暑い夏 横須賀中央「銀次」 [横須賀]
2012年7月17日(火)
上大岡で「ディア・ハンター」を観る。
監督 マイケル・チミノ
主演 ロバート・デ・ニーロ
1978年の作品。
鉄工所のあるペンシルバニアの田舎町に暮らす3人の若者がベトナム戦争に行く話。
あるものは帰還し、又あるものはとどまる。
力作ではあるが正直長い。
白人のアジア嫌悪みたいなものが感じられて、そういう意味でもやるせない気持ちになる。
ヨーロッパが舞台だった「ナバロンの要塞」と比べてみると、その違いに愕然とする。
命を懸けたゲームだと思っていた戦争が、実はそうじゃあなかったことに気が付いた映画とでも言うべきか。
いやゲームなんだが、ルールの違いに戸惑う映画というか。
だから後半は「家に帰ろう」がテーマになる。
で、家に帰った後、ゲームを自分の手に取り戻すべく鹿狩りに行くが、やはり元の自分に戻るのは無理でした、みたいな。
結局人生というものは、鹿狩りではなくロシアンルーレットだったのである。
ちなみに、そのゲームのルールの違いをテーマにしたもう一つの戦争映画が「スターウォーズ」。
どう見てもヨーダは東洋の老人のカリカチュアだものね。
かたやアジアを得体のしれない恐ろしいものとしてとらえ、かたや西欧的な行き詰まりを打破するのは東洋の神秘の力であると主張している。
「スターウォーズ」は1977年の作品。
サイゴン陥落は1975年である。
映画の後「味楽」で生姜焼き定食(800円)。
我々にとってはポピュラーだが、アメリカ人などから見れば実にアジアンな食べ物に見えるのではないか。
蒸し暑い日本の夏を乗り切るには、うってつけのスタミナ源だ。
その後横浜へ出て、横須賀線で横須賀駅。
70年代に横須賀を歩くアメリカの兵隊は、今よりも荒れていたように思う。
酔って切符も買わずに駅の改札を通ったり、週末の朝など横須賀線の下りにはシートに横になって寝ている姿が見られたっけ。
おそらく六本木あたりで夜を徹して飲んでいたのだろう。
すでにどぶ板通りあたりは、さびれ始めていた。
最盛期は朝鮮戦争の頃ではないか。
ダイエーで買い物をし、どぶ板経由で中央の「銀次」へ。
瓶ビールに酢の物を頼む。
夏には酢の物。
こちらにも生姜が入っている。
根ショウガの収穫期は秋だが谷中生姜は夏。
熱帯アジア原産で、日本でも古くから栽培されている。
ビールの後はホッピー。
つまみにポテトサラダ。
計 1800円
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