酒場の空気に包まれて 衣笠「お太幸 衣笠店」

2013年3月17日（日）

　休日。
　DVDでドラマ「深夜食堂」、および映画「怪盗ルビイ」、「ゴジラ対モスラ」を観る。
　花粉の季節で外出したくないのもあるが、TSUTAYAの旧作100円セールが今日で終わるのも関係している。
　ずっとこれで行くのかと思っていたのだが、明日から旧作は300円になるのだそうだ。
　おっと、じわじわ物価が上がってきたね。
　それはさておき、ドラマの方の「深夜食堂」は、ふんわりとした原作に比べると、ちょっとこってり風味。
　登場人物が思い入れたっぷりに感情表現する。
　最初は違和感があったが、そのうち慣れた。
　別物だと思えば、なかなか素敵なドラマだ。
　「怪盗ルビイ」は、なんだかなあ。
　原作がスレッサーで、監督が和田誠。
　主演はキョンキョンと真田広之。
　いやがうえにも期待は高まるが、だらだらっとエピソードが続いておしまい。　
　次の「ゴジラ対モスラ」の方が、何倍も面白かった。
　何回か観てはいるのだが、あらためて感心した。
　１９６４年の作品。
　「ウルトラＱ」や「ウルトラマン」が始まるまでにはまだ少し間があり、映画ならではの香気にあふれている。

　午後、「TSUTAYA」にDVDを返し、その足で「お太幸 衣笠店」へ。
　とんとんと階段を上り店に入ると、濃厚な大衆酒場の空気に包まれる。
　５時少し前。
　テーブル席はにぎわっているが、まだカウンターはガラガラだ。
　真ん中あたりに陣取り、出てきたおしぼりで顔をふく。
　飲み物は燗酒（寿海 1.6合 450円）。
　つまみはホタルイカのヌタ（400円）にした。
　歌手も曲名もわからない演歌が延々と流れている。
　昔は演歌だってなんとなくわかったものだが、現在は完全に細分化してしまっているんだろうなあ。
　家ではドラマもそうだが歌番組もまるで見ないので、ジャンルの細分化以前の問題かもしれないが。
　「銀次」ほどではないが、燗酒が出てくるのは早い。
　なんたって燗付けマシーンだもんね。
　この手の機械を嫌う人もいるだろうが、私は好きだ。
　理由は早いから。
　まあ早くても電子レンジはなんかやだな。
　徳利の口のあたりだけが熱くて、中身もまだらに温まっているんじゃあないかと思っちゃう。
　実際には中身は均等に温まっているのだろうけど。
　イメージだね。
　5時を過ぎ、カウンター席もぼちぼち埋まってくる。

　ヌタが来た。
　ホタルイカにネギとワカメ。
　普通酒の燗酒（しかも熱燗）にヌタ。
　大衆酒場に良く似合う。
　燗酒をお代わり。
　塩辛（290円）も頼む。
　計 1590円