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待ってました ラズウェル細木「酒のほそ道」 [本]

2005年12月25日(日)

コミックを読む。
「酒のほそ道」の最新刊。
もう18巻目だ。
1巻から全部持ってるぞ。
この漫画に出合ったときは、喜んだなあ。
酒飲みの気持ちが、本当によくわかっている。
一つ一つの話が、短いのもいい。
1巻目の前書きを見ると、1996年新春となっている。
連載開始からなら、もう10年だ。

今までの中で最も印象深いのは、2巻目に収録されている「路地のあとさき」。
雨宿りに入ったスナック。
場所は住宅地の路地の奥。
ママさんは美人。
店は上品、酒は安い。
料理も美味い。
やがて含みのある結末。
物語として、味わいが深い。

今回(18巻)の中で、一番興味深かったのは「理想の居酒屋論」。
主人公の宗達が、好きな居酒屋の条件を語っていく。
要するに、おやじ好みの大衆酒場がいいという、それだけの話。
ストーリーも何も無い。
ただ、最後の一コマが効いている。
こういうことって、結構あるんだよな。

こういうエピソードをつなぎ合わせて、映画作ってくれないかな。
東宝だと「三丁目の夕日」みたいになるかな。
松竹だと「寅さん」や「釣バカ」みたいに全国各地を飲み歩きそうだ。

案外ハリウッドが手を出してきたりして。
宗達役は渡辺謙より、飄々とした味も出せる真田広之。
リチャード・ギア演ずるアメリカから来たお得意さんを、接待する羽目になる。
勿論、全編オール東京ロケ。
リチャードは妙に日本通で、料亭などには興味なし。
しめ鯖やおでん、果ては東京3大煮込みを食べたい、などと言い出す。
飲み物はホッピー。焼酎はキンミヤじゃなきゃ、なんて言ったりする。
ところが、知識は半端にあるが、日本に来るのは初めて。
あちこちでとんちんかんな事をするが、本人はへっちゃらだ。
行動をともにするのが、美人秘書のナタリー・ポートマン。
リチャードのお目付け役。
最初は居酒屋料理やホッピーを気持ち悪がっていたが、やがてその美味しさに目ざめ、進んで居酒屋めぐりをするようになる。
居酒屋に詳しい宗達にも、尊敬のまなざし。
それを見て宗達の同僚の工藤夕貴は、心中穏やかでない。
更に、リチャードを付け狙う子連れ殺し屋、トム・クルーズがアメリカからやってくる。
子役は勿論ダコタ・ファニングだ。
ところが、トムもまたホッピーと煮込みの虜になり、事態は思わぬ展開に・・・。

こりゃあ「酒のほそ道」じゃないな。
観てみたい気もするけど。

ちょっと暴走しすぎた。
話を戻そう。

「酒のほそ道」の楽しみの一つに、作者自身による飲み歩きレポートがある。
今回は銀座。
その中で「三原橋地下街」を取り上げているのが興味深かった。
作者も気に入ったらしく、2回に分けて訪れている。
私も以前、ここにあるシネパトスという映画館に映画を観に行き、惹かれるものがあったのだ。
ブログには書かなかったが、ラズウェル氏の入った店で食事をしたりもしている。
ちなみにその時の記事は、11月16日に。
銀座、晴海通りの地下にミニ野毛のような飲み屋街があり、不思議な光景だった。

うーん、レポートを読んでいる内に、また行きたくなってきた。


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