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本を読む 小松左京「結晶星団」泉昌之「かっこいいスキヤキ」 [本]

2018年9月30日(日)

 昨日、小松左京の短編SF「結晶星団」を読み終わった。
 読むのは何度目か。
 神話風の古典的な構造だ。
 「西遊記」の出だしみたいでもある。
 だけど今でもドキドキしながら読めるのは、小松左京の文章あってこそ。
 どこかアフリカを連想させる異星の描写が興味深い。
 本は同名の短編集ではなく「70年代日本SFベスト集成2」というアンソロジー。
 編者は筒井康隆。文庫の解説が山田正紀という豪華版だ。
 星新一、小松左京、筒井康隆、山野浩一、松本零士、豊田有恒、河野典生、荒巻義雄、藤本泉、小松左京というラインナップ。
 このころの日本SFは心のふるさとだ。
 音楽もそうだが、10代の頃に出会ったもの触れたものは、心に刻まれ一生ついて回る。
 たとえ当時読んでなくても、時代の空気というものがある。
 とはいえ段々読書もきつくなってきた。

 今はマンガか軽いエッセイぐらい。
 勢いにのって泉昌之の「かっこいいスキヤキ」を読み終わる。
 デビュー作「夜行」を含む初期作品集。扶桑社文庫。
 面白い、もっと若いうちに出会っていればなあという思いも。
 泉昌之というのは、マンガ家の泉晴紀と原作者の久住昌之の合成ペンネーム。
 久住昌之は「孤独のグルメ」の原作者でもある。
 こちらのマンガ家は谷口ジロー。
 今や、こちらの方が有名。
 谷口ジローは去年亡くなった。
 久住昌之は「孤独のグルメ」のエンディング・コーナー「ふらっとQUSUMI」で顔を見ることができる。

 
 

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