計は、伝票方式で後払い。計860円。
 
 


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