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立山で立山を 立山「雷鳥荘」 [山]

8月30日(水)

山の仲間と、立山に行く。
扇沢までは車。
市営の駐車場に、車を置く。
扇沢からは、立山黒部アルペンルートで室堂まで。
往復で8800円。

トロリーバスでトンネルを通り、黒四ダムへ。
このトンネル、途中、破砕帯という場所があり、大変な難工事だったようだ。
確か、その時のことを描いた「黒部の太陽」って映画が、あったな。
観たことは無いが。
一度、観てみたい映画の一つだ。

一見すると、今日のダムの水は、少な目のよう。
今年はこの辺り、大雨じゃなかったっけ。
などと言っていると雨が降り出し、すぐに土砂降りになる。
あわてて傘を取り出す。
余計なことを、言うんじゃなかった。

ケーブルーカーやら、ロープウェイやらを乗り継ぐ。
最後はまた、トロリーバスに乗る。
いまや、日本の中でトロリーバスが走っているのは、この路線だけのようだ。
昔は、横浜にも走っていたのになあ。
なぜトロリーかというと、走っている場所が長いトンネルの中だから。
こちらも途中破砕帯がある。
真上は、立山雄山。
このルートが開通する前は、正に秘境だったのだろう。

室堂に着く。
駅のコインロッカーに大半の荷物を入れ、浄土山へ。
室堂一帯は、とてもきれい。
何か絵画の中にでも、居るようだ。
長いトンネルを抜けてきたので、別天地へやってきた感が強い。
山の上は、あいにく天気が悪く、途中からは雨。
汗はじゃんじゃん出るが、止まると寒い。
荷物を取り、宿泊場所の「雷鳥荘」へ。
谷からは硫黄の匂いが漂い、温泉のある場所に行くのだという気分が、盛り上がる。

宿では、浄土山をパスした組が、お出迎え。
部屋は角部屋でテラスがあり、なかなか良い。
一休みして、いざ温泉へ。
階段を、下へ下へと降りていく。
蒸気は、谷から上がっていたものなあ。

洗い場は、広々としてきれい。
但し、そこにある浴槽は、普通の風呂。
少し歩くと、展望の良い温泉の浴室。
ヒノキの浴槽。
こちらは、去年出来たようだ。
最近は温泉施設も色々あるが、やはり山の温泉は格別だ。

さっぱりした後は、自販機でビールを買い部屋で寛ぐ。
最高だ。
ただここで呑みすぎると、晩飯前に寝ちゃう可能性あり。
ほどほどにする。

夕方6時になり、晩飯。
食堂まで、歩いていく。
食堂も、きれいだ。
とても、山小屋レベルではない。
鍵を見せ、決められた席に着く。
シーズンを少し外した為に、結構すいている。
3分の1ぐらいか。
メインの食事はテーブルに並べられ、ご飯や漬物は各自で。
ビール、日本酒、ワインは別料金。
その場で払う。

隊長が、立山銀嶺の四合瓶を調達。
1500円だったかな。
さっぱりとして、呑みやすい。
やはり、立山では立山だ。
夕飯は肉から魚まで品数が多く、つまみには困らない。
食の細い人間は、残しそうだ。
私はと言えば、調子に乗り、人の分まで食べてしまう。
もっと飲み食いしていたいが、明日も早い。
山も登るし、今日はこの辺にしておこう。

朝が早かったので、もう眠たくなってきた。
布団を敷き、横になるともうだめ。
8時前に、寝てしまう。

ところが、夜中に腹が痛くなる。
おやおや、ちょっと飲み食いしすぎたか。
トイレは部屋には無い。
廊下の向こう。
静まり返った長い廊下を歩く。
この感じは、久しぶりだ。
「花田少年史」を観たばかりなので、ちょっと不気味。
トイレの前は、広い洗面所。
沢山の鏡がある。
若い男性が、1人いる。
その脇を通り、私はトイレへ。
用を足し出てみると、誰もいない。
鏡に、自分の顔を映してみる。
そこに見知らぬ男の顔が映っていたりすれば、夏向きの怪談だが、勿論そんなことは無い。
ふらりふらりと、自分の部屋に戻るのだった。


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