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青山下って渋谷の地下へ 青山劇場 伊東四郎一座・熱海五郎一座「喜劇 日本映画頂上作戦」 渋谷「富士屋本店」 [東京]

5月19日

 青山劇場で、伊東四郎一座・熱海五郎一座合同公演「喜劇 日本映画頂上作戦」を観る。出演は伊東四郎、三宅裕司、小林幸子、渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、伊東孝明、河本千明、中村メイコ。SET劇団員の面々(以上パンフレットの登場順)。
 伊東孝明は伊東四郎の息子。河本千明はSETの劇団員だが、役が大きいので別扱いだ。
 話は五社協定があった頃の日本映画界の話。戦後映画製作を再開させた日活の俳優引き抜きに対抗する為に大手映画会社五社(東宝、東映、松竹、大映、新東宝)が、お互いに役者や監督の引き抜きや貸し出しを禁止した。それが五社協定。困った日活は石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎と言った若手のスターを自前で育てて、黄金時代を築いていく。それだけで一編の物語なわけだ。
 この話も日活をモデルにした東活と、東映をモデルにしたらしき日映のつばぜり合いがメイン。それに日映のスター俳優と、東活の大部屋女優の恋、田舎から出てきた土地成金の親子などがからみ、てんやわんやと進んでいく。
 と書けば凄く面白そうなのだが、正直、期待はずれ。
 東家や伊東家の親子ネタとか、久々のコント赤信号3人勢ぞろいとか、身内ネタが多すぎる。せっかく劇場まで足を運んでいるのだから、テレビのバラエティーとは違う物を観たいのに。
 伊東四郎自身も、なんだか切れが無い。東北なまりと、白塗りの顔で笑わせるってのじゃあ、物足りない。
 
 映画の後は酒。青山通りをテクテク下って、渋谷駅の西口へ。歩道橋を渡り、左へ下りる。少し行って、JR線沿いの道の一本手前の通りへ入る。その先右手に立ち飲み「富士屋本店」のスタンド看板が見えてきた。
 初訪問。「居酒屋礼賛」等で読んでいて気になっていたのだ。狭くて急な階段をとんとんとんと下りていく。入った店内はこの手の立ち飲みに手は広い。そして渋い。お客さんもなかなか渋い。とても17時30分の渋谷とは思えない。先ほどまでいた青山の辺りとは天と地、いや地下ほどの(本当に地下なんだが)違いがある。いやはや面白いなあ。
 入ってすぐのカウンターにとりつき、瓶ビールを頼む。サッポロ黒ラベル大瓶450円。さすが立ち飲みとはいえ、ここは渋谷。ダントツの安さだ。つまみは、ハムカツ(200円)にした。ハムカツが出た時点で一旦お金を払う。650円である。
 ハムカツは小判型のが3個。すでにソースがかかっている。刻んだキャベツにはマヨネーズがかかっていた。
 カウンターの上には、ホッピーの瓶も置いてある。ここにあるってことは、出す時は氷入りになるのかな。
 入り口の近くの上の方にはテレビ。相撲をやっている。
 客はみんな近所のおじさんたちだろう。和やかに歓談中。時間帯的にネクタイをした人はいない。もうちょっと経てば、勤め帰りの人達で一杯になるのかもしれない。
 今日はちょっと急いでいるので、ビールとハムカツ平らげたら「ご馳走様」。
 「ありがとうございました」の声を背中で聞きながら、そそくさと階段を上るのであった。
 


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