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映画の後で酒を飲む 渋谷 シネマヴェーラ「国際秘密警察 鍵の鍵」 「山家本店(やまがほんてん)」 [東京]

2009年4月22日(水)

 今年の花粉はしつこい。以前なら杉の季節が終われば、それでOKだった。それがいつまでも目や鼻に来る。黄砂が関係しているんだろうか。右の方だけ五十肩が治らないし。なんだか憂鬱な日々だ。
 だが今日は良いぞ。五十肩はともかく、花粉は収束したみたいだ。天気は良いし、こういう時は出かけよう。

 と言うことで、やって来ました渋谷。京急、東横線と乗り継ぐとあっというまに着いちゃうね。平日の昼間なので車内は空いてるし、実に快適だ。
 それは良いけど、出口を間違えた。ハチ公口へ出たいのだが、すぐにはピンと来ない。嫌だなあ、おのぼりさんは。ぐるりと回りこんで、スクランブル交差点を渡る。

 今日の目的は映画。「シネマヴェーラ」という名画座に行くのだ。比較的新しい映画館で私は初めてだ。場所は109の右の道を行き、東急文化村の左の道を行き、中華そば「ちりめん亭」の角を左折、少し行った右手。Q-AXビル4階。このビルには他にも幾つか映画館が入っている。あたりは円山町のホテル街。実に渋谷らしい立地だ。
 エレベーターで4階に上がり、チケットを買う。一般で1,400円。シニアや会員だと1,000円だ。基本的に昔の邦画を入れ替え無しの2本立てで上映している。現在の特集は「東宝アクション2!」。日活や東映に比べると、東宝アクションと言うのは今一マイナーな気がする。私も岡本喜八監督の物ぐらいしか観ていない。しかし、この間観た谷口千吉監督の「銀嶺の果て」なんて、なかなかのもので、機会があれば色々観てみたいとは思っていたのだ。今日は「野獣狩り」と「国際秘密警察 鍵の鍵」の2本。お目当ては「国際秘密警察」の方。
 上映時間までは、まだだいぶ時間がある。センター街の「サムズ渋谷店」にCDの物色に行く。学生の頃からから歩いている割には、すぐ渋谷の地理って判らなくなる。しかし今回は、すっとたどり着いた。ジャッキー・ペインのCDを探すが、見つからない。日本盤だし、ここまで来ればあると思ったんだがなあ。念のため店員に訊くが、やはり無いようだ。
 先ほどの所に戻り、「ちりめん亭」で昼食。特選あらびき黒胡麻つけ麺(840円)と肉餃子(300円)を頼む。12時前なのに、もう呑んでいる人がいる。
 昼飯を食い終わっても、まだ時間がある。少し街をお散歩。109まで戻り横断歩道を渡って、井の頭線の改札付近を歩き回る。このあたりは、ごちゃごちゃとした飲み屋街。来月も渋谷に来る予定なので、下見をして歩く。以前何回か入ったことのある焼き鳥の「山家」が開いている。ここは24時間営業だっけ。後で来よう。
 
 「シネマネーラ」に戻り、さあ映画だ。映画館はこじんまり、小ざっぱり。これなら女性にも入りやすいだろう。客層は、年寄りから若者まで。2割から3割の入りだ。
 「国際秘密警察 鍵の鍵」は007に影響を受けたらしい、コミカルなアクション物。主演は三橋達也。ボンドガールの浜美枝と若林映子が華を添える。しかし、なんといっても素晴らしいのが、悪役を演じた中丸忠雄と黒部進だ。アクション物は悪役に魅力がないとね。ただ、フィルムの状態が悪いのが難点だ。1965年の作品なのに、雨ザーザーである。天下の東宝なのに、そのあたりどうなっているんだろう。
 話そのものにも、つっこみどころは満載なのだが、まあコメディーなので笑って観よう。

 映画の後は「山家」に戻る。本店の方だ。入って右手がカウンター、左手がテーブル席。入る前も入った後もちょっと違和感がある。ここに来るのは久しぶり。改装したのかな。
 カウンターの奥、レジの近くに座る。
 みんな普通に和やかに飲んでいる。横須賀や川崎に比べても、普通っぽい感じがする。
  タイムサービスで250円の生ビールを頼む。つまみは焼き鳥盛り合わせ(5本 600円)。中身はつくね、レバ、ネギマ、スナギモ、鳥皮。ここの焼き鳥は何本かまとめて頼まなけりゃあいけないみたいなので、いつもセットになっちゃう。 
 ビールの後は、ホッピー(400円)。たっぷりの氷入りで、焼酎は3分の2ぐらい。当然ホッピーは余るわけで、他のお客さんは中だけ追加している。でも私はそこまでハードな気分ではなく、薄めながら呑む。
 呑み終わったらお勘定。 計 1,250円
 お勘定しながら「前からこんな感じでしたっけ」と訊いてみる。
 やはり改装したようだ。今呑んでいた所は、以前は寿司屋だったとのこと。元の店はカウンターの向こうで、今もそちらで飲める。なるほど感じが違うわけだ。
 外に出て、眺めてみる。昔の入り口だったと思しきあたりは、レンガでふさがれているが、そこだけ少し色が若い。なんとなく古い探偵小説の中にでもいるような気分になる。
 
 東横線、京急と乗り継いで横須賀へ戻る。ラッシュ前なので、快適である。
 帰宅後、参考のため自分のブログを「山家」で検索してみる。すると昼飯を食べた時の記録しかない。「山家」で飲んでいたのは、そんなに前だったか。
 自由が丘の「金田」や阿佐ヶ谷の「川名」の記事も無くて、時の流れと言うものを、つくづくと感じるのである。
                                                                       


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