浮いてる男と、きれいなおねえさん 熱海五郎一座「男と女の浮ついた遺伝子」 [演劇]
6月29日(火)
池袋のサンシャイン劇場に、芝居を観に行く。
こちら側は、めったに来ない。
途中、熊本ラーメンの「桂花」で太肉麺(ターローメン)を食べる。
特に、どうってことは無い。
昔、うちの近所に「火の国大将」って店があって、そこのターローメンがお気に入りだったのだ。スープも白くて、なかなか衝撃的だったのだが。
もっとも結構前の話なので、今食べるとどう思うかわからないけど。
芝居は、熱海五郎一座の「男と女の浮ついた遺伝子」。
なんと、あの春風亭昇太と水野真紀のラブ・ストーリーである。
しかし、タイトルから想像されるような艶笑コメディーではなく、なんとも物悲しいお話。
物語の骨格は、カルト教団とそれを捜査する警察との攻防戦。
これに2人の恋物語が絡むのだが、実は・・・・・・。
てな感じからわかるように、よりSET色が強い物になっている。
でも、やっぱり「熱海五郎一座」。
この舞台は、春風亭昇太と水野真紀だからこそ成り立ったともいえるのだ。
まあ水野真紀は、ゲストだけど。
この二人が出ているシーンはおしゃれで、ハリウッド映画を観ているよう。
ジャック・レモンが主役であっても、おかしくないぐらい。
それを、リック・モラニスでリメイクしたりして。
後、今回良かったのは渡辺正行か。
といっても、何か凄い演技をしたとかじゃあなくて、その逆。
いつものちゃらんぽらんキャラを少し抑えて、渋く決めるところは決める、てえところ。
途中、東MAXにずいぶんつっこまれるのだが、正直、あれもいらないぐらい。
今までは、渡辺正行の悪ふざけが、足を引っ張っていたと思うのだ。
「待たせたなー」みたいなコント赤信号ネタは、もういいような気がする。
もし使うのなら、ここぞという所で。
たとえば、危機に陥って絶体絶命みたいな時に颯爽と現れて一言、みたいに。
今回、ラサール石井がいないのが、逆に良かったのか。
SETの三宅・小倉コンビはいつもどおり。
白戸直子・丸山優子の「きんかん」コンビの歌も素晴らしかったが、これはもう当たり前。ずっとレギュラーの河本千明に注目したい。
全体的に、一体感が生まれてきた。
正直「伊東四郎一座」も含めて、こっちの方は大して期待もしなくなっていたのだが、これなら次も、ぜひ観てみたい。
芝居の後は、いつもなら飲み歩くところだが、今日は帰らなくてはならない。
でも、直帰もつまらない。
ということで、駅のフードコートで生ビール(380円)に赤貝の缶詰(150円)。
更に酎ハイ(350円)も呑む。
基本的にはラーメンやカレーなど食べるところなのだが、簡単に飲むことも出来る。
今まで気がつかなかったが、こりゃあ便利なところだ。
帰りは湘南新宿ラインで、ばっぴゅーん。
池袋から座れたし、こっち方面は便利になったなあ。
あつくなって来ましたね
偶然にもその芝居、27日に私も見に行きました。
鰯のあたまも・・ってやつですよね
SETの芝居は初めてだったのですが
有名人ありきの演出で、テレビを見てるみたいでした。
サンシャイン劇場は道のりが遠いですね
だんだん遠くへ行く元気が無くなって困ります。
by プー (2010-07-15 09:56)
コメントありがとうございます、プーさん。
10月にはSETの本公演があります。ぜひご覧になってください。面白いですよ。
そちらは「東京芸術劇場」ですので駅から近いし、座席も「サンシャイン」に比べれば、多少ゆったりしています。
by 風車のダン吉 (2010-07-15 11:17)