正統和製軽ハードボイルド 「探偵はBARにいる」 [映画]
9月14日(水)
横須賀で「探偵はBARにいる」を観る。
札幌の繁華街を舞台にした「ススキノ探偵シリーズ」の映画化。
監督 橋本一
原作 東直巳
主演 大泉洋
主人公の探偵は自分の事務所を持たず、仕事の連絡などは行きつけのバーで受ける設定。
今回の依頼者は「こんどうきょうこ」と名乗る女性。
「こんどうきょうこ」は探偵から名刺を貰ったとのことだが、探偵自身にはその記憶がない。
やばい予感はビンビンするのだが、結局引き受けることに。
結果、やはり、やばいことに巻き込まれていく。
暴力的な男達によって雪原に生き埋めにされてしまうのだが、大声で叫んでも誰にも聴こえない場所ってのが、まず良い。
それだけで、ハードボイルドな気分が盛り上がる。
北海道という土地の持つバタ臭い雰囲気を、上手く生かしている。
大泉洋演ずる探偵の助手を務めるのが、松田龍平。
ハードボイルドという観点からすると、またこれが反則的にはまっている。
はまりすぎて、ちょっと気持ち悪いぐらい。
何せあの声、あのたたずまいである。
ドラマ「探偵物語」に熱中した世代には、なんともいえない感慨が沸いてくる。
ちなみに、コンビ物ってくくりからすると「傷だらけの天使」なんてのもあったな。
コミックなら「事件屋家業」に「ハード&ルーズ」か。
我ながら古いね、どうも。
まあ、物語としてはすっきりしないところもあるんだけど、ハードボイルドってのは、そういうもんだし。
なんとか、シリーズ化してもらいたい。
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