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直球勝負 「闇の列車、光の旅」 [映画]

2012年1月19日

 ブルーレイで「闇の列車、光の旅」を観る。
 

 南米のホンジュラスから、父や叔父とともにアメリカを目指す少女サイラ。
 密入国なので、大勢の人たちと貨物列車の上に乗っている。
 一方、メキシコのローカルギャング団の一員であるカスペル(ウィリー)。
 ギャング団のボスとともに、列車の上の人たちにカツアゲをする。
 そんなもの襲ったって、ほとんど稼ぎにならないと思う。
 乾いた雑巾を絞るようなものだ。
 結構な規模の集団のようだが、なにやら不思議な連中である。
 ボスがサイラに目をつけ襲おうとする。
 突如ウィリーが妨害。
 これには伏線がある。
 次々と登場人物たちを襲う過酷な現実に目を奪われてしまうが、話の運びはなかなか巧妙である。
 結局、ウィリーはギャング団に追われる羽目に。
 屋根の上の連中はウィリーを突き落そうとするが、今度はサイラが救う。
 ウィリーに魅かれていくサイラ。
 しかし、ウィリーは追われる身。
 本来、何の関係もない女の子は巻き込みたくない。
 このあたりも巧妙。
 もともとサイラは、この旅にさほど乗り気ではなかった。
 その最中に起きた強烈な出来事。
 一度自分を捨てた(のだろう)父親より、年の近い若者に入れ込むのは痛いほどわかる。
 父親は自分が連れ出したもんだから、とにかく心配。
 若者(ウィリー)はギャングに追われているだけではなく、自身のいきさつもあって女の子の気持ちを受け取る気にはなれない。
 一見クールそうな女の子の情熱と、元々ちんぴらだった若者の哀愁が、絵になる。
 
 監督 キャリー・ジョージ・フクナガ
 2009年の作品。
 日本の公開は2010年。
 劇場で観ておくんだった、と思うことしきりである。

 夕方、横須賀中央の「銀次」へ。
 今日もまた、やたらに寒い。
 ぬたで燗酒を2本。
  
 


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