レトロ&ヴィンテージ? 横須賀中央「銀次」 [横須賀]
2012年5月30日(水)
上大岡で「タクシードライバー」を観る。
監督 マーティン・スコセッシ
主演 ロバート・デ・ニーロ
1976年の作品
当時の若者には圧倒的な人気があったが、私はどうにも苦手だった。
今観れば、それなりに楽しめる。
導入部など「格好良い」としびれた。
主人公のトラビスがタクシー会社の面接を受けているシーンでやたらに「クリーン」を連発するあたり、後半への伏線になっている。
海兵隊あがりであることも、述べられている。
しかし選挙事務所に勤める女性ベッツィーに付きまとい、やがてストーカーまがいになるあたりから、段々ついていけなくなる。
ってことは、ほとんどか。
やはり私は、良くできた娯楽映画が好きなのだ。
とはいえ、1つの時代の雰囲気を強烈に表しているのは確か。
しかもそれが21世紀の今日にまでつながっていることも確かである。
映画の後、「美とん さくらい」で、あんかけ盛り沢山から揚げ丼。
文字通り鳥のから揚げが盛り沢山で、食べ終わるのに苦労する。
から揚げそのものは好きなのだが、量がいけなくなった。
ある意味正常な反応であるのだろう。
代謝が落ちているわけだから、若い頃と同じように食べていたら、体が持たない。
その後、書店で「BAR レモンハート 27」。
このコミックも長いね。
更に横浜のタワーレコードへ。
フロアをぶらぶらしていると「レトロ&ヴィンテージサウンド」という特集をやっている。
一昔前風のロックやソウル・ミュージックをやっている若いバンドが注目を集めているらしい。
古けりゃあ良いってもんではないが、聴いてみると琴線に触れるものがある。
ボニー・レイットやサニー・ランドレスの新譜は出るし、個人的には「来てるな」という感じがする。
でも結局買ったのは、アルバート・キングの「Ⅰ’LL PLAY THE BLUES FOR YOU」だったりして。
またも横須賀にもどり「銀次」の暖簾をくぐる。
ホッピー(450円)に、酢の物(500円)。
ここの酢の物は具沢山。
大衆酒場のつまみとしては、古典的なものだろう。
そのうち酢の物でもトゥーマッチになるかもしれない。
その時は冷奴かな。
ホッピーは昭和といっても戦後の物で、若者に人気が出たのは最近である。
すっきりしていながら、ガツンとした酔い心地。
肉系に相性が良いというのも若者向き。
しかし、レトロなイメージがついて回るのが面白い。
私も好きだが、から揚げと同じで量がいけなくなった。
今日は一杯で終了。
体がレトロ&ヴィンテージなのは悲しいなあ。
家に帰り夕食の後、アルバート・キングを聴く。
以前は大味な気がして、入れ込むこともなかった。
しかし今聴けば、心にしみいる。
更に寝転んで「BAR レモンハート」。
基本的に薀蓄漫画で、ドラマはあっさり目。
しかし、こういうのを面白く読ませるというのは、さすが名人芸である。
ジミ・ヘンドリックスに絡めたエピソードが目をひいた。
作中に出てくるジミ・ヘンファンが、品の良い白髪の男性っていうところに時代を感じる。
マスターやメガネさんも結構好きみたい。
作者の古谷三敏は1936年生まれ。ジミ・ヘンドリックスは1942年生まれだ。
ちなみにアルバート・キングは1923年生まれ。1992年に69歳で亡くなっている。ラストアルバムのリリースは1991年。
ジミ・ヘンは無理にしても、アルバート・キングなら同時代的に新譜を楽しみにできたわけだな。
そういうことって、いくらでもあるけど。
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