タイムスリップ・バンド物 かわぐちかいじ「僕はビートルズ」 [本]
2010年11月8日(月)
休みだが、朝から何だか忙しい。
それでも夕方には「銀次」だ。
燗酒二本と、酢の物盛り合わせで1300円。
帰りがけに本屋による。
ネットによると「浮浪雲」と「BARレモンハート」の新刊が出ているようなのだ。
しかしなんと、どちらも置いていない。いったい世の中は、どうなってしまったのだろう。
そのときふと目に付いたのが、かわぐちかいじの「僕はビートルズ」。
久しぶりに、かわぐちかいじでも読んでみるか。
で、家に帰って読んでみると、これがとんでもない話。
ビートルズのコピーバンドが、ビートルズデビュー前の世界に(といっても日本だけど)にタイムスリップし、ビートルズの曲を演奏したらどうなるか。
しかもタイムスリップしたうちの一人、ポール役の鳩村真琴はそれを意図的にやっちゃおうというのだ。
そうすれば本物のジョンやポール達は、別の曲を作らざるをえなくなる。つまり今まで聴いたことの無いビートルズの新曲が聴けるというわけ。
なんて魅力的な設定だ。
オリンピック開催3年前(1961年)の東京を描こうというのも意欲的。
かわぐちかいじは1948年生まれ。東京オリンピックは1964年である。
ビートルズのレコード・デビューが1962年。かわぐちかいじ14歳。来日した1966年で18歳。
その時代を描くということは、自らの青春を描くことになる。
原作は藤井哲夫と言う人だが、かわぐちかいじの意気込みも相当な物なのではないか。
私自身は、中学生になった頃に解散しちゃったこともあり、ビートルズへ特別な思い入れは無い。しかし、その時代に対する興味はあるのだ。
かわぐちかいじとの出会いは、狩撫麻礼と組んだ「ハード&ルーズ」。私は20代の後半から30代にかけてか。
この間コンビニコミックで出たので、久しぶりに読み返したばかり。
最初に読んでから20年以上たつことになる。
世の中も変わるわけだ。
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